能力発動
哲也「マジか。」
優奈「ありえない。」
明「ウソだ。」
幸太郎「・・・。」
貴樹「慎太君、目覚めたばかりで冗談はよくないよ。」
珠樹「慎太君、今言ったのは本当なの?」
「???俺、今なんかおかしい事言いました?」
皆が疑問的な目で俺を見る。
俺は訳が分からなかった。
珠樹「慎太君、貴方の能力が本当に雷と風だと言うなら、証明してもらえる?」
「え、は・・・はぁ。」
珠樹「大丈夫よ。能力に目覚めたんなら、後は貴方次第で出せるはず。ビルの地下にトレーニング室があるの。そこへ行きましょう。」
察しはついた。多分能力を見せろと言いたいんだろう。
何だか、急に重苦しい雰囲気になった。
詩音「私は信じてる・・・。」
会議室から出る瞬間、詩音がボソッと俺に呟いた。
全員でエレベーターの乗り、地下へ向かった。
珠樹「さぁ、ここよ。」
地下に着きエレベーターを出るなり、とても広い敷地にでた。
まるで、大きな野球グラウンドだ。
「ひ、広い・・・。このビルの下にこんな所が。」
珠樹「ここが組手を行ったり、能力を磨く場所・・・トレーニング室よ。」
「ここで俺はどうすれば。」
珠樹「貴樹君。」
貴樹「神崎慎太君、僕と勝負しよう。」
「え?し、勝負?は?」
貴樹「安心しなよ。思いっきり手を抜いてあげるから。」
珠樹「疑ってるって言ったら申し訳ないんだけど、風と雷の能力なんて言うのはありえないの。」
「え?」
珠樹「私はこの世界に来てからゴーレムや、能力について色々調べたの。ゴーレムに関しては神崎君が倒したゴーレムまでしか解析できていないけど、能力に関してはある程度は分かったの。」
「と、言いますと?」
珠樹「能力に目覚める者はその能力の力に対して、人体に影響のない能力しか目覚めない。」
「え?」
哲也「つまりだ。人体に損傷を及ばさない能力しか目覚めないってことだ。風の能力なんてのは理解できるし、信じれる。」
優奈「雷の能力なんてのは、身体のほとんどが水分である私達からすれば感電死するってこと。本当に雷の能力なんて使えたら、神か悪魔か・・・、普通の人間じゃない。」
俺は、自分自身にゾッとした。
自分がもし、ここで雷の能力を発動したら、人間じゃないのかもしれない。
俺は、突然怖くなった。
詩音「慎太君は目覚めたばかりだから、自分の能力を勘違いしているだけだと思うの。だから、そこまで責めないであげて。」
「し、詩音。」
詩音が必死に俺をかばってくれてる・・・。
俺はとてつもなく嬉しかった。
珠樹「それの確認の為の今なのよ。」
貴樹「さぁ、神崎慎太君・・・始めよう。」
「え、ちょ、待ってくれ。」
だが、もう遅い。
勝負は開始された。
貴樹は両手に大きな炎を灯して俺に向けて放ってきた。
貴樹「さぁ、いくよ。炎玉波!」
「うあぁぁ!」
(ブシューーン)
俺は、あまりにも大きな玉の炎に驚き、両手を前に出した。
貴樹「や、やるねぇ。」
「ん?あれ?」
ゆっくり目を開けてみると目の前の炎が消えていた。




