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家族揃いましたね

随分前の更新と間が空きましたね。

すいません!

父親一人、兄弟2人となったフェリル家は相当騒がしくなった。


というかアスロット一人が元気いっぱいだ。

自分より年上の男性に使う表現ではないかもしれないが本当に、力が漲っているというかなんというか。


「おい!時子、こっちに来いよ!」


ぱんぱんと自分の足に手を叩きキラキラした瞳で私を呼んでいる。


まさか、膝に乗れと?


「どうしたんだ?お兄ちゃんのお膝の上にカモーン!時子」


するとアスティンが自分の弟をゴミの様な目線で見た。


「貴方は何を言ってるんですか!変態ですよ時子は年頃の女の子なんですから気持ち悪がられますよ」


「いいじゃんよ〜な〜時子おいで〜」


流石にこの歳で膝の上に乗るのはきつい。


『いや』


「え、なんでだよ、お前、俺を弄んでたのか!お腹の中のお前に約束したんだぞ!生まれてきたらお兄ちゃんのお膝の上に乗るって!お兄ちゃんのお嫁さんになるって!」


いつ?というかお腹の中にいる時の約束は今も有効なの?


しかも随分勝手な約束だな。


『いや、私は知らないし』


「そんな〜お腹を蹴っていいよ!って返事をくれたぞ?」


「絶対嫌の間違いでは?」


アスティンはなんともシンプルで的を当てたような答えをだしながら言った。


そんな言い合いをしていると、静かに部屋の扉が開いた。

そこには上品な顔立ちの美青年が立っていた。


「それなら僕との約束も有効かな?」


「ルーク!」


三人の声が重なった。いままで微笑ましいことの様に私たちの争い?いやじゃれあいを見ていた父マーロウもだ。


「よかったですね、これで家族みんなそろいましたよ時子」


やっと来たかという感じでアスティンはそのルークと呼ばれた青年を招き入れた。


家族?じゃあこの人も、兄弟?


ルークと呼ばれた青年は何を考えているかわからない表情でじっと私を見てにゆっくりと向かってきた。


「はじめまして、兄達から連絡を受けて驚いたよ。お帰り妹よ、お兄ちゃんにはじめましてのキスをしておくれ。」


無表情でかわりばえのしない顔で淡々いい、私のほっぺにキスをした。

ここはえぇと驚ろく所なのだがあまりにもスマートに無表情で普通にしてきたので何も言えなかった。


とりあえずフェリル家が揃った瞬間であった。

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