五十章「A DISCORD」
紹介から1ヶ月が経ち、アルサークとミティオルは模擬戦を行っていた。
場所は、国外れの空き地だった。
ドガガガガガ!
ミティオルの爆雷を交わしながら、アルサークが魔槍[トライ・エレメント]を突き出す。
トライ・エレメントの三つの槍先から、水と炎と風の魔法が発動した。
ズガガガ!
雷光に変化したミティオルが魔法攻撃の間をぬいアルサークに接近する。
ミティオルの拳をアルサークは、素手で受け止めた。
「なっ!」
「魔法だけに頼った攻撃では、私には通らない。」
魔力を帯びた槍先でミティオルを突き飛ばす。
「ぐほっ!」
ミティオルは、何とか持ちこたえた。
「体技も重要ってワケか。」
ミティオルが口を拭う。
!?
ミティオルとアルサークが動きを止めた。
「誰だ!」
ミティオルが空き地の裏の茂みを睨む。
ガサッ!
ガサッ!
二人の男が飛び出して来た。
「いやいや。いい戦いで見とれていましたよ。」
「お二人共と強そうだね~はい。」
アルサークが言った。
「何者だ? お前達の魔力から、この辺の者ではないと見た。入国の際の許可証もつけてない様だが?」
二人がニヤリと笑い。
いきなり魔法を発動させた。
「吼えな!餓狼!」
「鬼拳!はい!」
大気が魔狼を作り出し、ミティオルに襲いかかった。
アルサークには、巨大な鉄の拳型の魔法武器が飛んで来た。
ミティオルが雷で魔狼に浴びせたが・・・・・・・
!?
雷が魔狼を透けた。
魔狼がミティオルを襲う。
「うおっ!!?」
ミティオルが吹き飛ぶ。
アルサークは、鉄の拳をトライ・エレメントで受け止めたが・・・・・・・。
重い!
ズザザザ
何とか踏みとどまったが、体に武器の重みが残る。
「貴様ら不法入国者と言うことか!!」
男達がニヤニヤと笑いながら言った。
「俺は、アーク・スペクタスのヅクリ!」
「同じく、ナゾリである・・はい。」
「アーク・スペクタスだと? 所在地不明の不正ギルドが何故?」
アルサークが問う。
「上からヤンバキアが邪魔だから、消せとの命令がありましてね。 はい。」
「時期に幹部隊も到着する。大人しく我らの軍門に下ってもらおう。」
「侵略目的か!」
アルサークが構える。
「アルサークさん。ここは、俺が潰すから兄さんに伝えてくれ。」
ミティオルが立ち上がった。
「しかし・・・・お前、コイツらは一国を支配するなんて簡単にこなす非道集団だぞ! お前一人で二人同時に相手するなんて・・・・・」
「心配しんさんな。これでも、ヤンバルラの弟だ!任せな!」
「・・・・・・・・・・・・・任せたぞ!」
アルサークが走り出した。
ミティオルがアーク・スペクタスの二人に向き合った。
バチバチバチッ
ミティオルが激しく放電する。
「ヤンバルラの弟だってな。」
「コイツ殺せば、昇進間違いないですな。はい。」
両者が向かい合った。
「アーク・スペクタスだかなんだか知らねーが、ひねり潰してやるよ。」
ミティオルの放電が更に激しさを増した。
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