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世界は心を孤独にするほど俺たちを嫌う  作者: 池田 ヒロ
◆最終章 フレイヴとカムラ◆
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◆Another End-復活せざるを得なくなってしまった世界-

 穏やかな寝顔の二人を見守る者は大きく安堵した。これで終わった、と。いい報せであるが、同時に悪い報せでもある。彼らが眠る世界は、本来は存在してはならない世界。とある世界を上書きした世界なのだから。


 本当のところは、その世界をなかったことにしようとしたが、手を止めた。この世界はこの世界なりに歴史を作り上げてきたのだから。だとしても、元の世界は? もはや、なかったことになっているだろう。


 その場にいる者は思い出す。自分が創り上げた世界を。めちゃくちゃにされる前の世界を。自分にとって最高傑作であったからこそ、世界改変者(クラッシャー)を追い詰めた。その結果がこれ。バックアップがあるにしろ、オリジナルは存在しない。復元は不可能。してしまえば、彼らが眠る世界が消えかねないから。こればかりは仕方ないことか。


 そうため息が出たときだった。エラーが出た。何事かと思った。すぐに観測者と確認を取る。


『闇に埋もれたはずの世界が目を覚ます』


 絶対にあってはならない案件。詳しく状況を探れば、観測者が教えてくれた。上書きされた世界の下には本来の世界がまだ半分残っていた、と。まだ夜明け前なのに、とある地点で一足先に見えてはならない朝日が見えてしまった、と。


 こればかりは、世界改変者よりも厄介だ。あの世界の暴走を止められるのは、もう自分でもなければ、観測者でもない。上書きされた世界の下にある、その世界の誰かでしかいないのだから。

「あとがき2」

 これが本作品におけるもう一つのエンディングです。このシリーズは「世界は運命を変えるほど俺たちを嫌う」を見ていただければわかりますが、元々の世界を改変しまくった世界が舞台です。そして、そのエンディングの視点は世界そのものを創った人物となります。

 エンディングの中身から察するに、続編を匂わせていますが……こちらはクラッシャーが改変したことによって、影響を受けてしまった本来の世界のストーリーとつながります。ですので、フレイヴやカムラ、魔王はほぼと言っても過言ではないでしょう。関係はほとんどありません。あるならば、短編集「ごちゃごちゃ」に掲載した『不知 前編』と『不知 後編』ぐらいでしょうか。

 ということなので、「クラッシャーが改変してしまった本来の世界」の物語と「クラッシャーと世界を創った者の関係」の短編を掲載決定です。多少の期待をしておいてください。


 さて、最後になりますが、みなさんの貴重なお時間をありがとうございました。


池田 ヒロ



●本作「世界は心を孤独にするほど俺たちを嫌う」につながる作品紹介


「世界は運命を変えるほど俺たちを嫌う」完結済

   この小説のURL : http://ncode.syosetu.com/n2520do/

「断切」完結済

   この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n8896ev/

「ごちゃごちゃ」より『不知 前編』『不知 後編』

   この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n3004eb/

「世界は夢を見せるほど俺たちを嫌う」完結済

   この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n8000ei/


「ごちゃごちゃ」より『世界改変者と世界創造者』3/14(木)8:00頃公開

「夜明けの光を待つ(仮)」公開未定

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