ep.1
登場人物一覧
主人公
伊奈瀬 那月[いなせ なつき] 葉月学園高等部1年 転入生
フォグブルー 肩までのストレート 幼い顔立ちながらも儚い系美人 左目下に泣きぼくろがある
自分のことを平凡だと思っている
一人称 僕
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クラスメイト兼友人
入江 颯太[いりえ そうた]1-A サッカー部
朽葉色 灰みの赤みの黄
爽やか系イケメン 短髪なのにサラッとした髪質
最初に那月に話しかけてきた 那月の前の席
一人称 俺
南 絢音[みなみ あやね]1-A 副会長親衛隊隊長
撫子色 やわらかい赤紫
小さくふわっとした見た目をしているがたまに毒を吐く
副会長を慕っている、恋愛感情は無い
一人称 僕
浅見 陽[あさみ よう]1-A オープン腐男子
若草色 鮮やかな黄緑
どんなCPもおいしくいただける雑食
王道転入生じゃなかったことに残念がるが那月を誰かとくっつけさせようと目論んでいる
一人称 俺
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生徒会
会長
鳳 雅也[おおとり まさや] 葉月学園高等部2年
紅色 鮮やかな赤
短髪 見た目は派手だが意外とおっとり系 優男
鳳財閥の三男
全校生徒から慕われている 親衛隊有り
一人称 俺
副会長
佐々野 光[ささの こう] 葉月学園高等部2年
香色 やわらかい黄
長髪 後ろで緩く結っている 雅也と幼馴染 真面目
親衛隊有り
一人称 私
書記
高良 真緒[たから まお] 葉月学園高等部2年
根岸色 暗い灰みの黄緑
ふわふわとしたくせっ毛 ワンコ属性
喋るのが苦手 ゆっくり喋る
親衛隊有り
一人称 俺
会計
八乙女 萊[やおとめ らい] 葉月学園高等部1年
二藍 くすんだ青の紫
ウルフヘア 両耳ピアスバチバチ
チャラ男っぽいが意外と一途
親衛隊有り
一人称 俺っち
風紀委員長
橘 咲[たちばな さな] 葉月学園高等部2年
縹色 強い青
ショートボブ 銀縁の眼鏡
気が強そうに見られるのがコンプレックス
親衛隊有り
一人称 僕
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理事長
葉月 美也[はづき みや]葉月学園二代目理事長 25歳
東雲色 明るい黄赤
マッシュベースに緩くパーマがかかっている
優しく穏やかなので生徒や教師からも慕われている
一人称 僕
担任
町屋 涼[まちや りょう]1-A担任 担当教科歴史
向日葵色 鮮やかな黄
ツーブロックの髪をワックスで遊ばせている
年中白衣を着ている 語尾が緩い 禁煙のため常に棒付きの飴を咥えている
一人称 俺
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伊吹 白乃[いぶき あきの]3年 ???
雪色 雪のように少し青みを感じる白
胸まであるロングヘア 全体的に色素が薄め 謎が多い
一人称 俺
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七海 類[ななみ るい] 2年
薄紅 薄い紅花染の色
綺麗め美人 学園内での人気が高い 那月に告白してきた人 二週間限定の恋人
一人称 僕
桜がひらひらと舞うこの春、僕 伊奈瀬 那月は高校生になった。
フォグブルーの髪がさらさらと揺らめき、片耳へと髪をかける。
入学式から半月経ったこの中途半端な時期に転入とはなんとも複雑だが、仕方がない。
山奥にある全寮制のこの学園、葉月学園へと転入してきたのだ。
「えっと…、着いたらインターホン押してって言ってたような…」
お目当てのものを見つけ押すと看守の人だろうか、名前と学年を聞かれ今日転入してきたことを伝えると重苦しい門がガガガ…っと音を立て開いていくのをボーッと眺める。
「今日から僕、全寮制の学園に通うのか…。どんな人たちが居るんだろう?」
ワクワクとドキドキに胸をふくらませながら、迎えが来るまで待っていた。
――数分後
「はあはあ… す、すみません!遅くなってしまいました。」
目の前から走ってきた、息を切らしている人を見る。
とても綺麗な長髪の人で思わず息を飲む。
「けほっ、ふう…。 遅くなり申し訳ございません。初めまして、私葉月学園高等部2年生徒会副会長の佐々野 光といいます。転入生の伊奈瀬 那月くんですね?」
「あ、は、はい!初めまして」
「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ、今回案内を頼まれましたので責任を持って最後まで案内させていただきますね」
「よろしくお願いします…!」
「ふふっ、いい子ですね」
ふわっと笑ったその顔に見惚れてしまう。
(び、美人さんな副会長だ…)
「では、行きましょうか」
「あ、はい!」
職員室へ行く前に理事長室へカードキーを貰いに行くらしく副会長の半歩後ろを着いて行く。
後ろで緩く結われた髪がふわふわと靡いて散っていく桜の花びらと相まってその後ろ姿はとても儚く見えた。
そんなことを思っている間の光は――
迎えに行くはずが遅くなってしまいました、時間はきちんと見ていたはずなのですが会長がヘマをするからまったく…。
って、そんなことはどうでもいいんですよ。
私の半歩後ろを歩くこの転入生、伊奈瀬 那月という子。
事前に渡された資料を見ていたので顔は知っていたのですが、実物を見るとどうでしょう、フォグブルーの肩までのストレートの髪に幼い顔立ちながらもどこか儚さを含んだ見た目、左目の下に泣きぼくろがある所謂美人系。
「これはこれは…」
桜並木に気を取られている那月にはボソッと呟いた言葉は聞こえていない。
(大変な学園生活にならなければいいのですが…)
なんて、この先のこの子の生活が少し心配になってしまった。
――しばらく歩くと大きな校舎が見えてきた。
「うわあ、すごい」
「無駄にお金だけは有りますからね」
「僕今日からこんなすごい所に通うんですね…」
「あ、そうでした。これを渡しておきます、この学園の地図です。迷子にならないように気を付けてくださいね?」
「はい!ありがとうございます」
「あと、この学園ですがゲイが8割バイが1割ノーマル1割となってます。むさ苦しい男だらけの学園なので自然と恋愛対象が男になってしまうんですよね、伊奈瀬くんは…」
「ぼ、僕はノーマルです…!」
顔を赤らめながら返事を返すとクスクスと笑われた。
「でしたら、尚更気を付けてください。この学園には狼がたくさん居ますので」
「気を付けます…」
副会長からの言葉にこの学園でやっていけるのか、少し不安になってしまった。
(だ、大丈夫だよ、ね…?)
「では、改めて理事長室へ向かいましようか」
「あ、はい!」




