『奇特』 変な人ほど優れていることは多いけど、変な人のことではない
僕はなろうで小説を読みながら、ふとある事を思い出した。
「そう言えばさ、レッコン」
「なんだい?」
「この前、駅前を歩いてたときのことなんだけど」
「うん」
「真冬なのにタンクトップにホットパンツ姿のオジサンが居たんだ」
「それはそれは……」
「世の中広いから、そういう奇特な人もいるもんだね」
その瞬間、レッコンがくしゃみをする。
僕はレッコンの顔が歪んだ瞬間に咄嗟に反応し、無事回避した。
「君もなかなか察しが良くなったね」
「まあ、そこそこの付き合いだからね」
照れたレッコンはホワイトボードを取り出す。
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『奇特』
言行や心がけなどがすぐれていて、褒めるに値するという意味。
また、非常に珍しいと言う意味もある。
立派、優れた、珍しいという正の感情を含む者であり、変、おかしいと言った負の感情はない。
『貴方は奇特な人ですね』は褒め言葉。怒っちゃダメだぞ!
※おそらくだが、奇という字の怪しいと言う意味ばかりが広まっている為に起きた誤用かと。怪奇とか猟奇とかそこらへん。
例)彼は若いのに、親孝行をする奇特な青年だ。
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「あれ、珍しいって意味がある。でもレッコン誤用だって言ったよね」
「君は珍しいって思ったんじゃなくて変な人って思ったんだよね?」
「ばれたか」
「それならその奇特は誤用になっちゃうね」
「うーん、日本語って難しいね」
「漢字のもつ意味とかも考えないといけないからね」
「大変だよ」
僕は日本語の難しさを再認識したのだった。




