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不死王レオンとアルヴィス王国物語  作者: スガヒロ
第三章

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133/165

戦場判断の変更 ― 指揮権、移譲される

虚界兵が風に砕け散ったあと――


帝国前線指揮官・ガルド中隊長は、

手袋を外し、ノエル(=レオン)の前に 膝をついた。


周囲の兵たちは息を呑む。


「……先ほどの非礼、心より詫びる。

 ノエル殿。」


呼び名は“ノエル”。

しかし、その声音には “誰であるか理解した者の敬意” があった。


「我々帝国軍は……影に対し完全に無力でした。

 だが貴殿は、恐怖を断ち、仲間を守り、

 虚界兵を“消し切った”。」


ノエルは淡く首を振る。


「謝罪は不要だ。

 戦場では、知る者が先に動けばいい。」


ガルドは深く頭を垂れた。



---


ガルドは剣を地に突き立て、改めて宣言する。


「以後の戦闘指揮――

 ノエル殿に委ねたい。

 帝国前線は、あなたを中心に再編する。」


兵士たちがざわめく。


「外部協力者に指揮権……!?」 「でも……見ただろ、強さを……」


イリナ(いつも通り元気全開) 「だよね~~~!!ノエル様はね~~、そういう人なんだよ!!ウチらが信じてる人なんだヨ!!」


クラリス、胸に手を添え凛と微笑む。


「旦那様……もとい、ノエル様が前に立たれるなら、

 私も剣を捧げますわ。」


アリアは静かに分析する。


「影に勝つには“理”が要る。

 その“理”を理解しているのは、こちら側だけ。」


セリオは震えながら元気に手を挙げる。


「あと! もうそろそろ!!

 またデカいの来ますから!!!

 準備しておいたほうがいいですぅ!!」




---


帝国歩兵 「……“ノエル殿”を前に、俺たちも剣を掲げる……!」


魔導兵 「外から来た者じゃない。

 この戦場で、同じ地を踏む者だ。」


弓兵 「頼れる“指揮官”ってやつだな……!」


震えていた恐怖は――

前へ進む力に変わっていく。



---


ノエルは兵たちを見渡し、静かに言った。


「名などどうでもいい。

 肩書きも必要ない。

 この地を蝕む“影”を止めるために――

 俺はここにいる。

 共に戦う者がいるなら、それでいい。」


沈黙。


次の瞬間――


帝国兵全員

「「「応ッ!!!!」」」


炎の谷を震わせる声が上がった。



---


そこへ斥候が駆け込む。


「報告ッ!

 前方峡谷にて――

 “影の執行者”出現!!

 虚界兵二十、接近中!!」


セリオ(全身ガクガク) 「ほらあああああああ!!!!

 来ますって言ったじゃないですかぁぁぁぁ!!!」


ノエルは剣に手を添えた。


「陣形を組み直せ。

 ――影を断つ。」


燃える風が吹き荒れ、

炎の大地に、再び戦いの幕が上がる。



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