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ろぐ☆あうと  作者: 奈良都翼
死神
40/64

ギルド長のお仕事

奈良都翼です

なんか受験生て大変ですね

息抜きで書いたのですが話がぜんぜん進んでないです

とりあえず本文どうぞ

「おいフェルベルト」


 そんなミズキとトモキの姿に一つの疑問がよぎる。


「なんだ」


「あの二人も……復活したのか?」


 ふふふと不気味に笑い出しフェルベルトは話し始めた。


「さあな、俺()は基本無干渉。お互いの事はあまり知らないし、趣味だって違う。やつらがどう動いたかは……」


 フェルベルトはどこか知った物言いだったが、それ以上探ろうとは思わなかった。だって怖いじゃん、貞操の危機だよ。掘られるよ二つの意味で。


「そうか、……これからどうするかな」


「私は二人を見ていれば……ブヒヒッ」


 フェルベルトの頬が緩む、気持ち悪いよ。俺もこうなちゃうのかな……。


「まずはこの養豚場から抜け出さなくては……」


 ここ2日ほどギルドの立ち上げから申請、あらゆることに時間を割かれた、そしてその間はずっとミル達といたわけで……このままじゃブタになる。二つ名もバージョンアップ確定のお知らせだ。


「何か言ったか?」


「いんや、そうだちょっと個人的に出かけてくる」


 正直これ以上ギルドメンバーを増やす気はない、とはいっても俺がいるギルドに入りたいという変わり者がいるわけもない。


「そうか、ではゆっくりな」


「リョウが行くなら……」


 夜桜の申し出に首を振り夜桜だけに分かるように合図を送る。意味を理解してくれたらしく夜桜は黙ってうなずいた。


「じゃあ行ってくる」




「さてどうしたものかな……」


 ギルドを立ち上げたもののやはり小規模ギルド、他ギルドとの係わり合いが必要になってくる。正直言って《蒼い鳥》との外交はほぼ不可能だろう、お互いの印象が悪すぎる。そうなると《クルセイダーズ》《センブルグの風》《天魔帝国軍》《リアライズ・ワールド》そして……《ミックスベジタブル》。

 《ミックスベジタブル》は謎の行動が多い、本部もどこのにおかれているのか定かでない、当然こことの外交も絶望的。《センブルグの風》《クルセイダーズ》《天魔帝国軍》に関して言えば少しは関わりがあるためこの三ギルドとの外交が一番楽だろうか。《センブルグの風》に関して言えば外交官はレイカさんだ、あの独特の話し方には調子を崩されるが、やはりこの中では一番話しやすい。《リアライズ・ワールド》は今までの関わりが全くないため全くの未知数、それでも行く価値はあるだろう。


