第25話 何故人間の姿?
side勇
昼に管狐との戦いで気絶した勇は別荘の中で寝ていた。
そこはリビングのソファの上で、テーブルを挟んで2対あるソファのもう一つの方には薫が寝ていた。
「む、んん」
勇が起きる。
「あれ?俺何時の間に寝てたんだ?」
隣を見ると、薫が寝ている。
「おい、薫。起きろ」
薫は起きる気配を見せない。
頬をつねってみる。
起きない。
耳に息を吹きかけてみる。
起きないが、少し動く。
しょうがないので、霊力で肉体強化した後のデコピンを行う。
「いってえええええぇぇぇぇぇぁぁぁああ!!!!」
女子の声とは思えない悲鳴を耳元で聞くこととなってしまった
数分後
「デコピンは無いと思う」
怒った口調で薫が言ってくる。
「まあ話が進まないからそれは置いといて。さっき戦った奴覚えてるか?」
「置いとくなよ!!・・・まあいいや。ああ、管狐だろ」
「そう。記憶ははっきりしてるか」
「いや、葵が戦ってる時の記憶はほとんど無い」
「そうか。まあそこは余り関係ないからいいや」
そこで、葵を呼ぶためにペンダントを取り出す。
しかし、そのペンダントはひびが入ってしまっていた。
「ひびが入ってる。新しいのに取り替えないとな。よし、葵~。・・・・ん?なんだ?如何してだ?」
「どうかしたのか?」
あ・・ああ・・ああああ
「葵がいない」
「な、なな、何だってええええええ!?」
「どうかしたですか?」
「「いたのかよ!って何故エプロン!?」」
~葵の説明が終わるまで少々お待ちください~
なんか、具現したまま残ってたっぽいです。
はい。主が物に戻す式を使わないと戻んないの忘れてました。
それと、これがアニメか何かだったら~葵の説明がおわrで切れると思う。
だって、「勇様がペンダントに戻さなかったじゃないですか」だけだったもの。
まあそれもまた置いといて。
「何故人間の姿?」
「薫ちゃんが霊力入れたからです」
「ごめん。詳しく説明頼む」
「分かりましたです。では、説明させていただきますとですね。顕現するには・・・」
割愛。
要約するとこうだ。
・俺が入れた霊力では足りなかった。
・必要な分薫が入れた。
・主人以外の霊力が入ると、完全体(本来の姿)でなくなる。
・ならば人間の姿になろー
・人間の姿になった
・勝った
ということだ。
またもやそれは置いといて。
「スマンが葵よ。管狐を出してくれないか。出来れば霊力をギリギリまで奪って」




