成長1
あれから半年が経ちました。
首も座って、ある程度体が自由に動くようになってきました。
スキルレベルは『氣感知LV MAX』『氣操作LV 9』『魔力感知LV2』となっております。Wao〜
氣操作はもうちょいでMAXになりそうです。
『氣感知』のLV MAXでは感知範囲は大体自分を中心に10メートル程度で、体調によって多少前後する感じかな。
精度としては蚊のような大きさの虫ぐらいまでは感知できます。そして氣は無機物にはないような感じがする。
地球では金属とかにもあったのですが、この世界では氣を込めない限り生物以外のものにはないようです。これはちょっと治療に差し障りが出てくるように思いもしますが、自分で込めればなんとかなるかな?なんて。まぁ大気中に氣を少し感じるのでそれを利用すればどうにかなるとも思うし、人の手で作られたものには少ないながら氣がこもってることがあるから多分どうにかなる。
『氣操作』ですが自分の氣以外にも動かせるようになってきたんだけど、間接的でもいいので触れていないとほとんど動かせない。かなり効率が悪いけど氣を放って人や物に付与することはできたが、用途は思いつかない。
あとLV7になった頃から氣の性質を操れるようになった。と同時に新しいスキル『陰陽五行(固有)』を取得した!!これで鍼灸治療もはかどりそう!なんて思った時もありました。
母さんは魔法を使える。まぁ『ライト』を使ってた時点で知ってるんだけど、属性は聖と水のダブル。すげぇ!!
そして両方の属性とも回復系の魔法が優れている。はい、気づきましたね!回復魔法がしっかりあります。考えないようにしてたけどあるんです。しかも母さんの本業は薬師です。回復薬を作っちゃいます。うちの母さんは回復魔法と薬を併用することでそこそこ名の知れた人なんだそうです。どやぁすごいだろ!!
俺の鍼灸、存在意義……
マジ泣きそうだった。まぁどの程度の回復魔法かというと骨折ぐらいまでなら数分程度で治る。小説とかゲームよりは回復に時間がかかるみたい。回復薬は20センチぐらいまでの切り傷なら1分ほどで治るし、骨折も10分ほどだろうか。まぁ……なんというか、ほんと鍼灸の施術効果上昇に賭けるしかないと言いますか。回復魔法と回復薬にできないことを探すしかないのです。
あぁ忘れるところだった『陰陽五行』のスキルは氣の性質、陰と陽、木火土金水についてこの異世界での仕様を説明してくれているだけのようだ。
氣の性質は魔法と違って氣を火の性質にしても火は現象として生まれない。氣を水の性質にしても水が出てくるわけでもない。
その性質を扱えるだけなのだ。どういうことか大雑把に言うと『火の氣』は温める、『水の氣』は冷やすといった感じの性質を使える。
とは言っても『氣感知』範囲内であれば水分を集めて水を作ることはできないわけでもない。
異世界もっと頑張れ!!もっと熱くなれよ!!某元テニスプレイヤーは国一つの気温を1〜2度は上げれるぞ!!って思うが比べたらかわいそうなのでもう言うまい。
次に『魔力感知』なんだが……モヤモヤが魔力なのはわかった。今では体内にある魔力ははっきりと認識できる。
わかるのだけど、わかったからこそ問題が浮き彫りになった。あのモヤモヤ魔力は氣を追いかけてきていなかった。氣が通ったすぐ後ろの感覚が敏感になって一瞬だけ魔力を感じていただけだったのだ。
そして問題は魔力の動かし方がわからないということだ。うんともすんとも言わない。困った。
途中経過はこんなところか。
『陰陽五行』以外に目新しいスキルは取得していない。
頭の整理も終わったところでまたレベル上げでもしますか。




