戦場判断の変更 ― 指揮権、移譲される
虚界兵が風に砕け散ったあと――
帝国前線指揮官・ガルド中隊長は、
手袋を外し、ノエル(=レオン)の前に 膝をついた。
周囲の兵たちは息を呑む。
「……先ほどの非礼、心より詫びる。
ノエル殿。」
呼び名は“ノエル”。
しかし、その声音には “誰であるか理解した者の敬意” があった。
「我々帝国軍は……影に対し完全に無力でした。
だが貴殿は、恐怖を断ち、仲間を守り、
虚界兵を“消し切った”。」
ノエルは淡く首を振る。
「謝罪は不要だ。
戦場では、知る者が先に動けばいい。」
ガルドは深く頭を垂れた。
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ガルドは剣を地に突き立て、改めて宣言する。
「以後の戦闘指揮――
ノエル殿に委ねたい。
帝国前線は、あなたを中心に再編する。」
兵士たちがざわめく。
「外部協力者に指揮権……!?」 「でも……見ただろ、強さを……」
イリナ(いつも通り元気全開) 「だよね~~~!!ノエル様はね~~、そういう人なんだよ!!ウチらが信じてる人なんだヨ!!」
クラリス、胸に手を添え凛と微笑む。
「旦那様……もとい、ノエル様が前に立たれるなら、
私も剣を捧げますわ。」
アリアは静かに分析する。
「影に勝つには“理”が要る。
その“理”を理解しているのは、こちら側だけ。」
セリオは震えながら元気に手を挙げる。
「あと! もうそろそろ!!
またデカいの来ますから!!!
準備しておいたほうがいいですぅ!!」
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帝国歩兵 「……“ノエル殿”を前に、俺たちも剣を掲げる……!」
魔導兵 「外から来た者じゃない。
この戦場で、同じ地を踏む者だ。」
弓兵 「頼れる“指揮官”ってやつだな……!」
震えていた恐怖は――
前へ進む力に変わっていく。
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ノエルは兵たちを見渡し、静かに言った。
「名などどうでもいい。
肩書きも必要ない。
この地を蝕む“影”を止めるために――
俺はここにいる。
共に戦う者がいるなら、それでいい。」
沈黙。
次の瞬間――
帝国兵全員
「「「応ッ!!!!」」」
炎の谷を震わせる声が上がった。
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そこへ斥候が駆け込む。
「報告ッ!
前方峡谷にて――
“影の執行者”出現!!
虚界兵二十、接近中!!」
セリオ(全身ガクガク) 「ほらあああああああ!!!!
来ますって言ったじゃないですかぁぁぁぁ!!!」
ノエルは剣に手を添えた。
「陣形を組み直せ。
――影を断つ。」
燃える風が吹き荒れ、
炎の大地に、再び戦いの幕が上がる。




