城の中へ
青木ヶ原樹海を降りると懐かしい街が見えてきた。
詩音「ほ、本当にも、元の世界な、なのよね?」
「あぁ。能力もゴーレム達も存在しないはずの元の世界だ。」
詩音「や、やっと戻ってこれた。」
詩音は身体を震わせながら言った。
「あれを見て。」
俺はある場所を指さした。
指の先には見た事のない大きな城があった。
詩音「あ、あれは。私、この周辺であんな城見たことないわ。」
「俺もだ。おそらくあれが・・・。」
珠樹「あれが、天童君のいる城ってことですね。おそらく闇の能力とゴーレム達を使って創り上げたんでしょう。」
「そうですね。俺も思います。」
俺達はもくもくと城を目指して歩いていった。
人っこ一人見当たらない道を歩いた。
まるで異世界の街並みだ。
まぁまぁ、長い距離だったけど、やっとの事で着いた。
「やっと着いたぁ。」
詩音「ふう。歩いてきたとはいえ、、ちょっと遠かったわね。」
珠樹「ここからは油断しないで。敵がいつ襲ってくるかもわかりません。」
「はい。」
詩音「はい。」
「おそらく、元の世界の街の人達も全員城に捕えられているはずだ。」
詩音「絶対に助けだすわ。」
珠樹「行きましょう。」
そして俺達はどうぞと言わんばかりの入口を通り城の中へと入っていった。
中へ入っていきなり驚いたことがある。
それは城っていうか、中へ入るとまるでスタジアムの俺達がいたと瓜二つだったんだ。
珠樹「天童君らしいわね。」
「そうなんですか?俺は嫌味に見えますよ。」
珠樹「天童君はゲーム感覚でやる気分なんでしょうね。ハンデってヤツじゃないかしら?おそらく屋上まで表面上は城だけど、中身はビルのはずね。」
俺もそうだと感じたけど、何も言わずにうなづいた。
(いちいち言い返すのめんどくさいからなぁ。)




