表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
陰陽師のしごと  作者: 遼東
肝試し
PR
40/56

第40話 ちょっと待ったぁ!!



「はあ~。食った食った」


「お前結構頼んでたけど金大丈夫なのか?昼来た時も結構食ってた気がすんけど」


ファミレスを出て近くの公園で一息つく。

食った食ったと同じことを何度も満足げに言っているのはバカ拓也だ。こいつは食う量だけは

人並み以上である。それ以外は人並み以下だがな・・。体重も、身長も・・・・頭も。


「おい、今失礼なこと考えてなかったか?俺の気にする所三連発で」


最近の拓也は要らんところで妙に的確に物事を当ててくる。妙にうざったい。人並みはずれて。


「お、よかったな拓也。今お前の中で人並み以上なところが一つから二つになった」


「大して変わってねえよ!・・・どうせ全部マイナスのことなんだ」


今三つに増えやがった。人並みはずれてカンがいい。


「まあ、置いといて。太郎これからどうする?」


「そうだねえ。そろそろ4時になるよね」


置いとくなよ~。という気の抜けた拓也の抗議は聞き流し、それなりに真剣に考える。4時と

いえば微妙な時間帯だ。どんなに遅くても5時半には帰りたいし、1時間半も遊ぶと多分とめ

られない。


「なあ、久しぶりに勇ン家いかね?」


「お、それいいね~。これから行くか」


「ちょっと待ったぁ!!何勝手に決めとんのじゃわれぇ!!!」


そんな叫びの後に『ゴギン』という鈍い音が一度だけした。


「流石に太郎は殴んないけどお前には容赦ないから。おれ」


その言葉を拓也は聞いているのか知らないが、ただオオウオオウと連呼しながら頭を抑えて蹲

っていた。


「何でそんなに強く否定するんだ?」


太郎が拓也のことには一切触れずに聞く。

すると拓也は一度すくっと勢い良く立ち上がり、スタスタと俺たちから少しはなれた道路の脇

のほうに行ってまたオオウオオウと唸り始めた。


その行動の意味を是非問いたいのだが太郎と同じくスルーすることにした。


もっと遠くに行ってくれるとありがたい。


「ちょっと今は客が来てるんだよ。だから駄目」


「そうか。じゃあしょうがないな」


「お前の家は駄目なのか?」


「姉貴がいるから嫌だ」


ああ、あの姉貴か。帰ってきてたのか。

そう思いながら、太郎の姉貴のことを思い出す。


あったことは無いので伝聞だが、美人だとか。

ブラコンだとか。

社会人として自立しているため帰ってくるのが偶にと言うこともあって中三ごろから激しくな

ったとか。

一度襲われかけたらしいとか。


「お前にとっては残念だな」


「美人なのは認めるけど身内に襲われるってのは嫌だよ」


「で、綺麗にやる事が無くなった訳だが・・・。帰るか」


「そうだね。じゃあ、また14日に」


「ああ、またな」


そうして二人は帰路に着いた。


拓也のバカはスルーされるごとに遠くに移動していたみたいで何故か俺の家の前にいた。

そこにも吃驚ではあるが、それより吃驚したのは俺たちのいた公園が約一キロ先。良く聞き取

れたなと言うことだった。




どっかの軍の諜報部員にでもなってろ。それ以外に長所はない。





ps.夜に拓也からメールで『絶対に祝詞様誘えよ!!』と言われた。

忘れてるだろうと思った俺がバカだったか・・。






―――――世界の書

・・・霊媒体物質

名の通り霊を封印する事ができる物質。霊や神が天から降りてくるときなどはこの物質に降りてくる。中に入っている物によって形が変わる。最近では印を入れるだけで物質を霊媒体物質にする事ができるが、実験の中で、人間にもその性質を持った物がいると言う事が何故か分かった。それを霊媒体症、もしくは英霊媒体症という。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