第三十八話【寝ても覚めても、怖いものは怖い】
まずは閲覧ありがとうございます!
このお話は初心者による物語です、プロフィールに書いた通りのまるで台本の様な小説とは程遠い拙い文章、少ない表現力、明らかな描写不足、当然の様な誤字脱字など正直問題だらけです、それでも読んで頂けるのならば幸いです。
一部の「」『』の説明
「」は主に人間のセリフ
『』は人間以外や大体の主観の人以外の電話や通信越しなどによる人間の音声のセリフのイメージとなっております。
【この話での未知の生命体ドラーベ内の用語集】
【カッド】
アハッドと同様に異星から伝えられた技術によって造られた戦艦、アハッドを格納な上にある程度の戦闘も可能、海上、空中、宇宙への航行も可能としている
【プレデシャン】
ミレイ達の乗るカッド…戦艦の名前
【ドラーベ】
地球や異星などに突然現れた未知の生命体、意思疎通が出来ず、人間を襲うものの明確な目的などが分かっていない為、侵略者として扱われる事が多い
現在軍に三種類確認されているドラーベだが、共通しているのは頭部が伝説上のドラゴンの様な形をしている事のみで、身体はそれぞれ違いがある
【オールドドラーベ】
ドラゴンの様な頭部を起点に、上半身は竜人を思わせる身体、下半身は蛇の様にやや長い身体、全体的に靭やかで身体の灰色部分は硬い、赤黒い部分は比較的硬くないが、それでも銃弾や刃物を通さないほどの硬さはある、人で言う肩の辺りからは、形状を鎌や触手の様に変化させる特殊な腕の様な物がある、大きさはおよそ1m超え
上記の通り足は無く、浮いてはいるがスピードは余り速くない(小学高学年位なら逃げ切れる)
???にて
……
……?
………ここ…は?
暗闇で目覚めた存在は…状況を理解していなかった、周りを見渡しても何も見えない…自分の身体も見えない、音も…耳が遠くなったような感覚で不確かな状態
…でも…動けない訳じゃない…?
暗闇で何も見えない代わりに…自分の手で、なんとなくこの辺だろうという曖昧な感覚で、もう片方の手を触ってみた…
…ガリッ…と、自分の想像とは違う…不自然な音が鳴る、その音に驚き反射的に手を触るのを止めた
…いまのは…なに…?…これは…て…?
朧気な感覚の中両手を前に上げる、暗闇で見えないながらも…少しずつ思考が回って…思い出していく
…だれの…て…?…おれ……おれの……て……?
……!
突然視界がハッキリとすると、目の前には自分の手が…見慣れていた本来の手とは違う…人ではない自分の刺々しい手が見えた
…あぁ…!?これ…これは…俺!?
驚くのも束の間、新たに手以外の情報が増えた
自身が見ていた手に…ドロッとした赤い何かが…ジワリと滲み出るように浮かび上がってきた…
…うわぁっ!?
驚いた俺は後ろに尻餅をついていた…その時にも人ではない部位が見えたが…それより先に背後に異変を感じて振り向くと、見慣れない部位がある事に気付いた
……!?……何だこれ…尻…尾…?
もう一度前を向くと…少し暗闇が晴れ…黒い小さめの何かが見えた
ようやく自分以外の情報が入った事で、その何かに惹き付けられた…好奇心か何かは分からない…、けどとにかく俺は這うように寄ってみて…その黒いモノを抱えてみた…
すると黒いモノは、バキバキと形を変えていく…そしてそれはどこかで…見た事があるような形に
…傷を負った……人?
???
「…ヒュウ…くん」
…!?
俺は名前を呼ばれた事に驚いて手を離し…つい落としてしまい、拾う事よりも…申し訳なさよりも…恐怖に支配され慌てて手で地を押すように後ずさりした
するとその人(?)はゆっくり起き上がり…首が項垂れたまま喋りかけてくる
???
「…どうして?」
……ど、どうして…?
???
「…どうしてどうしてどうしてどうして!?」
……う、うあ…ぁ……!?
???
「……………」
その沈黙の後…離れていた筈のその人は…一瞬で接近し…血のような何かに塗れた顔を上げ…
???
「タスケテクレナカッタノ…?」
……うわあああぁーーーっ!!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
プレデシャン医療ルーム、個室にて
ガバアッ!
