320-魔法少女は微笑まない
支援イラストを頂きました!
誠にありがとうございます!
133-ない思い出を綴る
https://x.com/i/status/2010974091684004245
ゲンカク…
97-逢魔が時の夜会
https://x.com/i/status/2010974397197152692
ゲンドウ…
素敵な支援イラストをありがとうございました!
それでは、本編へどうぞ!
古びた紙の匂いが鼻につく、本への関心よりも不快感が勝ってしまうような、地下古書館。こんなとこに長居するなんて、ちょっと考え難い。
そう思いながら、とりま謎の天秤を破壊、多分メードの魂っぽいのを回収して、擬似的な繋がりのある再現物だと看破して解除してやった。死にかけのメードの肩を持ち、こちらに視線を向けてくる相手……将星を見上げる。
本来の僕の相手、リブラ・アストライヤー。
状況証拠的に……今の天秤がリブラの固有魔法か何か、かな?
「蒼月様…」
「随分と手酷くやられたようで。まぁ、諦めなかった点は評価してあげるよ」
「そちらもボロボロでは」
「僕はいーの」
正直な話、ここまでボロボロになってるのは想像もしてなかったけど。
片手間にメードの記憶を読み取り、代打として頑張った彼女が見聞きした情報を整理する。リブラの戦い方、魔術情報、そして魔法について。
不鮮明だった事柄まで、全て把握する。
ふーん。どしよ。将星ってのはどいつもこいつも癖あるヤツらばっかだな……
僕らもか。
「ムーンラピスっ…」
「……こんにちは。この前ぶりだね、リブラ。戦えるのを期待してたよ。やーっとやれるね?」
「っ、そう、ですか……私は、望んでなかったですけど」
「酷いなぁ」
宙に浮かんだままのリブラは、辛そうに顔を顰めて僕を見ている。なんだよ。そんな目で見るなんて、酷いなぁ。苦労人同士仲良くしようぜ?今回なんかは、辻斬り二世に巻き込まれた形だし。傷の舐め合い、しようぜ。
そう笑う僕に、リブラは視線を彷徨わせる。
最終的に行き着くのは、僕の服装。剣戟の痕が色濃い、魔法少女のコスチュームだった。
……そんなにフリフリ似合わない?
そこまで可愛い可愛いしてない衣装だと思うんだけど、大丈夫だよね?
「……ヴォービスは、殺したので?」
杞憂だった。
そんで、成程。意外と心配してんのね……やさしいね。疑問には答えてあげるか。
「生きてるよ」
「……左様で」
「……何を企んでるんだ?って顔するのやめてね?それも二人揃って。ぶん殴るよ」
「いやだって……」
「すいません」
さっきまで殴り合ってたろ。なーに共感しあってんじゃボケが。
……ヴォービスが何処にいるかって?さぁ?そこら辺に倒れてるんじゃないの。ちょっとよくわからないですね。刀でも研いでんじゃないの。
この場において、出番はないから。
乱入なんかも無いからね。底に沈めてるから、安心して僕と戦おうね。
「メード、悪いけど下がってて……面白そうな本あったら無断持ち出ししといて」
「かしこまりました」
「窃盗犯で正当防衛ですね」
「成立できるといいね───それじゃ、パパっと殺し合い楽しもっか」
「ふんッ」
会話も程々に、敵意を滲ませて。
退いたメードを余所に、ハット・アクゥームの威嚇声を聞き流しながら、リブラの方へと足を進める。崩秤魔法、気になるね。受けてみたいところはある。
マジカルステッキをクルクル回して、魔法陣を展開。
リブラも魔術式を多重展開していくのを見届けてから、息を合わせて。
「月魄魔法…」
「術式、起動!」
一際火力の高いレーザータイプの魔法と魔術を、同時に激突させた。
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役者を変えた古書館の戦いは、より激化、破壊と騒乱に満ちた地獄絵図へと変わり果てた。
魔法の数は倍となり、魔術の数も並行して増加。
星の煌めきもかくやの攻撃、多種多様の魔法の数々が、古書館を激震させる。魔術と対消滅して、しなかった分の余波は本棚を倒壊させ、証明を潰し、床を貫き、壁を軽く薙ぎ倒す。
「刃形術式・乱舞!」
「刃物型の魔力……まぁ、空中機動させんのはあるあるの手札だよねっ!」
吹き荒ぶ魔力は熱を帯びて、鋭い風を起こし、撃ち合う2人に切り傷を刻む。重力までもがおかしくなったのか、本棚までもが宙に浮かび、床板は剥がれ、不可解な無重力空間が形成される始末。
