次なる試練へ(中)
俺達は珠樹さんの案内で岩穴に着いた。
珠樹「ここよ。」
そこは岩穴というより、鬼の様な顔の入口だった。
(こ、ここで試練を受けるのか・・・。こ、こえぇー。)
珠樹「ここは、闇の力を持つ化け物やゴーレムが存在する場所なの。」
「え。」
珠樹「この入口から奥へ奥へと進んでいくと、出口に出るわ。道も一直線だから分かりやすいわ。」
優奈「もしかして、真っ暗とかいうパターンじゃ・・・。」
明「ま、まさかぁ。さすがにそれはないでしょ。」
珠樹「そのまさかよ。完全に真っ暗じゃないけど、それでも暗いわ。さらに普通の化け物やゴーレムならまだしも、闇の力を持ったオルケーノゴーレムや、天童君に近い強さを持った、化け物がたくさん出てくるの。」
明「そ、そんな。し、死んじゃいますよ。」
優奈「さすがに怖いわね。」
さすがに俺も少し怖い。オルケーノゴーレムならまだしも幸太郎レベルの化け物が出てきたら正直キツイ。もし、複数で来たとしたらまず命はない。
珠樹「大丈夫よ。私は光の存在。皆それぞれに試練の間光のシールドを施しておきます。それで、重症を負うことはないわ。」
貴樹「じゃ、やろう。」
明「そ、そうですね。」
優奈「光のシールド早くして。」
哲也「・・・。」
(重症を負うことはないって聞いた瞬間かよ・・・。どうせ行くなら死ぬ気で行かないとなぁ。でも、何か他にも意味があるから試練を受ける訳だしなぁ。)
詩音「わ、私から行きます。」
「し、詩音!?」
詩音「正直怖いです。でも、早く強くなりたい!私も大切な人を守れる力が欲しいんです!」
珠樹「よく言ったわ。大丈夫よ。私のシールドは闇には強いから。」
そういうと、珠樹さんは詩音にシールドをかけた。
詩音の身体が白く輝いている。
詩音「行ってきます!」
「し、詩音!」
詩音「慎太君・・・。待っててね。」
そういうと詩音は岩穴の中へと入っていった。
珠樹(詩音・・・。気をつけてね。この試練で私のシールドがある限り大事にはならないけど、問題は精神・・・。帰ってくるのよ。そうすれば・・・。)
(詩音が勇気を振り絞って中に入っていったのに俺が行かなくてどうする・・・。よし!)
「珠樹さん。俺も行きます。」
珠樹「ダメよ。」
以外な言葉に俺は驚いた。
「え。な、何でですか。」
珠樹「慎太君がこの試練を受けちゃダメって訳じゃないの。私も詳細は分からないけど、一度訪れた事があるのよ。」
「珠樹さん、中に入った事があるんですか?」
珠樹「えぇ。」
哲也「だから、それだけの力があるのか。」
俺はサッパリだった。




