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加齢臭と転移する竜 (内容まとめ:おっさんが異世界に終活をしに行く話なのですが、なぜか『ほのぼの』と言われています)  作者: 黒長 二郎太
17章.重機娘とデート編

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17-7.対中華まん戦訓練(3)出店が出る

だんだんと、終活の時期が近付いてきます……

挿絵(By みてみん)


※基本土日祝日更新です。

スペランカーレベルに心の弱いおっさんの、とっても残念なお話です。おっさんが興奮しても凹んでもすぐに倒れてしまうお話なのです。生温かく見守っていただけると助かります。



題名が加齢臭で宣伝は終活で中身はパンツの話。こんなのどうやって収拾つけるんだよ!と思う方も多いかと思います。それは至って正常な判断かと思います。

面白いかつまらないかは読者様が判断することですので判断できませんが、一応、加齢臭も終活もパンツも繋がった話を最後まで投稿する予定です。お付き合いいただけるととても嬉しいです。

挿絵(By みてみん)


目が覚める。

早くに寝たが、よく寝たんだか寝て無いんだか……


アイスは熊狩りに同行したので、しばらくは俺の横ではなく、エスティアの隣に居たはずが、起きた時には隣に居た。

反対側はルルだった。ルルがやけに密着してるなと思って見たら目が合った。


「起きた?」

ルルは既に起きていて、くっ付いてたようだ。


そう言えば、テーラに割り込まれて度々起こされてたので仕方ないのか。


「起きるぞ」と言って起き上がる。あたたた、あちこち体が痛い。

熊狩りのダメージがまだ残っているのだ。


今日はリナとリーディアが居ないのでまだ楽だが、女を踏まずにベッドからの脱出するのが難しい。

バシっとエスティアの蹴りが当たる。

寝ているのに、アイスを避けて俺に当てる技術が凄い。

……と思ったらエスティアも起きる。

「何? もう起きるの?」

たぶん、自分で放った蹴りで起きたのだろう。


いつもだったらすぐに起きるアイスが寝ている。

そういえば、昨日はラハイテスと勝負してたから、それなりに疲れているのかもしれない。


なんとかベッドから脱出する。


そして、外着に着替えて尻尾鎧付けてもらう。

相変わらず、これは自分では着けられない。


ルルに付けてもらう。

ルルは覗くがお触り趣味は無いので割と安心できる。

これがエスティアだと尻を触るのだ。

「ありがとう」

「いいよ。私は妻だから」

妻じゃねーよ。


アイスが起きてきた。

「おー、トイレ、トイレ」と言いながら出ていく。

なんでわざわざ口に出すかな……と思う。


テーラはベッドの上に座ってる。テーラは朝に弱いのだ。


「朝ごはんもらってきたわよ」

エスティアが食事をテーブルに並べていく。


宿なので運んでもらうのが普通なのだが、わざと、セルフサービスの形をとっている。

俺が堅苦しいの嫌いなのを知っているからだ。


「今日は、すぐ行くの?」 エスティアが言う。


「ああ、準備がどれだけ進んでるか様子見てから、やらないといけないからな」


そう言いつつ、朝から具沢山のスープを飲む。主食の方は、粒々感のあるパンのような何か。

俺が、美味いと言ったからだが。

ここではこれが定番になってしまった。


エスティアとアイスはモリモリ食う。エスティアは上品なんだけどモリモリ食う。

でも太らない。


アイスは、まあ、肉体労働者的な感じでモリモリ食う。


ルルは上品で、そんなに食べない。俺的に”女の子”って感じだ。

テーラも似たような感じだが、まだ起きてこない。


テーラはまだ準備できていないが、大盾持って出かける。

