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好きなあの子にテイムされた俺、最弱スライムだけど彼女を守るためなら最強になります!  作者: ミコジ


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20/20

スライムVSローパー

石造りの廊下を歩いていく。気配察知は常に展開させている。俺の後ろに美穂、奈々、愛の順で歩いている。

他の人たちはずっと先に行ったんだろうか。誰もいないぞ。気配察知に反応がない。静かすぎる。


「秀治君、誰もいないね」


美穂が小声で言う。


「ああ。バイクの男たちも先に行ったはずだ。先にクリアしてるかもしれないな」


「そうだといいけど」


奈々が俺の背中に隠れるように歩いている。


「ねえ、ダンジョンって何階くらいあるのかな」


「わからない。ソラが……ゲームマスターが言ってたのは頂上まで続くダンジョンってことだけだ」


愛が盾を構えて歩いている。


「十階くらいかな、富士山の頂上までだから…もっとあるのかな」


「わからない。けど、とにかく上に行くしかない」


その時、気配察知に反応があった。でかい。


「止まれ。気配がある。上だ」


三人が足を止める。カサカサと音がして上を見ると、2メートルはあるムカデが天井を這っていた。無数の足が壁をカサカサと擦る音が響く。


「うわっ、気持ち悪っ」


俺が思わず口を出すと、奈々が「いやぁーーーーー!」と悲鳴を上げた。


「奈々! 落ち着け!」


無理だった。奈々がパニックになって走り出す。


「奈々! 待てっ!」


聞いてない。俺は美穂と愛を見る。


「愛、奈々を追いかけてくれ。俺はこいつを倒してから追いつく」


「わかりました」


愛が奈々を追いかけていく。俺はムカデと対峙する。


ボトッとムカデが天井から落ちてきた。2メートルの体がうねうねと蠢いている。


「来いよ」


俺は捕食を発動してムカデに飛びついた。背中にジャンプして頭から包み込んでいく。ムカデは丸まったり暴れたりして引き剥がそうとしてくる。無数の足が俺の体を蹴るが、スライムの体には通じない。


じわじわと捕食していき、やがてムカデは動かなくなった。


【レベルが20に上がりました】

【スキル『毒液』を獲得しました】


一気にレベルが上がった。ムカデの経験値がデカかったのか、それともダンジョン内のモンスターは強いのか。どっちにしてもよかった。


急いで美穂と奈々を追いかける。廊下を走って角を曲がると、奈々と愛の悲鳴が聞こえた。


「いやぁっ! 離して!」


「やめてください!」


急いで行くと、スライムみたいな体に触手が何本も生えているモンスターに奈々と愛が捕まっていた。触手が二人の服を溶かしていて、全裸になっている。


(コイツは……ローパーか!)


奈々と愛の手足を触手が絡め取っている。


「奈々! 愛! 2人を離せ!」


俺は捕食を仕掛けるが、ローパーは奈々と愛を盾にして俺の前に出した。近づけない。


その時、ローパーがいきなり話し出した。


「またカワイイ女の子が来たぞ。俺の獲物だ」


俺の体が強張った。


「お前喋れるのか?」


「お前だって喋ってるじゃないか。グフッ。俺は触手のエロアニメを見ていたらモンスターに殺されて、気がつけばココでこんな姿になっていたんだ。グヘヘ。神さまが俺に触手プレイを楽しめって言ってくれているんだ」


(こいつ……俺と同じか。人間だったのがモンスターになったのか)