単純な魔法と魔術の撃ち合い程度で、屋内とは思えない怪現象を引き起こす。
燃え広がり、凍結し、感電し、芽吹かれ、溶かす。
ありとあらゆる魔法、ありとあらゆる魔術の目白押し。その一つ一つを列挙するだけで、個展は開けそうな物量の攻撃が繰り広げられていた。
「っ、チッ!」
「死体ならば、焼き溶けなさい!」
「残念!状況は既に更新されてる!今の僕に、死体成分はゼロだぜ!?」
戦闘の年数、経験値、知識量、その全てはリブラの方が分があり、ラピスは少しだけ劣っている。だが、四年にも満たない魔法少女としての経験値は、400年の長い歴史に臆することなく漸近する。
双方の卓越した攻撃は、先出し後出しでも全て正確。
相手の魔法、魔術に合わせて、ほとんどの攻撃が対消滅する運命に陥る。
お互い、無傷とはいかない。裂傷が頬に走り、魔力弾が身体を掠める。
「ッ、【悪夢】が…」
リブラは、ラピスの傷口───右頬の切れ目から覗く、暗い虹色の闇を見る。蠢く闇の輝きは、世界の瑕疵。誰も逃れることが叶わない、夢の中の死。【悪夢】が、僅かにラピスの体外からまろび出ている。
その【悪夢】も、ただの【悪夢】ではない。
暗黒銀河に巣食う、全ての【悪夢】───いつの日か、世界に牙を剥く筈だった潜伏個体、成長途中の未成熟個体など、かなりの数を取り込み、掻き混ぜ、純化させ……
たった一つの形に落とし込み、蠢動させている。
視認するだけで脳が痛む。悍ましい【悪夢】の輝きが、目の前に。
「そう怯えんなよ。受け入れちゃえば、楽になるよ?」
ケラケラと笑うラピスだが、それは彼女が異常なだけ。幾ら強靭な肉体を、精神を持っていようと、耐えられる程悪夢はヤワではない。
暗黒銀河を含め、宇宙規模で見てみても最大最強だった地球の悪夢に打ち勝った魔法少女。
そんな彼女の大丈夫など、信用できるわけがなく。
傲慢不遜に笑ったラピスが、傷口から零れ落ちる悪夢を指で掬い、弄ぶ。到底受け入れられない光景に、リブラは顔を顰める。
「……やはり、あなたはこの世にいてはならないバケモノであると、確信しました。【悪夢】はこの世から根絶し、二度と生まれないように滅ぼすしかない」
「否定はできないね。僕は、統制する手を選んだけど」
「だからこそです。暗黒銀河から【悪夢】を無くしたのは感謝します。お陰で、色々な手間が省けました……えぇ、本当に。あなたのお陰で、この策を実行できます」
「ふーん?」
決意を抱いて、緊張からか汗を滲ませるリブラ。そんな彼女が懐から取り出したのは……人の皮が使われた、ある理由で呪われた書物。
この古書館の最奥に眠っていた、古い禁書。
そこに希望はなく、夢はなく、救いはなく、絶望だけが詰め込まれている。
現存する、最後の悪夢の奇書───“異聞怪嘆録”。
「それは?」
「至って普通の禁書ですよ。ですが、あなたは気に入る。そう、確信しています───崩秤魔法<メガ・スケール・ジャッジメント>ッ!!」
「ふぅん?」
ペラペラとページを捲るのと同時に、リブラは背後に、先程よりも大きく、より豪奢な大天秤を顕現させた。
荘厳な金の輝きが、ラピスという罪人を照らす。
悠然と浮かぶ大天秤は、その神秘性をもって、ラピスの視線を掴んで離さない。不自然な程に、危機感や警戒すら薄れさせる。それが大天秤の最後の慈悲であると、一種の魅了に思考誘導されていることに気付いた時には、もう、全てが遅かった。
大天秤の上皿に───蒼黒い魂が、浮かべられた。
「なにあの色、キッショ」
「あなたの魂の色ですよ」
「不愉快」
不満気に目を細めたラピスが、月魄魔法で大天秤に直接攻撃を仕掛けるが……
身体が、動けない。
指一本、動かせず。それどころか、魔力を練ることも、使うこともできない……辛うじて、思考と会話機能だけが息をする。
「これは…」
「<メガ・スケール・ジャッジメント>。あなたのような魂の持ち主相手では、通常の大天秤では傾けられない……だからこその、上位互換。壊すという行動を封じ、罪人を大人しくする神の審判です」
「……神、ねぇ。詐称するのは、よくないと思うけど」
「問題ありません。真に人を裁くのは、俗世の裁判官などではなく───正義の神ですから」
「高説だね」
ラピスならば通常の大天秤を破壊できるからと、初手で上位互換を繰り出したわけだ。
罪人は動けない。
罪人は、大人しくその時を───裁かれる最後の刻を、待つことしか赦されない。