エスティアとアイスが付いて来る。


長い階段降りて、城壁のストーンサークルに向かうとすぐに、”立ち入り禁止”の杭が打ってあった。

「ラハイテス様は、見物席の方に行ってます」 警備の兵が気付いて教えてくれる。


「もうこんなに準備進んでるなんて早いわね」

「なんか、ずいぶん人が集まってるけど」

「店出すって言ってたけど、アイスは無駄遣いするなよ」 一応釘を刺す。

「美味いもん売ってっかな?」


言ってる傍から、アイスは無駄遣いする気満々だ。


店の準備をしているようだ。


ラハイテスとブロソススワーレンが気付いてやってくる。

リーディアとリナも居る。


「おお、早いな。本当に店の準備できたのか」

声をかけるが、ちょっと失礼な言い方になってしまった。

”良く出来たな!”と言うプラスの意味合いなのだが。


「商人は速度が命」 ブロソススワーレンが言う。


そう言えば、スワーレンところは、元は商家だったか。

なら(つて)や、商業的な才能もあるのかもしれない。


「それにな、実は元から、既に商人が集まっているところだったのだ。

 うちの兵や、見物人目当てでな」 ラハイテスが言う。


ラハイテスのところに商人呼んだのは俺だが、100人やそこらを相手に、そんなにたくさんの商人が来るのか?と思う。


そもそもだ、俺は”帰る前に土産を買う機会を”と思った程度で商人呼んだだけで、継続的に取引することは想定していなかった。

それ以前に、ラハイテスの兵たちは継続的に買い物するほど金持ってるのだろうか?

俺は給料払って無いのだが……


いろいろ気になるが、とりあえず放置する。今は時間が無い。


「それは都合が良かった。どうだ。いつ頃はじめられる?」 準備時間を聞いておく。

「あと2時間欲しい」


「わかった。それよりは遅くなるように進める。

 ただし、失敗したら、何も見えないかもしれないから、それは見物人に伝えておいてくれ」

そう言って、周辺を見て回る。


アイスは店の方に興味があるようで見に行ってしまったので、エスティアと2人で回る。

オマケの兵が4人くらい付いているが。


兵やら商人の話声が聞こえる。

「トルテラ様だ」、「何度見ても大きい」

「お付きの方は?」、「ウグムの聖人エスティア様」

「トルテラ様の妻の一人」


……妻じゃねーよ!!

横を見ると、エスティアが澄ました顔をしていた。

セリフ付けるとしたら、”そうです!私がトルテラの妻エスティアであーる!”って感じだった。

イラっとしたが、スルーする。


誰が噂流したのか知らないが、妻ってことになっている。

この状況を、近いうちに何とかしなければならない。


俺的には、コイツは妻ではない。娘なのだ!!


そのタイミングでエスティアが言う。

「なに?」


う、気付かれた。エスティアには、たぶん俺の考えを読む能力がある。

以前からそんな気がしている。この世界には、そういう能力者が居るのかもしれない。


「なんで”妻”って噂になってるんだ?」


「普通に見たら妻です!」 エスティアが言う。既に、ちょっと怒ってる。


お前は妻じゃ無い、俺的には娘だ……と思いつつも、とりあえず、言い返すのは辞めた。

あとで何か対策をしよう……

俺がそう思うとエスティアが言った。


「私が妻で見張ってないと、大量に妻候補が迫ってくるでしょ」


……なるほど。確かにそうかもしれない。……だが娘だ。


「妻がご所望か? ここに生きが良くて、腕っぷしの強い優良物件が居るぞ」

ブロソススワーレンだ。話を聞いて近付いてきたのだ。

「もっと若い方が良くはないか? 特に外国の姫の方がお似合いだと思うが」 ラハイテスまで来た。


「ほら、早速来たでしょ」 エスティアが言う。


凄い説得力だ!

