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第1話 塩分過多

首都へと続く古い道


旧街道と呼ばれる道はいつからあったのだろうか。

そんなことを気に留める人は、この国にはおらず、

旧街道を沿うように建てられたこれまた古い祠を気に留める人もいなかった。


人から忘れられた祠の一つから湯気が昇り、辺りには獣臭が立ち込めていた。


「よし…あと少しだ…あと少しで我が一族が報われる…この道が蘇る…我が家が蘇る…我らの家がッッ!!!!ハハハハハハハハッッ!!!!」


古ぼけた祠の中で狂ったように年老いたオークが独り言を呟きながら鍋を掻き回していた。


人魔国暦998年…人と魔物が共存し、千年が経とうとしていた。



西暦2013年


別府士紋 享年36歳 死因 高血圧によるクモ膜下出血


「痛い…頭が痛い…フラフラする…」


???「ライセ ハ イカガイタシマスカ?」


「痛い…話しかけないでくれ…」


???「ライセ ハ イカガイタシマスカ?」


「ライスは半ライスに決まってるだろ!!!痛ッッ!!!頭が!!!!」


???「対象者の承認を確認、お好みの転生を申請してください。」


「好みなんて…痛ッッ!!!!ふつう濃いめ多め!!!!!」


???「チェック……………転生処理完了」



「実はラーメンは身体に悪い」

そう医者に告げられた後の記憶は曖昧で、今は何故か冷たい岩場で横になっていた。


「あれだけ痛かった頭が痛くない。俺は…ここは…三途川なのか?」


どうやら朝昼晩とラーメン三昧だった俺は早死にしてしまったらしい。それにしてもあの世は想像通り、寒くてジメジメした重苦しいところだ。

しかし岩ばっかりであの有名な川が見当たらないな。

起き上がってあたりを見渡しても暗くて辺りの岩しか見えない。

少し進んでみたが、岩ばかり。

「地獄なのか…偏食は罪だったか…」

トホホな人生を恨みながら俺は暗い岩場を彷徨った。


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