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ep.22


”……なに?那月が? …そう、分かった。ありがとう”


暗闇の中で何者かが囁く。


「やっと、やっと会えるね。…那月」











«伊奈瀬くん出て来てくれたみたいだよ、でも直接会うのはまだ少し怖いみたいだから会いに行くときは気を付けて。変わらず僕ら風紀委員も着いていくからそこは把握よろしく、とりあえず明日は僕だけで様子見に行ってくるから君たちは仕事してなよ»



雅也にメッセージが届く。



「会長?どうしたんですか?」

「伊奈瀬が出てきたらしい」

「那月くん出て来たの!? 大丈夫だったんだ、良かった〜」

「……会長、会いに、行ってい?」

「いや、出て来たけど直接会うのはまだ怖いらしい」

「そうですか…、そうですよね。私たちと話せたからといって会うとなるとまた別ですからね」

「…会え、ない?」

「俺っちまだ行ってないのに〜!」

「仕方ないだろ、浅見たちと顔を合わせられただけでも進歩だろ」

「むう…、仕方ないか」

「…………」

「真緒も、会いに行く時は気を付けろよ。あと光お前は一人で勝手に行くな、風紀委員に連絡しろ」

「分かりましたよ、すみませんでした」

「とりあえず明日は橘だけで様子見に行ってくるらしい、俺たちは仕事だ」

「ええ!橘いいんちょーだけズルい〜」

「大人数で行っても迷惑だろ、落ち着いたらまた会いに行ってやればいい」

「はーい…」




「伊奈瀬くん出てきてくれてよかったな、とりあえず浅見くんに明日行くこと伝えないとね」



再度メッセージを送り、見回りへと戻る。



「……つき、が……」



(………ん?どこから聞こえてくるんだ、この声?というか、今那月って言ったか…?)



どこからともなく聞こえてきた声に少しばかり警戒してしまう。


あんなことがあった後だ、また巻き込まれでもしたら今度こそあの子は部屋から一歩も出てこなくなるだろう。

いや、最悪の場合はまた転校なんてことも有り得るかもしれない。



そうなる前に、風紀として守ってあげなければ。



なんて、使命感に駆られているが、本当は――










「ふふ、待っててね?那月」


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