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プロローグ03
ユイは体を脱力し、前傾姿勢を取る。
呼吸をゆっくり整えると────
白い花びらが宙を舞った。
ユイの周りにいたはずの者たちは突如として消え失せ、足元には、白い花びらが絨毯のように敷き詰められていた。
「ふぅー」と、息を深く吐く。
『相変わらず、見た目に反してえげつない戦い方だ。────切った相手を花に変えるなんて』
その花びらは、つい数秒前まで怪物たちだった。
だが、ユイが一息するわずかの間に全てを切り終えていたのだ。
「やばい、もう動けない」
そう言うと、鎧が空気に溶けていき、制服姿でその場に横たわる。
『アホ。身体強化の無詠唱、概念干渉の無詠唱でやるやつがあるか』
「大丈夫、十五年間の魔力貯金があるから」
『アホか。人にそんなものは無い』
「あははは……。スーッ、おんぶしてー」
『しばらく寝てろ』
呆れたようにアギトは言う。




