次なる試練へ(中)
詩音「慎太君・・・。」
(ここはどこだ・・・。詩音が俺を呼ぶ声がする・・・。夢?)
詩音「慎太君!!!」
俺は、詩音の大きな呼び声で目が覚めた。
「し、詩音?こ、ここは・・・。」
詩音「し、慎太君・・・。よ、よかった・・・。よかったよぉ・・・。慎太君の所へ行った時には、すでに重症で本当にヤバかったんだからぁ・・・(泣)。」
「詩音・・・。」(俺の事そこまで・・・。ヤベ・・・。抱きしめたい。)
俺は、力の入らない手をゆっくりと詩音の頬に持っていった。
「詩音・・・。ありがとう。俺の事心配してくれて・・・。詩音が側にいてくれるだけで俺、元気になれるよ。大好きだ。」
詩音「し、慎太君・・・。本当に・・・?」
「あぁ。」
詩音「私も大好きだよ。」
「詩音。」
詩音はゆっくりと唇を差し出してきた。
(ま、マジか。可愛い!)
珠樹「お楽しみの所、ごめんなさいね。」
「うおぉ!」
詩音「キャ!」
突然、珠樹さんが部屋に現れた。
「た、珠樹さん?!」
詩音「ど、どうやって・・・。」
珠樹「今まで、黙ってだけど、テレポートが使えるのよ。でも、精神を非常に削るから滅多に使わないんだけどね。どう?動けそう?」
「はい。何とか・・・。俺、気を失っちゃったみたいで、すみません。」
珠樹「仕方ないわ。相手が相手だもの。それよりも動けるなら、今すぐに20階の会議室に来てほしいの。詩音、神崎君と一緒に会議室に来て。他の皆も待ってるわ。
私も先に行ってるわね。」
そういうと、珠樹さんはまたテレポートをして目の前から姿を消した。
俺は詩音に肩を貸してもらいながら20階の会議室に向かった。
(一体、どうしたんだろう?)
詩音「珠樹さん・・・、あんなに慌ててどうしたんだろう・・・?」
「さぁ、分からん。けど、とても重要な事なんだろうな。」
「そうだね・・・。」
二人で、エレベーターに乗ってすぐに20階についた。
「着いた。」
詩音「中で皆が待ってるわ。入りましょう。」
中へ入ると、珠樹さんや他の皆が既に席についていた。
明「神崎さん、大丈夫ですか?」
貴樹「詩音ちゃんとくっついてる~。いいなぁ~。」
哲也「貴樹!こんな状況でウワウワした言い方はやめろ!緊急事態なんだぞ!」
貴樹「はい・・・。すいません。」
優奈「無事そうね。よかったわ。」
(何だか悪い事をした気分だなぁ。一応謝っておこう。)
「みなさん、ご心配、ご迷惑をおかけしましてどうもすみませんでした。」
すると、皆は気にするなと言わんばかりの顔をした。
珠樹「神崎君、詩音。席について。」
珠樹さんがとても真面目な顔で言ってきた。
とても重要な話なんだと確信した。




