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陰陽師のしごと  作者: 遼東
管狐
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第26話 鳳凰すらも昏倒するぐらいですかね


「スマンが葵よ。管狐を出してくれないか。出来れば霊力をギリギリまで奪って」


「へ?何故です?」


「交渉するんだよ。あいつと。お前が具現する時ペンダント壊れちゃったし。このままだと武器になれないだろ」


具現すると言うことは物体の中に封印された肉体と魂が物体から外に出ることを言う。

武器になるというのは、元々武器だった物体を収縮して、何か違う物体にする、それを元に戻すことをいう。(またこの逆もあるが)武器だった物体自体が壊れていれば武器も脆くなるし、封印もいつとけるかわからない状態になってしまうのだ。


これでは戦えない。

だからこの状況を作った元凶である管狐を従えようとしているのである。


この旨をみなに伝えると。


「そういうことか。確かにお前が戦えないのは困るな」


「そういうことですか。なら、良いです。でも、武器にするには、管狐がどんな武器になれるか把握して、それにあった材料を使ったものに封印しないといけないので注意してくださいです」


「へ?そうなの?お前の封印具選んだときはテキトーだったんだけど」


「そんなの初耳です!?あの時は『あ、この方は私のこと良く分かってくれてるです。こんな嬉しいことは無いです』って思ってたですのに~!あのときの感動を返してです!」


「スマンスマン」


「謝る気ゼロです!!?」


後ろで頬を膨らませて怒ってるが、それは置いといて。


「ところで、早く出してくれないか?」


「・・・・・はいです」


封印をとかれた管狐はしっかりと霊力が抜かれており、霊力で作られた縄で束縛されていた。



そして、その管狐は怪我をしておりしゃべる事も難しいと思われるほど衰弱していた。



「おい葵」


「すみませんです。ちょっとやりすぎちゃったです」


「治しとけ」



~管狐が治って~


「管狐。少し話をしよう」


「お前ら人間とする話など無い」


「そういう態度をとるな。こちらはいつでもお前を殺すことが出来るのだぞ」


「なら殺せばいいだろう」


「しかし、それでは何の解決にもならない。お前はもともと人間に直接害なす妖怪では無いはずだ。そういう妖怪に人間に恨みを持ったまま死んで欲しくない」


「・・・・・・・分かった。こちらも一度は死んだはずの身だ。その命を助けた者の要求は呑まねばなるまい。話せ」


「何故人間に恨みを持った?」


これがまず一番聞きたいことだ。

これの答えによってはその恨みを払拭出来るかもしれないから。


「恨みを持った理由か。そんなの当の昔に忘れた」


「葵。こいつの頭の中調べてくれ。お前の力なら出来るだろ」


「まあ出来ますけど。奥の奥まで調べるのなら少し痛くなりますよ」


「ちょっとってどれくらい?」


「鳳凰すらも昏倒するぐらいですかね」


それを聞いた管狐の顔が青くなる。


「それでも良い」


「分かった。話すよ!話せばいいんだろ!!」


一つ間を置いて管狐は話し出す。


「はあ・・・・あれは今から300年ほど前だったかな・・・」










―――――世界の書

・・・陰陽師

精霊、妖怪、神(日本神話信者)、仏(仏教信者)、神獣(神獣信仰者)が霊、邪、邪神、妖怪を払う事を生業とする。三つの属性を基本としているが、五つの属性が使えれば一人前とされ、それの伝授は二十歳を過ぎてから行われる。また、式神も多くの種類があるが、基本は人型の札の使役である。


―――――理の書

・・・陰陽師

古代日本の律令制下に於いて中務省の陰陽寮に属した官職の1つで、陰陽五行の思想に基づいた陰陽道によって占筮せんぜい及び地相などを行う方技(技官)として配置され、後には本来の律令規定を超えて占術・呪術・祭祀をつかさどるようになった職掌のことをいう。

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