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五分咲き 5

以前は一哉の家族も、うちの隣に住んでおってなあ。

この一哉は、親から叱られるといつもこちらに逃げ込んできおった。


じいちゃん!


父親の転勤で引っ越してからは、わしも寂しくしておったが

大学でまたこちらに来てくれてなぁ。


早くから兄貴がいたじゃない。


あいつは、昔からわしのところには寄り付かんよ

一哉と違って、随分出来もいいしなぁ。


そりゃ、すいません。


まあ、その分面白味のないやつだけどな。

わしは、一哉の方が好きだなぁ。

肝心なところで押しが弱いのが、唯一の欠点ではあるが。


それが、僕に物書きの才能を与えなかったんだろ


そうだ!途中まではなんとか持ちこたえておるのに、最後がいかん。


はい、はい、それは何度も聞きました。




ところで、響子さん。

この、一哉の事なんだが…


はい。


そのぅ‥あなたの正直な気持ちを聞かせて欲しいんだ。


ちょっ!?じいちゃん!


はあ…??


まあ、将来の伴侶としてというのはまだ時期尚早だとしても

一人の男として、あなたの側におることは可能なのかね?


はぁ………

あの‥一哉さんは、とても素敵な人だと思います

‥‥‥‥‥

あたしなんかが側にいられる事が、なんだか申し訳ないくらいの……


それじゃあ!


でも、すいません………

少しだけ、時間を下さい。


それは、どういう…?


ホントに、ホントにすいません。

でも今は、これしか申し上げられないんです。


じゃあ、響子さん!

どれくらい待てば……


一哉さん‥ホントに……

……………………………

そうだ、今年の桜が散る頃には…

その頃には、なにもかも…………


わかりました。

響子さん、待ちます。

いや、いつまででも待っています。


ごめんなさい、ホントに……

こんな、あたしなんかに……………





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