「じゃあ早速行きますか」




「リョウはん……ついにお仲間に見捨てられたのでどすか?」


 レイカさんに会うなり、突然言われた言葉は俺のハートに深々と突き刺さった。


「そんなかわいそうなもの見るような目で言わないでくれ、頼むから」


「それにしても、急にゲーム内に変質者が現れる聞いたんやけど、まさかリョウはんとはおもいませんでしたわ」


「なにその失敗した伝言ゲーム」


 ふんどし一丁で戦うヒーロー→変質者。うん一発変換できるレベルだ。


「くそッ、何でこんなスキル手に入れちまったんだ」


 出来るだけあのスキルの使用は避けよう、マジでこれ以上汚名が広がったら生きていけない。


「リョウはんがゲーム中の人間に見捨てられても、うちはリョウはん味方やで」


「まあ、まだ(・・)見捨てられてないけど。ありがとう」


 そう言ってレイカさんの手を握る。すると血相を変えレイカさんは俺と距離をとった。


「リョウはん、うちが妊娠したらどないするの!?」


「うん、ちょっと死んでくるね。また来世で」


 来世ではツバメになりたいな。そしたらあの空を自由に飛ぶんだ。


「冗談や、仮に妊娠してもうちは一向に構わへんで」


「……それって」


「さて、ここに来たゆうことは何か用事があったんやろ?」


 ぽんと手をたたき話を切り替えるレイカさん。


「あ、あぁ俺がギルドを立てたんだよ、《ログ・アウト》っていうなそれで一応挨拶にと思って」


「なるほど、ではギルド長はんに伝えときます」


「じゃ、よろしく」


「そういえばさっきも誰か来なはったな、確か《三つの目》て言うギルドの……エリザベスはん?」


「《三つの目》? 聞いたことないギルドだな」


「何も最近作ったとか」


「へぇ、ま暇あったら挨拶にでも行くか、それじゃまた」


 そういって俺はその場を後にした。




「お、珍しい客だな」


 荒々しいつくりのギルドの中にふんぞり返る男のことを俺は知っていた。


「久しぶり、……ってほどでもないか」


 ギルはにかっと笑うと座りなおした。


「何か用か?」


「まあな、新しく俺がギルドを作ったからそのことで挨拶だ」


「なんだ、ギルド作っちまったのか、せっかく誘うかと思ったんだがな」


 彼の評価が意外に高い事に驚かされた。


「そりゃ悪かったな、まあ何か用事があるならその時は手伝うさ」


「ホモォ?」


 どこからか小柄な女の子が現れる。目はつぶらで口が小さくかわいらしい。やや赤み架かる髪は肩にかからないほどだが、ショートというのには少々長い。装備から察するに魔法使い系統のジョブだろう。


「おい、こいつはなんだ」


 ギルの言葉から察するに、《天魔帝国》のメンバーではないのだろう。


「はっ、失礼エリザベスといいます」


「エリザベス……」


 さっきレイカさんが言っていた人だろう。


「んで、そのエリザベスさんが何か用か?」


「ギルドを新しく作ったので挨拶に」


「あっそ」


 そういって冷たくつき放つギル。


「おいおい、お客様になんていう態度だ」


 そういって現れたゲイルはポンとギルの肩に手を置く。


「ホモォ!?」


「おい、この気持ち悪い生物駆逐してもいいか」


 あらぶるエリザベスを害虫を見るような目で見るギル。既に剣に手をかけている。


「おい、失礼だろ。まったく、悪いなこういうやつなんだ」


「いいえ、一向に構いませんよゲイ(・・)ルさん」


 絶対アクセントを置いてはいけない場所においていたような気もするが、気にしないことにしよう。


「は、ははっ面白い人だ」


「それじゃ俺は」


「なんだもう帰るのか、また来いよ」


「ホモォッ!?」


「お前は今すぐ帰れ」


 先ほどから引っかかっていた事を確認するため俺はちょっとした行動に移った。




「エリザベス……って言ったか?」


「はい、そうですが」


「お前さんたちも最近ギルドを作ったのか?」


「はい、そうですが」


「そうか、所でヨシは元気にしてるか? リナ」


「さあ? ヨシなんて方はいませんし、私はリナではありませんよ」


 そう言いながらも頬は確かに緩んでいる。


「そうか、それは悪かったな」


「ではまたどこかで」




「となると恐らく既にあの2体が復活したことも考えられる、だが戦闘はアリアと同じくできないといった所か……」


 いくつか気になったこともあり、俺が次に向かっていた所は《クルセイダーズ》の元だった。


「ああリョウさん、いらっしゃい」


「よう」


「何か御用事で?」


 自然と俺の肩へと手を置くトモキ、こいつこんなスキンシップの激しいやつだったけ……。


「どうだ、あれから体の調子は」


「特に変わりなく、元気です。……確かめてみますか?」


 トモキの目が怖くて見ることが出来ない。視線を泳がせているうちにミズキを視界に捕らえた。


「リョウさん、いらっしゃい」


 心なしかどこか疲れているような気もしなくもない。


「今日は夜桜さん一緒じゃないんですか?」


「そりゃいつも一緒てわけじゃないよ」


「はぁ、そうですか」


 人の目の前でそこまで落胆する所を見ると、かなり気が参っているのだろう。恐らくよりを戻したのもそのためか……。

 ここからはあくまで俺の推測だ。お互い求めているものを失い、しかたなくすがる対象としてお互いを選んだ。それでも自分をだまして生活していくことに少しずつ心がやつれていってしまった。そして恐らくこのまま行くと……。


