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陰陽師のしごと  作者: 遼東
管狐
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第10話 馬鹿な奴



7月20日


「昨日の会議でクラブから追放食らった!どうしてくれるんだ勇!!お前のせいだぞ!!」


朝会うなり拓也がうるさい。


「どうかしたのか?」


「この前こいつの入ってるクラブにこいつが追放されるような情報を垂れ込んだだけ」


「何のクラブ?」


「祝詞ファンクラブ」


「それなら潰れれば良い」


「勇のせいで俺は・・俺は・・・・お前なんか祝詞ちゃんとの関係がばれれば良いんだ!!」


「ばらしたらファンクラブの存在を祝詞に言うぞ。お前の名義で」


これで拓也は黙る。




休み時間


ああいとしの休み時間よ・・・

もっと時間が増えればいいのに・・・

これは、そう。恋人と離れたくないと言う感情と一緒だ・・


この10分は寝るに限る。


この、前置きはなんだったんだろう。

俺こんなロマンチストじゃねえし。

まあ時間が増えればいいのにってのは本当だけどね。


寝に入ろうとしたそのとき、


『ねえ、今どうして僕ら生まれたの?ねえ、ほらどうして僕ら出会ったの?分からな・・・』


携帯の着メロがなる。


ちなみに、このメロは『キャ○ャーンsins』のOPのサビ。


携帯を開くと薫からだった。


『夏休みに訓練行くんでしょ?どこで何日やるか教えて。日にち空けとくから』


と言うことらしい。


『そういう関連のことはメールで送るな。それに昼間には止めろ』


と返しておいた。


「誰からのメールだ?」


いつの間にか隣にいた白髪頭、もとい太郎が聞いてくる。


「言わなくてもいいだろ」


「いや、気になるじゃん」


「何で?」


「彼女でも出来たのかなと」


「名前見たのか?」


「ああ、どういう関係だ?」


「別に。普通に友達だ」


仕事仲間とは言えないので、当たりしも少し違うと言ったような答えを言っておく。


「なんだ。つまんないな」


「お前は俺に何を求めていた?」


「前述の通り」


「おれに出来るわけ無いだろ」


太郎はその言葉に対して「馬鹿な奴」と呟いていた。

しかしその言葉は誰にも聞かれることは無かった。


こうして休み時間は過ぎていく。





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