それ以外の行動は、認められていない。
大天秤にかけられた時点で、罪ありきと定義された魂の持ち主は逃れられない。彼女と一心同体である、頭の上のハット・アクゥームにも、同じことが言える。
それでも、ラピスの表情に緊張感はなく。ただ、天秤の罪刑を待ち侘びる。
「早く来いよ」
「余裕など今の内です───さぁ、審判です!大天秤よ、裁きを!!」
リブラの号令に従い、2人の魂を載せた天秤が動き……当然の如く、ラピスの蒼黒い魂を載せた上皿が、ガコンと下がった。
───罪状:悪夢共謀罪
───判決:封印刑
禁書封印の刑に処す。
「……ふぅん?」
【ハットス!?】
判定基準は、悪夢への染まり具合。悪夢の大王となり、夢貌の災神にならんとしているラピスにとって、その罪の決定はあまりにも不利であり。
リブラの思惑通りに、刑は執行される。
逃げることは叶わない。赦されない。身動きが取れないラピスは、リブラの手に浮かぶ禁書───開かれた、そのページを見つめる。
瞳の紋様が描かれた妖しい魔法陣が、ページいっぱいに浮かび上がって……
魔法陣の瞳と、ラピスの瞳。二つの、目が合った。
「ッ!」
瞬間、ラピスは一瞬後ろに揺れて、体勢を崩す。身体がガクンと、重心が無くなったかのように支えを失い、敵の思うがままに身体を支配される。ハット・アクゥームも、苦しそうに目を回す。
ニチャリと笑みを浮かべる魔瞳が、ラピスを覗く。
その光景を、リブラはなるべく見ないように、そっ…と目を逸らす。距離を取っていたメードは、心配そうにその光景を隠れて見ていたが……ラピスを信じて、古書漁りに移行した。
「ぐっ、ぅ…」
ズズズズズ……
身体が引っ張られる。
意識が酩酊していく。
思ったよりヤバそうだなと、明らかに自分を封印せんと輝いている魔法陣に、流石のラピスも冷や汗を掻く。例え対策を講じていたとしても……あの天秤の前では無力だと確信する。発動された時点で、詰みだった。
止めようとする時点で、もう遅いのだ。
知的好奇心で見届けようとした悪い癖を自戒しながら、欠けた蒼い月は笑う。
禁書封印。中はどうなってるのだろう。闇があるのか、虚無があるのか。
身体が闇に捕らわれ、黒色の帯が不躾に巻き付く中。
「仕方ないから、封じられてあげるよ───ってことで、作業よろしく」
最後に、ここにはいない誰かへと、軽々しく告げて。
シュィンッ!!
魔法陣が一際大きく輝くと同時に……ラピスの存在は、その場から掻き消え。闇の粒子が辺りに吹き荒び、禁書の空っぽな世界に、封じ込まれた。
そこには、何も無い。
特大の【悪夢】を封印した禁書は、独りでに閉じて……力を失い、落下する。
「……できた、のですか?」
これぞ、ムーンラピスを封印するリブラの秘策。天秤の魔法と、悪夢を閉じ込める封印の書。この二つがあれば、何時でも成功できる禁断の一手。
月の大魔力は、ぽっかりと消えて無くなった。
どうせ死にはしないのだ。戦争が終わった後に、封印を皇帝に解かせればいい。その時が、彼と彼女の、正真正銘本当の決戦になるだろうから。
今は、偏に邪魔だから。
敵の大将首を封じ込んだ禁書を、リブラは持ち上げる。驚く程軽い一冊に、人一人分、悪夢たくさんの重量があるとは思えない。
あまりにも呆気ない幕引きだったが……リブラは一先ず納得した。
「ふぅ……な、なんとかなりました。なりまたしたよね?いや、本当に怖かった……なんですかあの魔法物量。普段やってる身で言うのもなんですけど、怖くありません?」
今更になって恐怖がぶり返したのか、二の腕を強く擦るリブラは、気付かない。
気付けない。
手袋越しに持っている禁書の中で───世界を滅ぼせる怪物の思念が、荒々しく、禍々しく、激しく鳴動し始めていることに。
その悪夢の囁きが、禁書の外側へとまろび出た時には、もう遅く。
「っ、……えっ?」
カタカタと、手の中の禁書が震える。
闇色のオーラを纏って、まるで、深淵の底からナニカが這い上がってくるかのような、不気味さを醸し出して……世界が、ひび割れる。
「ヒッ!」
闇が溢れ出す。
死が噴き出す。
悲鳴を上げて、禁書を床に落とすと───ぶわりと本が独りでに開き始め、ペラペラと、乱雑にページが捲られていく。
リブラは悟る。理解してしまった───失敗したと。
一瞬とはいえ【悪夢】に掠めてしまったリブラは、少し粟立つ肌を押さえ込んで……醜い獣の爪のようなモノで、ズタズタに引き裂かれた瞳の魔法陣を、見て。
