『おっとり刀』『おもむろに』『やおら』 この三つって正反対の意味で使われてるから草生えるwww ※10/7『やおら』追記
此処だけの話、僕は小説を書くのが苦手だ。
心理描写とか苦手だし、情景描写も苦手だ。
だったら、会話は得意かと言うとそうでもない。
でも、頑張って小説を書いている。
それは楽しいからだ。
「よし、小説を書くか!」
そうして、僕はおもむろに小説を書き始めた……。
「はい、ちょっと待った」
「もうくしゃみすらしないんだね」
「くしゅんくしゅん、誤用だよー」
「雑ッ!!」
レッコンはにっこりと笑って言う。
「いいかい?『ふぇーっくしょん』って毎回打つのにfe-kkusyonって入力するの面倒なんだよね」
「いや、くしゃみ設定つけたんだからしょうがないじゃん……」
僕の突っ込みは華麗にスルーされた。というかレッコン、僕の頭の中読んでいるね……。
違うことを考えている僕を無視してレッコンはホワイトボードを取り出した。
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『おもむろに』
慌てず、ゆっくりと何かを行うこと。
例)誤字脱字がないよう、おもむろに小説を書く。
※最近では、急に、突然、と使われていることが多いが意味は正反対。
漢字で書けば一発、『徐に』すぐ分かるけど読めない人が多い。
なろうでつかうときは『徐に』を使ってあげよう。そうすると少しドヤれるぞ!
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「そっかー、じゃあ急いでる時はなんて使えばいいの?」
「いや、そのまま取り急ぎとか、そのまま急ぐでいいんじゃないかな。無理して難しい言葉を使う必要も無いでしょうに」
「えー……あ、おもむろで思いだしたんだけどおっとり刀ってゆっくりって意味じゃないの?」
「お、良く知ってるね」
そう言ってレッコンは目を丸くした。
いや、そこまで驚くことじゃないでしょうに。
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『おっとり刀』
刀を手に持った状態、つまり抜き身の状態で現場に駆けつけること。
転じて、取るものもとらず急ぐときに使われる。
面白い事に、『おもむろに』と『おっとり刀』は語感からか意味が逆転している。こちらも漢字の『押っ取り刀』と書くと、意味が違って見えるから不思議。
例)妻が産気づいたと聞いて、押っ取り刀で病院に向かった。
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「ははぁん、僕もこの二つを逆の意味で覚えてたよ」
「音がなんとなくそんな感じだもんね、わかるよ。ちなみに『やおら』も間違って使われていることが多いから君も注意するんだよ」
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『やおら』
ゆっくりと、と言う意味。おもむろにの類義語。
北海道弁らしい。
どうでもいい情報だが、筆者はやおらという言葉は聞いたことはあっても日常会話で使ったことない。
『やにわに』
直ちに、たちどころに。その場で間をおかずに次の行動に取りかかる様の意。
どうやら調べていると、やおらとやにわにで混同しているのでは? という意見もあった。
こちらも、筆者は使ったことがない。
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「わかったよ。押っ取り刀で作家になるよりも、おもむろにでもいいから成長して作家になった方がいいかもね」
レッコンの言う通り、急ぐ必要も無いのかもしれない。
「自分のペースでゆっくりとやってくよ」
「それが大事だよ」
そうして僕は今度こそ、おもむろに小説を書き始めたのだった。