そうか、俺はエスティアの保護が無いと、脳筋に包囲殲滅されてしまうのだ。


「俺、妻募集してないんだけどな」 適当にごまかす。


「そうか、それは残念だ。まあ、知らぬ間に増えるものだがな」


俺の人生は、候補が無限に出てくるギャルゲーで、どこまで貞操を守れるかみたいな、捻じ曲がったゲームなのかもしれないと思って、ごそっと心のエネルギーが減った。



荷車が、3、4台、ストーンサークルとの間を行き来している。

積み荷は水だ。


そして、でかい樽に水を移す。


わざわざスワーレンが説明してくれる。

「なかなか良い。ここでは、あなたの力で透明な水が手に入る。

 そして、水飴とタンガレアの酒を入手した。あとは備蓄の干物。

 さらに大芋もタダで手に入る。

 これだけでも、ちょっとしたものが出せる」


ラハイテスが付け足す。

「ここでは透明な水は貴重なものです。

 これなら平民にも買える値段で出せる品も用意できる。

 酒は、ランデルから運んできたものです。ちょうど飲み頃のものがあって良かった」


なるほど。確かに、条件は良い。短期間でよく用意したと思う。


「じゃあ、見物人はここに集めてくれ。頼んだ」

スワーレンとラハイテスに笑顔で見送られる。あの二人は相性が良いようで良かった。


「アイス、ストーンサークル行くぞ」 アイスに声をかける。

しかし、「俺、ここで見てるよ」 アイスは出店に釣られた。


エスティアと2人になった。

「アイスって何の仕事してるんだ? 金持ってるのか?」 エスティアに聞く。


「え? フィーの荷物運んでるでしょ。

 けっこう稼いでるわよ」


知らなかった。そういうのも、商人の一種なのだろうか? 運送業?

それはそうと、フィー……つまり、たぶん、きっと、パンツ関連の何かだ。

またフラグが立ちそうで嫌な予感がする。


ストーンサークルに来ると、テーラとルルが待っていた。


「なんだ、来なくても良かったのに」 俺がそう言うと、テーラは刃物をキラリと輝かせて見せた。


なるほど。俺の行動を見に来たわけでは無く、テーラは、テーラの使命を……やりたいことをやりに来ただけだ。

まあ、ある意味安心だが。


熊狩りから帰って、髭剃りは毎日テーラの番。

そして、ルルもスタンバイ。


皆が忙しく準備を進める中、ここだけ時間が止まったかのように、静かに髭を剃る。

いったい何の儀式なんだか。


ジョリ、ジョリ


ふんふん。

「におわない」

「におわない」


兵たちが慌ただしく動いてるのにと思い、周りが気になる。

「ほら、首下げる」


ジョリ、ジョリ


ぺた。


「くっつかない」

「くっつかない」


「中華まんの練習、頑張ってね」


一応、対中華まん練習成功の願掛けみたいなものなのか。


最後に見渡して、「まあまあ……かな?」 とテーラが言って、髭剃りは終わる。


「グリアノスたちはもう来てるのか?」 テーラに聞く。

「ディアガルドが邪魔だって」とテーラが言う。

たぶんブツブツ愚痴を言ってるのがテーラには聞こえているのだろう。


俺は竜の時はゲート越しに聞こえたのだが、今は聞こえない。

人間の体では聞こえないのかもしれない。



ストーンサークルの警備に当たってる兵に声をかける。

「じゃあ、人を近付けないように頼んだぞ」


「ストーンサークルから離れていてくれ」

女達に、離れているよう声をかける。


ちょっと心配だったが、ストーンサークルで火を使ってみる。

……何も起きない。

あれ?違ったかな? っと思った頃に、ずぼっと落ちる。


火炎放射ですぼっと落ちるかと思ったのに炎が出た。失敗か?と思った頃に、底が抜けた。

時差があるのだ。

ストーンサークルに吸い込まれる。

読者の皆様ありがとうございます。おかげさまで、12/29時点で総合評価870pt行きました。

そして大変ありがたいことに、平日減りにくくなりました。

減ると萎えるので、とても助かっています。


評価が目に見えるとやる気が出ます。

そろそろ終わりが見えてきましたので、積極的に感想募集します。反応があることが嬉しいので、感想ではなくネタ的な内容でも問題ありません(お気楽にどうぞ)。


挿絵(By みてみん)

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