破壊された方陣から溢れ出る、悍ましい闇を、視た。
闇は、巨腕を象り───関節が複数ある、タキシードに身を包んだ右腕が、一本。仄暗い闇を掻き分けるように、顕現する。
【───すまないね、天秤の子】
声が聴こえる。くぐもった、不気味な男の声がする。
声の持ち主の姿は、リブラの目では、腕しか見ることができない。なにせ、それ以上表舞台に上がってしまえば、滅ぶのは世界だから。
世界が恐れるその怪物の名を、リブラは知らない。
知っているのは、無意識にその名を継承した、ラピスの騙り名だけで。
【貴公の算段は正しかった。ムーンラピスを封印するに、この魔本は正しく機能していた。彼女では、絶対に封印を突破することはできなかっただろう。なにせ、悪夢に由来する力を封印するのだ。流石の彼女でも、身を委ねる以外方法は無かった。無かった、が……悪足掻きが酷かった。精神の奥底にいる吾輩に、助けを……あいや、すまない。命令を下すなど、正気の沙汰ではない】
「ッ、何者ですか、あなたは!」
リブラの策を肯定した上で、否定するその存在。必死に恐怖を押し殺して、問い掛けるが。
その質問に、怪物は、回答する権利を持たない。
あるいは、答える必要性がない───彼の役目は、この封印を破壊すること。そして、この状況を───上手く、悪化させること。
【吾輩がいなければ完璧だった。深淵は、封印の影響下に居られない。封印そのものを侵蝕し、何も無かったことにする。だからこそ、貴公の算段は頓挫する】
「ッ───闇が、膨れ上がって…」
轟々と音を立てて、禁書から溢れ出した闇が、男の腕を呑み込み、大きく大きく、歪に膨張する。
原形を残さず。
意味も与えず。
悪夢の大王の体内に巣食う、【悪夢】を活性化させて、暴走させる。
【強引な手だがね。どんなモノにも、得てして許容限界が存在するモノだ……封じ込めたモノが、内から暴発して、膨れ上がれば。最早、その封は無意味となる】
「ッ、素直にやらせるとでも!?浄化術式───ッ」
【やめておけ。無駄だ。吾輩たちの悪夢は、そんなもので収められてやれる程、ヤワではない】
「くっ…」
怪物───マッドハッターが、そう最後に警告して。
不定形だった闇が、徐々に成形されていき。その形は、地球では見慣れた怪物のモノへ。全長5メートル、躯体は人間のボディ。真っ黒な肌には腕がなく、足もなく。
溶け込んだ禁書があった場所から、胴体が生えていた。
濃厚な闇そのもの。のっぺらぼうの顔に穴が開き、その虚空に蒼い満月が浮かぶ。
悪魔の翼が生え。異形の尖った両手が浮かび上がり。
最後には、肥大化した帽子頭の怪物が、のっぺらぼうの頭頂部を占領して。
声が、震える。
【──】
【─a─】
【─grrrrrr─】
【─■■─】
【─ゆ め めめめ、めめめめめ…─】
【─あ は は─】
【─お─】
嗤い声。
嘲る声。
蔑む声。
複数の音が混ざった、不気味な声の大合唱が古書館中に響き渡る。ラピスが取り込んだ【悪夢】と、既に取り込んでいた怪人因子が反応して、活性化し、蠢動する。
悪夢に呼応して、声なき彼らの代わりに現出し……
存在を強く主張する怪人因子の蠢きを、悪夢で暴力的にコーティングしたのが、この姿。
これは、ラピスが体内に取り込んだ全ての【悪夢】を、完全一歩手前まで純化させる為の形態。
若しくは、儀式。
「───…さて」
羽化寸前にまで調整する為の、蛹。具現化した悪夢の、帽子頭に腰掛けるように、深淵の帽子屋頼りの方法で封印から逃れた魔法少女が、座っていた。
自分の悪夢を従えて。
一時的に切り離すことで、人格が呑まれないよう調整を入れた、魔王が。突発的な実験であろうと、関係なく……悪夢の純化を、開始する。
全ては、勝つ為に。
リブラ・アストライヤーは、その踏み台であり、最高の被検体である。
「仮称:“ムーン・アリスメアー”───全盛期のリデルに近付く為には、あまりにも稚拙だけど。まぁ、成長途中のサナギなんだから、仕方ないとしよう」
「それじゃ、実験開始。強制参加だからね、君」
【悪夢】の神に成らんと───ムーンラピスは、天秤に牙を剥く。
ムーン・アリスメアー
───ムーンラピスの中に渦巻く【悪夢】を活性化させ、消化・純化を促進させる舞台装置。それ以上でもそれ以下でもない、期間限定ボス。
名前の由来はリデルに準えて。
ラピス・〜にしなかったのは、それだと青い石で月要素ゼロだから。




