第9話 なっ、何をする!?はようのけぇぇぇ!!
「そうね~。霊力の最大許容値が643。今ある最大値が248かな」
前回調べたときの最大許容値が428。ちなみに一般人の霊力は10~30。
ちなみにちなみに薫はたしか275。
「あれ?前調べた時より霊力結構上がってるじゃん。じゃああれは霊力量の問題じゃないのか」
「それよりなんでこんなに霊力減ってんの?」
「じっちゃんと訓練してたから」
「何使ったの?」
「青式の零・二・十番」
「へ~十番使えるようになったんだ」
「ん、先月くらいに。でもそれがどうかした?」
「葵。零・二・十番だけでこんなに減るのはおかしいわよね?」
姉さんは龍の葵に話しかける。
『はいです。十番は霊力量より霊力を一点に集中して集めて放出すると言う技術力や応用力の
方が大切ですし、なにより勇様は比較的多く水の生成が出来てなかったようですからここまで
減るのは異常です』
「そうよね。じゃあ、やっぱり勇は霊力の変換効率が悪いのよ」
「変換効率?」
「ああ、そうだ。勇は説明する前から式使えてたから言ってなかったわね。霊力の変換効率と
言うのは、文字通り霊力を変換する際の効率」
「いや、霊力の変換ってなにっすか?」
「霊力はいろいろ使い道があるじゃない?たとえば勇の良く使う青式では、水を出したり操っ
たり凝縮したり等。そのとき、霊力を使うでしょ?霊力で水をつくったり操ったり凝縮したり
する時の使う霊力量と発生する物質や力の質の割合?みたいな物。つまり、少ない霊力で多く
の物質、または、強い力を出せれば変換効率がいいって言うの」
う~ん分かったような分からないような・・・
「まあ理屈なんてわかんなくていいのよ。今年もまた山にこもるんでしょ?」
「ん、そのつもりだけど」
「今年は勇が私とよく特訓した山に行きなさい。そこに霊力の変換効率の向上についての本が
あったと思うから」
「ん、わかった」
7月16日 朝
「勇のおかげで副会長に上がれたよ~。ありがとう!!」
目にうっすら涙を浮かばせた拓也が会った直後に飛びついてくる。
「なっ、何をする!?はようのけぇぇぇ!!」
尚もありがとうありがとうと抱きついてくる拓也にいらだちをおぼえて手刀を食らわして気絶
させる。
10分後
「で、何で俺に感謝を?日頃の行いが悪いお前のお前なりの謝罪と受け取っていいのか?」
「いや違うから!別に俺行いが悪いわけじゃないし!!」
「まあ冗談は置いといて。マジで何?」
「お前がこの前教えてくれたことを会議で発表したところ、他に誰も分かる人がいなかったた
めもあり、副会長に任命されたんだよ!!」
「会長は誰がやってんの?」
「会長は先輩の高坂先輩だよ~」
「何で会長やってんの?」
「中学から好きで、でも近づけずというシャイな先輩で、ストーカーまでやったと言われるか
ら。あ、あとね、『遠くから彼女を見守ることこそが至福にして最高なのだ。この伝えたくて
も伝えられないという感情を持ってること。その時間を楽しむことこそがこのクラブの意義な
のだ!!』という名言を残したため会長になってる」
「お前近いところにいすぎじゃん。あてはまらなくね?」
「大丈夫~」
「今まで10回ほど告ってないっけ?『この伝えたくてもつた(ry』の部分あてはまらなく
ね?」
「そ、そこもだいじょうぶだとおもう」
「ふ~ん。じゃあ高坂先輩に言ってもいいのか?」
「それだけは止めて!!」
その日、放課後に高坂先輩にその事を言いに行った。
そして、高坂先輩のストーカー容疑を警察に話した。




