戦い
綺麗な夜空の下では赤く燃える建物があった。
ゴーレムは、次々とテレポートしてスタジアムの中に現れた。
幸太郎「さぁ、神崎慎太。どうする?このままじゃこのスタジアムは滅びるぞ。」
「な、何でこんな事を・・・!」
幸太郎「この青木ヶ原樹海にはある言葉があるのだよ。「神となる者現れん時、二つの異なる世界を支配せん・・・」とな。」
「そんな言葉が・・・。」
幸太郎「どうして俺がこういう行動をとっているのか分かるだろう?本当はジワジワとお前の能力を奪って力を絶対的な物にしようとしたが、すぐに正体をバラす事になるとは思わなかったよ。俺の闇の能力は神レベルの能力・・・。神となる者は俺にこそ相応しい!」
俺は、幸太郎さんの言葉を聞いて、絶対に阻止しなければと思った。
何故なら、幸太郎さんが神になったとしても、恐怖で支配する事しか頭に思い浮かばなかったからだ。
だからと言って、神になるとか神レベルの能力とか言われてもピンと来ないし、なりたいとも思わない。
(とにかく、ここにいるのは俺だけ・・・。俺が何とかしないと・・・)
「幸太郎さん、考え直して下さい!スタジアムの一般人には関係がないはずです!このままじゃ、被害が・・・!」
幸太郎「ククク。分かってるのか?俺の正体が分かった以上、俺の力を示す最高のステージなのだよ。さぁ、スタジアムに散らばったゴーレム達よ!殺せーー!」
ゴーレム達「グオォォォーー!!!」
さらに爆発音などが聞こえる。
俺は、幸太郎さんを止める為に攻撃を仕掛けた。
「ウオォォ!」
(ドカーン!)
幸太郎「甘い!」
(バシーン!)
風の能力を発動したが、簡単に跳ね返されてしまった。
「絶対に止めて見せる!雷の力よ!身体雷通!」
俺は、雷を自分に落とした。
包み込むような感覚で、雷は俺を全身で纏った。
幸太郎「ホホー。そういう事もできたか・・・。だが・・・。ハッ!」
幸太郎さんの身体にも俺と同じ様に闇が幸太郎さんを包みこんだ。




