4名付け
「おう、やっと来たか」
琴栗につれられ最初の部屋へと戻ると
ずっと同じところにいたのか待ちわびたようすで出迎えられた
とりあえず助けてもらった礼でもいっとくか…
「えっと…熊牙?だよな?
助けてくれたんだろ?…助かった。」
そう言うと熊牙は、ニヤニヤと俺を見ている
「いやー素直じゃねぇな!
こうゆうときはありがとう!そう言えばいいんだ」
「…ありがとう」
そう言うと熊牙は、ニッコリと笑い
「ああ」
と答えた。
少し照れくさいな
「それはそうとお前綺麗になったな。特に髪そんな色だったのか。
少し前まで血と包帯だらけだったのが嘘みたいだ
傷は?」
「治った。」
「はぁ!?そんなわけねぇだろう。
ちょっとこっちこいよ」
手招きされ俺は、素直にそれに従う
目が覚めた時に敵かと疑っていたのが嘘みたいだ
「まじか…」
熊牙は、俺の身体を見て目を見開いた
「本当に治っている。
…左目は?」
ドキッ
と一瞬するもののすぐに持ち直す
例え恩人でも俺の左目の秘密を知られるわけにはいかない
そう思い口を開く
「左目は…治んなかった。傷が酷くて」
「…そうか」
熊牙は、俺の頭をくしゃくしゃっと撫でた。
「お前の名前を決めてやったぞ。
お前の名は、白虎だ」
「しとら?」
「ああ。しとらは、普通白に虎って書いてびゃっこと読むんだがさすがに四獣といしょじゃっな?」
と熊牙は、俺にウインクする
「なんで白虎なんだ?」
「ん?それはな
お前の髪の色が銀だろ?それにその回復能力。似てるなーって思って
どうだ?」
「ああ…気に入ったよ
しとら…うん、今日から俺は、白虎だ」
そう言って顔を輝かす俺を見て熊牙は優しく微笑んだ
「気に入って良かったよ。ところで記憶もないんじゃお前いくとこないんだろ?」
「ああ」
「そうか。じゃあ俺のとこの門弟になれよ」
「門弟?」
「そうだ。俺んとこの弟子になれってこと」
「いいのか?」
「ああ、もちろんだ。そのかわり、おれのことは熊牙師匠とよぶんだ。掃除に洗濯もろもろ遣ってもらうからな
もちろん、お前を鍛えてもやる。」
よかった行くところもなかったしこれで恩も返せるだろう
そう思ってからはたっと気付く。また自然に恩を返すのが当たり前だと思っている
ハハッ…獣人の性か…
でも不思議と悪い気はしない
それはこの人当たりのいい熊牙のせいだろうか
俺は、顔をあげ熊牙に向き直る
「よろしくな
熊牙…師匠」
熊牙師匠は、ニッカッと笑い
俺の頭を殴った
「うっ!」
「師匠には、敬語だろう?
…てっ大丈夫か!?」
意識が遠くなっていく頭で考えたのはこれからは熊牙師匠の拳は、必ず避けるということだった




