特性
次の日になった。
俺は食事前に一人試練の岩穴の近くまで行って身体を鍛えていた。
(ふう。天地の能力・・・。やっぱり消耗が半端ねぇ。きっついなぁ。)
詩音「慎太・・・。」
ふと詩音がいた事に気付いた。
「あ、あれ?詩音、おはよう。」
詩音「おはよ。ごめんね。朝練中に・・・。」
「いや。でも、よくわかったね。俺が試練の岩穴の近くにいるって事が。」
詩音「私の能力は水。水分は大気中に入り混じって存在してるでしょ?範囲はあるけど、大気の水分を使って、慎太の場所をつきとめたの。」
「すげぇな。で、どうしたんだ?」
詩音「ん。何だか側にいたくて・・・。迷惑だったかな・・・。」
(うお!そ、そんな可愛らしい顔で言われたら!暴走しちゃいますよ!)
「いや、むしろ側にいて欲しいよ。ありがとう。」
詩音「慎太・・・。」
そういうと詩音は俺に抱きついてきた。
もちろん、可愛い彼女に抱き着かれて何もしない訳ないよな。
「詩音・・・。」
詩音「慎太・・・。」
俺と詩音は森の中で関係を深めた。
しばらくして、朝食の時間が経っている事に気付いた。
詩音「あ、早く戻らないと。」
「そうだな。」
その瞬間、俺は思った。
(あ~、ここから瞬時にスタジアムまで戻れたらなぁ。ん?!)
詩音「どうしたの?」
「ちょっと、試したい事があるんだ。」
俺は、雷の能力を発動した。
雷の力を身体の周辺に集めて、維持するイメージを創り上げた。
(この感じ・・・。いける。)
「雷速瞬」(らいそくしゅん)
詩音「きゃ。し、慎太?」
「ちょっと、ビリビリするかもしれないけど、ちょっと我慢して目をつぶってて。」
俺は詩音を抱えた。
「いくぞ。」
(バシュン!)
「着いたよ。目を開けてごらん。」
詩音「え・・・。うそ。」
一瞬でスタジアムの目の前にいた。
詩音は訳が分からないって感じだった。
詩音「ど、どうやったの?」
「ふと思ってさ。さっき詩音は水の能力で俺の存在を見つけたって言っただろ?そこで思ったんだ。それぞれの能力には属性と特性があるんじゃないかって。」
詩音「あ。」
「俺の能力は雷。雷は光をも超える速さで落ちるだろう?それで自分を雷の様にイメージすれば飛躍的にスピードが上がると思ってね。」
詩音「慎太・・・。すごい。」
「な、何か照れるなぁ。まぁとりあえず朝食をとりにいこう。」
詩音「うん。」
そして俺と詩音は二人朝ご飯を食べに向かった。