「聞きたいことがある、ここにエリザベスって言うやつは来たか?」


「えぇ、来ましたよ。小さくてとてもかわいらしい子でした、……食べちゃいたいくらいに」


 これまた目が怖くて見れない、恐らくこの現状をエリザベス……リナも見ているのだろう。となれば動き出すまでは時間の問題だろう。


「……やつらも復活する」


「ん?」


「なんでもない、じゃあ俺そろそろ帰るから」


「そんな、ゆっくりしていってくださいよ」


 トモキの手が俺の背中に回る。手つきがいやらしい、マジで。


「いや他のギルドも回らなきゃ行けないしさ」


 そういって無理やり出てくることに成功する。


「さて、見てるんだろ?」


「まあね」


 眼鏡をかけた小さめの男が現れる。プレーヤー名はマイスター。


「それで何か用か?」


「君はどう思う? あの二人を」


「無理してる感じだな、お互いに気を張って嫌な感じだ」


「そうか、恐らくこのまま進めばカーディナルが動き出す」


「お前は……」


「俺か? ただの一プレーヤーだ」


「……」


「ふふ、ではまたどこかで」


 そういって男はその場から離れていった。


「ふぅ、次ぎ行くか」




 《リアライズ・ワールド》のギルドはギルド長が女性というだけあり、とても落ち着いたものだった、そんな中で一際目立つ書籍の山の中にポツリと座る女性が黙って本を読んでいる。髪は茶色のショートで眼鏡をかけている、顔立ちはよく、そしてとても細い体つきだ。プレイヤー名はカノン、彼女がこのギルドのマスターだ。


「どうも」


「どうも」


「……」


「……」


 話が続かない。


「それで……どのような用事ですか?」


 読んでいる所にしおりを挟み本を挟むと、こちらに視線を向けるカノン。


「あ、リョウって言います」


「見れば分かります」


 無表情で独り言のようにつぶやくカノン。


「えっと……ギルド建てました」


「噂で聞きました」


「挨拶に来ました」


「そうですか、こんにちは」


「こんにちは……」


 なんだろうレイカさんとは違う意味で調子を崩される。


「話は終わりですか?」


「あ、はい」


「そうですか」


 そう言うと本を開き続きを読み始める。


「何読んでるんですか?」


「このゲーム内の情報を書籍化したものです、役に立ちそうなものはまとめてデータ化します」


「なるほど……、何で本なんですか?」


「これが一番読みやすい形なんです」


「なるほど……」


 無口な人だな。


「では俺は帰ります」


「そうですか」




 その場を後にし、これで一通りギルドを回ったと思う。


「挨拶は済ませたけど、これからどうするかな……」


 正直ギルド内は息が詰まる。フェルベルトや夜桜は俺の秘密を知っているようだが、ミルに関して言えば俺の秘密を知らないらしい。正直そのためもありギルドメンバーはこれ以上増やしたくはない。


「帰るか」


 缶をゴミ箱に捨て俺は岐路へとついた。

カノンを勝手にキャラ付けしちゃいました。雷那さんごめんなさい

それと彩菜さんもごめんなさいエリザベスとマイスター勝手に色々いじちゃいました

それとミズキとトモキのことですが、私……リア充って許せないんです

ってな感じで伏線ブレーカー&ザ・カオスです

さてでは雷那さん次よろしく^^

宜しかったらご感想ください

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