素顔
ちょっと今日ペンがのらな…げふんげふん。てゆうか感想の返信のボタン押すの難しくないですか?すみません、なんでもないです、はい。
俺たちはギフトやスキルのことを話しながら街が見えるところまで来ていた。ここまで何事もなく?これていたのでこのまま無事に到着出来ると思っていたんだが…。
「ごっ、ごこご、ご主人様っ!ま、ままま、まもっ、魔物っ!」
街まであと少しといったところで、魔物と遭遇した。テンパり過ぎだろ、リリーさん。
見たところ、ゴブリンが3体。洞窟の中の戦闘と比べると笑えて来るほどの数だ。
ま、とりあえず魔法とやらを試してみますかね。
「リリー!下がっていろ!魔法を使ってみる!」
初めての魔法だ。範囲がどこまで及ぶか分からない。一応、リリーを今より更に下がらせておこう。
俺はリリーに指示を出して、魔法を頭にイメージしだした…ところでリリーから動く気配がないことに気付いた。
「リリー?魔法を試してみたいから、下がっていてくれないか?」
俺はいつまでも下がる気配のないリリーに焦れて、振り返ってみると…
あら、ビックリ。最近、噂の気絶少女じゃあ、ありませんか。白目なんか剥いちゃって…、まあ、可愛い。
「じゃなくて!!!」
俺は魔法のイメージを諦め、普通に殴ってゴブリンを倒した。…集中出来るか!
嫌な予感がする。
急いでリリーのもとに駆け寄り、意識を確認する。良かった…。気絶しているだけのようだ。だが、少し体温が高い。街までもう少しなので、リリーを背負ってある程度マジで走る。
とりあえず、リリーを休ませよう。ずっと野宿ばかりで疲れが溜まってるんだろう。宿に泊まって…。
俺はそう考えながら、街まで急いだ。
◇
「お泊まりですか?一泊、朝と夜ご飯付きで、200G…」
「悪い!それで頼む!」
宿屋の扉を叩き、看板娘っぽいお姉さんの提案通りのプランで泊まることにした。街に入る際に門番から身分証の提示を要求されたが、冒険者カバンの中に入っていたので、ことなきを得た。
急いで2階に駆け上がる。部屋に入り、ベッドにリリーを寝かせる。彼女の額に手を当てるとやはり…。
「熱…か…。」
いったい、いつから彼女は野宿をしていたのだろう。彼女は俺が見つけたときから、服は擦り切れ、体も傷だらけだった。むしろよくここまでもったものだと疑問に思うほどだ。
ようやく、そのしわ寄せが来たのだろう。リリーは寝込んでしまった。
ただの熱とは思えない。今まで相当無茶をしてきたのは手に取るように分かる。
俺は急いで街の病院(ここでは教会にあたるらしい)の場所を宿屋のお姉さんに聞いて、訪ねにいった。
◇
「すみませんっ!熱を出した子がいるんです!診てもらえませんかっ!?」
俺は教会に入るなり、開口一番そう言った。
「うるさいなあ…。今、忙しいんだけどなあ…」
すると奥から、真っ白な魔道衣?みたいなのに身を包み、口にぺろぺろキャンディをくわえた…幼女が現れた。おい、裾引きずってるぞ。
って今は、いろいろ突っ込みたいことはあるけど、それは後回しだっ!そんなことより!
「俺の奴隷の子が、熱を出してるんです!今までずっと野宿で、体に良くない生活をしていたからで!それから…」
「まあ、落ち着きなよ、少年。今時、奴隷でそんなに焦ってる系少年なんか流行んないぜ?」
「だからっ!早く宿までっ!…」
そこで、違和感に気付いた。
は?少年?
俺は25歳無職の引きニートを目指している三十路になるであろう、おっさん予備軍だった。間違っても、少年などど呼ばれることは…
「ん?どうした少年。そんなに驚いた顔をしちまって…。さっきまでの驚いた顔はどこにいっちまったんだ?」
彼女が俺に近付いてくる。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。俺は間違っても少年に見えないと思うんだが…」
「どう間違っても少年にしか見えないぜ、少年。少年は少年に見えるから少年と呼ばれてるんだよ。なにかおかしなことでもあるのか少年?」
そんな、矢継ぎ早に少年少年言われても…待て。
少年にしか見えない?
俺は急いで、冒険者カバンから手鏡を取り出し、自分の顔を見てみた。
そこには
ーー今まで見たこともないような10代の少年の顔が映っていた。
いろいろ、ぶっこんでみました。はいw
感想待ってます!