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万度(ばんたび)変わる空の下、ツバメに小突かれて。
気がつけば、空のさまは万度変わる。
ここ新潟では、「いつも」や「たびたび」という言葉を「ばんたび」と呼ぶこともあります。
空は飽きもせず、何度も、何度も、その表情を塗り替えていく。
そんな空を見上げていると、ふと肩を叩かれたような気がしました。
見れば、春の使者・ツバメが。
「一句、詠んでみたらどうだい」と、私を小突いて飛び去っていったのです。
重い腰を上げ、川沿いの道を歩けば、風の中にまた別の声が聞こえてきます。
俳句
雀飛び みどり生い茂 川唄う
川風や 揺れる草穂が 問いかけて
半袖を 笑うかのよう 川の道
春の道 またたく間にや あれ模様
つなひきや 赤白分かれ 帽子舞う
気がつけば 万度変わる 空のさま
あとがき
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
春から初夏へ。
「まだ半袖は早かったかな」と川風に笑われ、急な空の荒れ模様に驚かされる。
そんな日常の何気ない一瞬を、五・七・五の定型に託してみました。
空が万度変わるように、私の心も万度、新しい景色に感動していたいものです。




