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詩全集4

名前の灯りが続くあいだ

作者: 那須茄子
掲載日:2026/04/07

どんな夜が落ちてきても

迷わないように

君の名前を

ここに灯していた

それだけで歩けると

信じていたはずなのに

気づけば今日も

同じ場所の影に身を潜めて

息をしている


もっと静かな声で

もっと嘘のない言葉で

始まりを告げる前奏みたいな

かすかな光を探していた


憧れていた未来は

思っていたより脆くて

無理矢理に

形を変えられてしまうものだね


何千回泣いても

何万回笑っても

この瞬間だけは

誰にも触れられない

忘れたいこと

忘れられないこと

今、君がそっと呼んだ声

それを奇跡と呼ぶなら

もう逃げたりしない


ハッピーエンドなんて望んでない

望めるほど強くもない

君と出会えた

その物語だけで

もう十分すぎるほど満ちていたから


少し背伸びした日も

泣き笑った夜も

飲み込んだ涙の温度が

雲に隠れた星みたいに

誰にも見えない場所で

ひっそり瞬く


帰らなくちゃ

帰らなくちゃ

ここからまた始まっていく

最後まで

最後まで

君の名前を呼び続けていたい

終わらない余韻を

静かに響かせて


何千回別れても

何万回出会っても

この一秒だけは

永遠を照らしている

失うこと

手放すこと

今、君が微笑んでくれたこと

それを運命と呼ぶなら

もう一度抱きしめてみよう


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