登場人物達のその後&あとがき
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レベッカ・ザツロフ
公爵を継ぐとチャールズと協力しながら領地を繁栄させる。後に彼女の孫が王太子と結婚し王妃となる。
非常に愛情と慈悲深く、結婚してからは『聖母』と呼ばれファンクラブが出来る程。チャールズと結婚した後も求愛する人間が多かったが、チャールズ以外興味がないのでスルーしている。
妹達が両親や自分達夫婦に憧れて中々お相手を作らないのが長年の悩みになるが、何とかして妹達を送り出す事に成功するが、『それは内政よりももっと難しい課題だった』と後に友人達に語る。
死ぬまでチャールズと幸せに暮らしていた。
ジュリアとは二度と会う事はないが、ジュリアの結婚式の時、祝いの花とささやかな贈り物を贈った。
ジュリア・アバーズ
彼女が故郷に来たのは任務の道中だと言ったが実は半分嘘で、任務はとっくの昔に終わっていて任務地が故郷に近かった為、レベッカ達の様子と自分の家族がどうなっているかの気になったから。
早く、強くてカッコイイお金持ちの偉い地位の旦那様を見つけたいのだが師匠(実はジュリアが所属しているギルドのマスター)が無理難題の任務を強制的に受けさせられたり、最高ランクの魔法を短期間で覚えさせられたりするせいで中々婿探しが出来ない。
因みに師匠はドS眼鏡のイケメンで、実はとある王家の次男で、一つ買うとしても家一軒買える程高い魔法武器を一括で買える程の金持ちで、ジュリアが唯一勝てない相手である。
……ジュリアと師匠が出会ったのは十四歳と十九歳なので決してロリコンではない。
チャールズ
公爵家に婿入り後、義父のいちゃもんを上手くかわしながらレベッカの仕事の手伝いをしている。レベッカに言いよる男達を秘密裏に排除(命は取っていない)している。偶に一部からチャールズの命を狙う大馬鹿がいるが、その時は上の兄達と協力して国家反逆罪として捕まえている。
レベッカには黙っているが、元婚約者の行いを一番キレているのは彼で、報復として元婚約者に対してナニカをしたらしい。
ザツロフ公爵夫婦
公爵はチャールズの婿入り後もいちゃもんを付けていたが、後に夫人に〆られて大人しくなる。
元婚約者についてレベッカに負い目があったが、チャールズのお陰で明るさを取り戻してくれた事に関して感謝している。
因みに公爵自身は脳筋なのだが、ザツロフ家は元々精神的拷問を専門とした王家直属の拷問屋であったが、百年もの間平和だった為この事を知っているのは一握り。因みに精神的拷問の術を知る事が出来るのは公爵家の男、女性しかいないなら跡取りの婿しか知らない。
グレフロット侯爵家
次男の件は家を潰されるだけでは済まされない程だが、事件が起きる前に絶縁している事、事件解決に協力した事を配慮され、監視や領地の一部を没収、賠償金を払うだけでお家取り潰しまではいかなかった。
夫人は息子の件で寝込む事が多くなるが少しずつ体調を取り戻していき、侯爵は落ちてしまった一族の名誉を取り戻す為に清く正しく領地を治めている。長男もそんな父を手助けをし、王宮で王太子(チャールズの兄)に忠誠を誓い、生涯王家に尽くすと約束する。
後日、心ない言葉を言われても真っ直ぐと前を向いている長男に、レベッカの妹の一人が一目惚れをして紆余曲折の果てに結婚する。
因みに全ての元凶である次男は王宮の地下牢に入れられるが、その日の夜に発狂。どうやら自分が犯した罪を受ける魔術を掛けられていて、王宮の直属の魔術師でも解くのは無理な程だった。
死刑になるよりも今の方がよっぽど次男にとっては罰になると裁判官達は判断し、終身刑を出す。死ぬまで惨たらしく殺され、酷い虐めを受け、誰にも信用されない幻覚に苦しむ事になる。
―――あとがき―――
この度『ヒロインだから』を読んで頂きありがとうございます。
最初の構想としては『乙女ゲームのヒロインは乙女ゲームをしなくても、ヒロインの為にある世界なら幸せに成れる』だったのですが、書けば書く程その部分が上手く活かせられませんでした。反省です。
因みにジュリアと家族は後に和解します。ただし和解するのはジュリアが前世を思い出すまでの十四年後。自分が苦労した分家族も苦労しろと言うジュリアなりの復讐心の為に十四年間家族とは一切会いません。ただし親戚や親しい近所の人には事情を話している為、死亡届を出さない様にお願いしています。
元々の構成から大分内容が離れた所が文字数も中々の量になった為、短編から急遽長編として連載する事に決定しました。短編として出しても良かったのですが、流石に読みにくいかな? と思い止めました。
最後に。
この作品を最後までお読み下さってありがとうございます。
また別の作品でお会いしましょう。