「無理矢理なんて人間のする事じゃないだろ!」


「俺はモンスターだからいいんだ。グヘヘッ」


話ながらも奈々と愛を触手で触りまくっている。奈々が声を漏らし、愛が涙を流している。


「やめろっ!」


俺は判断した。擬態を発動してソラの姿になる。異空間からソラが使っていた日本刀を取り出す。


「えっ? ソラちゃん?」


ローパーが目を丸くする。


高速移動と剣術を同時に発動。一気に近づいて触手を全て斬り飛ばした。


「ガッ!?」


触手が切られて奈々と愛が落ちてくる。俺は素早く二人を受け止めて美穂の所まで下がる。


「大丈夫か?」


「ひどい……服が……」


「着替えは出すからちょっと待て」


俺は異空間から着替えを取り出して二人に渡した。美穂が二人を連れて部屋の陰で着替えさせる。


その間に俺はもう一度高速移動でローパーに近づく。


「お前はラスボスを倒すまで死んでろ」


日本刀で切り刻む。触手を失ったローパーは逃げることも出来ずに、細かく切り刻まれていった。


小さな破片になったローパーを捕食する。


【レベルが24に上がりました】

【スキル『触手』を獲得しました】


(触手か……。あのエロいローパーのスキルか。まあ、使えるかな)


(俺と同じようにモンスターになった奴もいたのか。エロいローパーだったな。エローパーか!)


美穂の所に戻ると、奈々と愛が着替え終わっていた。二人ともまだ震えている。


「奈々、パニックになるなよ。虫が嫌いでも走り出したら危ないだろ」


奈々が俯いて、素直に「ごめんなさい」と言った。


「まあ、虫が嫌いならしょうがないか。俺が守るから信じてくれ」


「秀治君ありがとう」


奈々が俺を抱きしめて胸に押し付けてきた。ノーブラの胸が柔らかい。


(柔らかいな…っていや、今はそうじゃない)


奈々がまだ震えている。愛もハァハァ言っている。


「ねえ、一度ホテルに戻らない?」


奈々が小声で言った。


「うん。私も疲れたから戻りたい」


愛も頷く。二人ともかなり参っているようだ。


「わかった。今日は一度戻ろう。明日は気合入れて行くぞ」


美穂が俺を肩に乗せてくれる。


「そうだね。今日はゆっくり休もう」


ダンジョンの入り口まで戻って、ホテルに向かう。歩きながら美穂が小声で言った。


「秀治君、あのローパーって人間だったの?」


「ああ。俺と同じように人間だったのがモンスターになったみたいだ。ただあいつは…触手のエロアニメ見てたらしい」


「えっ」


「俺も触手のスキルを獲得したけど…あんな風には使わないよ」


美穂が少し笑った。


「秀治君なら大丈夫だね。ねえ、ホテル戻ったら今日は何する?」


(何するって。まあ、さっき奈々と愛が参ってるから、ゆっくりさせたいけど)


「とりあえず飯食って、風呂入って、ゆっくりしよう。明日は本気でダンジョン攻略だ」


ホテルに着いて、部屋に入る。俺は異空間から弁当とお茶を出した。三人が食べながら話し始めた。


「秀治君、あのローパー怖かった」


奈々が身震いする。


「触手が服を溶かして…あそこから先は嫌だった」


愛も頷く。


「私も。最初は普通のモンスターかと思ったら喋り出して…」


「あいつは駄目だ。人の心があってあんなことするのは最低だ」


俺が言うと、美穂が俺を撫でてくれた。


「秀治君が来てくれて本当によかった。もし秀治君がいなかったら…」


「俺がいるから大丈夫だ。もう誰にも触らせない」


「うん」


美穂が微笑む。


「さあ、風呂入ってこいよ。俺が見張ってるから」


三人が順番にシャワーを使った。俺は異空間からパジャマを出して配る。みんな着替えて少し落ち着いた。


奈々が俺を見て言った。


「ねえ秀治君。今日は一緒に寝ていい?」


「いいけど。怖いのか?」


「うん。あのムカデもローパーも怖かった」


愛も小さく頷る。


「私も…一人はちょっと」


美穂が俺を抱きしめる。


「じゃあ今日はみんなで一緒に寝よう。秀治君もいるし大丈夫だよ」


(よし。今日はみんなで寝て、明日はダンジョンを本気で攻略する。富士山の頂上まで行くぞ)


と思ったら、奈々と愛がパジャマを脱ぎ出して言う


「ピーちゃん、触手プレイしよ♡」


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