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『デジャブの先で、君にもう一度』~もし、あの日がもう一度訪れたなら~  作者: Toi
最終章 未来はひとつじゃない

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50/50

〜あとがき〜

最後まで『デジャブの先で、君にもう一度』を読んでいただき、本当にありがとうございました。


この作品を書こうと思ったきっかけは、私自身の経験でした。


逃げたくなる日もあった。


限界を決めたくなる日もあった。


誰かのせいにしたくなる日も、自分のことで精一杯になってしまう日もありました。


皆さんにも、そんな日はあったでしょうか。


私は、そんな日があってもいいと思っています。


弱さも迷いも、その時の自分にしか分からない、本物の気持ちだからです。


だからこそ、考えるようになりました。


「それでも、人は何のために立ち向かうのだろう。」


この物語は、その問いから生まれました。


そして、ここまで読んでくださった方の中には、


「結局、あのデジャブは何だったの?」


と思った方もいるかもしれません。


未来から届いた記憶だったのか。


誰かが与えた、人生をやり直すための機会だったのか。


それとも、まったく別の何かだったのか。


その正体は、あえて描いていません。


この物語で描きたかったのは、「なぜデジャブが起きたのか」ではなく、


「もし同じ瞬間がもう一度訪れたとき、自分は同じ選択をするのか」


という問いだったからです。


デジャブは、湊の人生を変えてくれる力ではありません。


「本当にこのままでいいのか」と、自分の選択を見つめ直すきっかけでした。


人は過去を変えることはできません。


でも、次の選択は変えられる。


湊も特別な力で幸せになったのではなく、目の前の人と向き合い、自分自身で選び続けたことで、少しずつ未来を変えていきました。


私たちもきっと同じです。


もし、この作品を読み終えたあと、ふとした瞬間に、


「今日の自分は、未来の自分が笑える選択をしているだろうか。」


そんなことを一度でも考えていただけたなら、この物語を書いて本当に良かったと思います。


最後に。


『デジャブの先で、君にもう一度』というタイトルの「君」は、読む人によって違うのかもしれません。


家族かもしれない。


恋人かもしれない。


友人かもしれない。


もう会えない、大切な誰かかもしれない。


あるいは、過去の自分自身かもしれません。


この物語を読み終えた今。


あなたが思い浮かべた「君」と過ごすこの瞬間を、少しだけ大切にしていただけたら幸いです。


最後まで、本当にありがとうございました。

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