18話 君が繋いだ世界
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あたしは気が付けば、自分の部屋で寝ていた。
死雫は…いなくなってる。
…そういや、朱とすいは大丈夫だろうか。
あと、らいとあやも…。
あたしは縦鏡に触れた。
そして、あの世界へと向かった。
良かった、皆いる。…でも、何だかいつも雰囲気が違う。
静かというか、大人しいというか……。
朱「お姉ちゃん!来てくれてありがとう、
お姉ちゃんなら来てくれると思っていたよ。
今日はね、重大発表があるの、座って座って。」
あたしはそこら辺に適当に座る…。
皆、重大発表って単語のせいで静かなのか。
朱「お姉ちゃんたち、集まってくれて、ありがとう!
重大発表というのはね……。
わたしね、やりたいこと、やれたから
魔界に帰ろうと思ってるの!」
らい「は…?帰る……?」
すい「帰ってどうするの……?」
あや「つ、つまり…?」
朱「もう会えなくなっちゃうんだ…この世界も消える…でも、
わたしは悔いはないよ、
お兄ちゃんとも会えたし、そして、
お姉ちゃん達にも会えた……とても楽しかったよ!」
らい「ふざけんじゃないわよ!
てかいつの間に死神に会ってんのよ!」
すい「ぼく、嫌なこと言ったから帰っちゃうの?やだよ……」
あや「そんな……みんなに会えなくなっちゃう……」
あこ「……」
朱「あ、その心配はいらないよ、
みんなはネットで繋がってるし、住んでる場所近いから
いつでも会えちゃうよ!」
すい「朱ちゃんもいないと意味ないよ!」
朱「んー……でもわたし、また目的できちゃったの!
お兄ちゃんみたいなすごい死神になるの!」
嫌だ、帰らないで、と駄々を
こねるすいとらいを制止したのはあやだった。
あや「朱の意見を尊重してあげようよ。
方法は間違ってたかもだけど朱は
あたしたちのことたくさん助けてくれたじゃん。
魔界へ行く、朱をお見送りするのが、
最後にできる感謝だと、あたしは思うな。」
あこ「あたしも同意見だ、皆で見送ってやろうじゃないか。」
すい、らい「……」
らい「分かったわ、なんかしっくり来たわ……。」
すい「そう、だね……。」
朱「!!みんな、ありがとう!!」
それから…皆で朱を見送り、
暗くなってしまった世界を後にした。
もう一度、縦鏡に触れてみたが、ただの縦鏡に戻っていた。
TwitterのグループDMはうるさい。
悲しいだの、寂しいだの……まぁ、あたしもそうなんだけど。
返事しても3人…いや、すいとらいの2人のせいで
あたしのメッセージは埋もれてしまう。
スマホを毛布に放り投げ、寝ようとした時。1件の通知が。
あやからの個人DMだ。中身は……。
あやや「急で悪いんだけど、
明日10時に○○駅集合!…出来ないかな?」
ako「まぁ、全然行くぞ」
あやや「やったぁ!!」
…急遽、明日あやと会うことになった。まぁ、暇だったし…。
あや「あたし!あこのことが好き!!
あたしと付き合ってください!」
あこ「?え、あ、は?」
あやは両手にブラックコーヒーの缶を握りしめて、
あや「告白には何かプレゼントがいるかなぁって!
あこ、ブラックコーヒー好きでしょ?
さぁ!これを飲んであたしと付き合ってください!」
あこ「ちょっと、まて…あたし、女だぞ?
てか、小6で告白とは早すぎだろ…おませすぎ…」
あや「女の子が女の子を好きになって何が悪いの?
あと、友達ね、彼氏がいる子もいるんだ!だからあたしも
大好きなあこと付き合いたい!」
あこ「…まず、あたしたちの年の差やばいだろ。
前に話したと思うけど、あたしの妹が13、あやは12。
……言いたいことわかるだろ?」
あや「年の差とか関係ないよ!!
お父さんと同じ歳ぐらいの人と結婚する女性もいるし!」
あこ「ドラマの見すぎだろ。いや、だから……」
あや「やだ!あたし、あこと絶対付き合うの!
やっと、生きる意味を見つけたの……お願い……」
あやは泣き始めてしまった。あぁもう……。
あこ「仕方ないなぁ……付き合ってやるよ…。」
あや「!?え!?ほんと!?」
あこ「まぁ…でも、あたしがあやを恋愛対象として
好きになるのは時間がかかる。
でも、勘違いしないでほしい、あやのことは好きだ。」
あや「!告白だー!!」
あこ「だからそういう意味では…!」
あや「うん、ずっと一緒にいようね……。」
あれから小学生(女)との恋愛が始まってしまった。
なぜ断らなかったんだあたし……。
あそこで見捨てたら、
こころみたいになると思ったから、かな。
すいやらいと、あやも含めて時々会う仲になったが、
二人にこんなこと言えねぇよ……。
あれから時は経った。あやが高校を卒業するぐらいまでには。
すいとらいともまだ、関係はある、仲がいいし、
まだTwitterのDMグループも動いている。
…朱、元気にしているかな。
立派な死神になれてるといいんだけど。
あやは高校を卒業してからは就職することになっている。
あれからあたしも日雇いバイトなんてやめて、
コンビニの正社員として働いている。
そしてあやの卒業祝いとして、一緒に住むことになった。
ペット可のアパート。あやの職場が近いとこを選んだ。
…意外と女同士で恋するのも悪くねぇな。
あや「ねぇ、あこ。ペット飼おうよ!
あたしたちの子ども的な…♡」
その言葉がきっかけで二人でペットショップへと立ち寄った。
しばらく見て……。
あや「この子!この子がいい!!」
あやが指さしたのは、グレーの子犬。
あこ「名前は?」
あや「あかね!!」
あこ「…まぁ、いいんじゃないか。」
それから、犬…朱をお迎えして、新しい生活が始まった。
あやのことはあたしが絶対幸せにしてみせる。
…こころ、元気だといいなぁ…。
あや「大好きだよ!あこ!」
あこ「あたしもだ、あや。」
…そして、数日後、朱はオスだと判明して二人で頭を抱えた。
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また別の作品でお会いしましょう!




