auto
C言語において `auto` キーワードは、変数の型推論に使用されます。このキーワードを使用すると、変数の型を自動的にコンパイラが推論し、その型を設定します。C言語では、通常、変数を宣言する際にその型を指定する必要がありますが、`auto` キーワードを使用することで、変数の型を省略することができます。
以下は `auto` キーワードの基本的な使用法の例です:
```c
#include <stdio.h>
int main() {
// 変数の型を自動的に推論
auto x = 10;
// 推論された型は int
printf("x: %d\n", x);
// 別の例:浮動小数点数型
auto y = 3.14;
// 推論された型は double
printf("y: %f\n", y);
return 0;
}
```
上記の例では、`auto` キーワードを使用して変数 `x` と `y` を宣言しています。`x` の初期値が整数(`10`)であるため、`auto` はその型を `int` と推論し、`y` の初期値が浮動小数点数(`3.14`)であるため、`auto` はその型を `double` と推論します。
ただし、C言語では変数の型を宣言することが一般的であり、`auto` キーワードの使用は比較的少ないです。代わりに、C++では `auto` キーワードがより広く使用され、特にジェネリックプログラミングやイテレータの処理などで役立ちます。