「ハァッ!ハァッ!ハァッ!ハァ…ハァ……今…のは…?はっ!?」
個室で突然起きた者は…酷い汗をかいていた、しかしそんな事も気にならず…バッ!と慌てて両手を確かめる…
そこにあったのは見覚えのある人の手、本当に自分かどうかを確かめるように…震えながら軽く握っては開き、それを何度か行い感触を確かめる
「ハァ…ハァ…ぜ…全部…夢?」
その時、ピッと言う電子音と共にベッドにドサッと何かが乗ってきた
小さなロボット
『よっ!』
目の前に居たのは…見覚えのある小さなロボット…スペアボディのエクレールだった、エクレールは片手をこちらに上げ、起きた者に挨拶をしてくれていた
「…あ…っと…、…エクレール…だよね?」
エクレール
『そう!よかった!今回は割と目覚めるの早かったな!』
…今回は?
「えっと…前は、三日ほど寝てたってあの?」
エクレールはこちらに指を向け
エクレール
『そうそれ!安心したぜ!ちゃーんと記憶もあるな!』
エクレールは嬉しそうにしながらも、今度は心配そうに小首を傾げた
エクレール
『…でもヒュウ…すごいうなされてたぜ?大丈夫かよ?』
「…うん…取り敢えず、大丈夫…かな?」
名前を呼んでもらった事を含め、エクレールとのやり取りは自分自身の確認にもなる、正直有難かった、さっきまで見ていた不確かな事と違い…ちゃんと自分が自分であると…改めて実感出来るから…
エクレール
『大丈夫ならいいけどさ…心配したんだぜ?』
「…ごめんね、心配かけて」
ヒュウの謝りに、エクレールは笑顔でゆっくりと左右に揺れ
エクレール
『いいっていいってー!それでー』
笑顔のまま、ヒュウの身体に乗って一気に顔まで近寄った
エクレール
『今回は何処まで…!覚えているんだ…!?』
「…!?」
きゅ…急に…雰囲気が…!?この感じは…前にも…?…そうだ、エクレールに甲板に連れて行かれた時…友達になる直前の…真面目に話をしてきた…その時の怖い雰囲気だ…
スペアボディでおまけに笑顔、見た目は可愛い筈なのに、それが怖いと感じるのはおそらく…人間で言う目が笑っていないと感じたのだろう
…何だか背後から本体ボディのエクレールが睨んできている…そんな雰囲気を感じる…
…と、とりあえず一旦落ち着いてもらおう!
「…ちょ、ちょっと待って、そもそもどうして俺はここに?」
エクレール
『今質問してるのはオレだぞ…?』
うぅ…確認さえさせてくれない…、この雰囲気のエクレールには全く勝てる気がしない、…そうだ…!
「…か、確認したい事が確認出来ないと…!また曖昧だと困るし…」
何とかこれで…時間を稼いで…
エクレール
『…ちゃんと話せよ?』
エクレールはベッドに降りて、笑顔を止めて真面目な表情になった
エクレール
『それで…確認したい事って?』
イライラしてる様に片足をパタパタし始めたエクレール、可愛いけどやっぱり怖い…
でもよかった…ちょっとは話を聞いてくれた…
少し安心した所に、ずいっとエクレールは顔を近づけて
エクレール
『よかった…!とか余計な事思ってないよな…!?』
「ぜ、全然!全く思ってません!」
相変わらず筒抜けっ…!
「…えっと…そう…そうだっ!メックさんは!?みんなは無事なの!?」
エクレール
『…それが確認したい事か?』
ヒュウ自身が実際覚えてる事を照らし合わせるには、一緒に行動していた筈のメックの安否、そして無事なら彼女の倒れる直前までの情報が必要なのは確かだった
「…うん、全部夢じゃなければ一緒に観光していたし…でも気付いたら俺は何故かここにいるし…」
エクレールは少し距離をおいてくれた
エクレール
『…メックは治療が終わって、今は安静にして寝てるよ』
メックが無事という事を知り、ヒュウは安堵して大きく息を吐いた
「そっ…か…!…はぁ……無事なら…よかった…」
エクレールがヒュウの言葉にピクッと反応するとまたずいっとヒュウに近づき
エクレール
『…な・ん・で!そんなに安心してるんだ…!?』
「うわぁっ!?…い…いや、だってそりゃ…無事だって聞いたら…安心…しない?」
エクレール
『それはヒュウがどの時のメックを覚えてるかによるよなぁ?』
圧が…圧がすごいよエクレールッ!
…でも…よく…考えてみなきゃ、どの時って…最後に覚えてるのは確か…港に…着いた時…?
…あれ?…でも格納庫でも…会ったような…?でもさっきの夢のあれも…いやエクレールが安静にしてるって言っていたし、あれは完全に夢…?…だとすると…うーん?
考え込むヒュウの言葉を、エクレールはジッと待っているが…中々言葉が出てこない
エクレール
『…言い訳を考えるってより、完全に悩んでるな…』
頭から思わず湯気が出そうなほど悩んでしまった…
「…ゴメン、どこからどこまでが夢か現実なのかハッキリしなくて…」
エクレール
『あーハイハイ、そんなとこだろうな』
呆れられてしまった、そりゃそうだ…
エクレール
『…一応言っておくと、メックからの情報は艦のみんなともう共有しているからな』
「…え?」
メックさんからの…情報…?一体何を…!?
焦ったような表情を浮かべるヒュウを見て、エクレールが少し意味深にニヤけながら
エクレール
『…そりゃあ…あれもこれも、もう全部よ』
俺はその表情の変化には気付かず、全部知ったと言う所に反応してしまう
…全部?全部って!?もしそれが本当なら…あの元凶のドラーベの事も見られていて、化け物になった事も知られているなら…!みんなあのドラーベに…!
エクレール
『…もしもーし、もしもーーし!…ダメだ…全然聞こえてねぇ』
…みんな、みんなが危ない…どうしよう…!そうだ!何とかドラーベに分かってもらって…それで…!
エクレール
『…シンプルにー、パーンチッ!』
「…うぐっ!?」
ゴスッ!とヒュウの顔にエクレールの拳がクリーンヒットした
「…急に…何で…?」
エクレールは両手の拳を上げながら抗議するようにパタパタ跳ねつつ
エクレール
『ヒュウが上の空になっちまうからだろーが!!』
……確かに、考えすぎて声に全然気付けなかった…でも…
「…拳は、やりすぎだよ…」
エクレールはちょっと笑ったような表情を浮かべた
エクレール
『…それもそうかもな』
「……プッ!」
「はは、あははは…!」
エクレール
『ハハ、ハハハハ…!』
…エクレールはそのまま…ちょっと笑ったまま再びずいっと近づき
エクレール
『笑ってる場合じゃねーよなぁ!?』
「…ご、ごめんなさい…!?」
…やっぱり真面目エクレールはちょっと怖いです…
エクレール
『ハァ…まあいいや、どうせみんなにも問い詰められるんだ、今話さなくても後に延びるってだけだからな』
「…!」
…そうか、どこまでか分からないけど…みんなにも共有されているって言ってた…
エクレール
『…んで、取り敢えず先に…ソイツ誰?』
「…ソイツって?」
エクレールはヒュウの顔…の更に上を指差した
エクレール
『頭に乗ってるソイツだよ』
「…?」
頭に手を伸ばすと、確かに何かが…自分の髪以外の感触があった、それを不思議に思いつつも両手で持ち上げて目の前に持ってきてみた…
エクレールが言ったソイツは…まるで生物みたいだ
顔がドラゴンっぽくて少し胴体は丸い…?…角が二本あって目が赤黒い、胴体の腕の位置に鎌のような腕があり、足はなく下にいくほど細長い…
何だかまるで、いつもぼうっと現れた時のアイツやオールドドラーベみたいな気が…、でもオールドドラーベなら…なんで大人しく俺に乗ってたんだろう?
『……!』
もし仮に…元凶のドラーベだとしても…エクレールがいるからどっか行ってるはず…?それにしても…何か訴えかけてるような…?
ヒュウには答えがすぐには出せず…エクレールに目線を送り
「…えっと…誰…かな?」
エクレール
『オレに聞くなよ!?』
エクレール
『運んだ時にはいなかったけど、ヒュウに乗ってたんだし何か関係あるんじゃねーの』
「そ、そんな事言われても…」
『………!』
…?まただ、喋ったり動こうとはしないんだけど…何かを訴えてるような…
エクレール
『オレにもよく見せてくれよっ!』
そう言うとエクレールは俺が持ってた生物?の身体を掴み、グイーっと力ずくで自分の方へ引っ張った
『…ガッ!?ヤメロエクレールッ!』
『…ハッ!?』
その生物は…慌てて両手の鎌で口を塞ぐようにしていた…
「あ…」
エクレール
『…はっ?』
その言葉を…エクレールと呼んだ言葉を聞いた瞬間…俺は確信出来た、普通のオールドドラーベならアハッドの名前を知らない…つまりこの生物は…俺の頭に乗ってたのは…あの元凶のドラーベだ…
作品に関しての感想、質問があれば可能な限りお返事します。
次回も楽しみにして頂けると幸いです
ここまでお読み頂きありがとうございました!




