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日暮れ  作者: 篠原司
1/8

PM7:00

今日もまた惰性で寝て目が覚める。

学校は何日行ってないんだっけ...覚えてないや。

「日暮ー!晩御飯もってきたわよー!」

煩い母親。晩御飯なんてなくても生きていける。人は必要最低限の栄養で生きていけるのだ。

と、思いながら私は適当なサプリメントをエナジードリンクで流し込む。


今日もまたネットで配信を適当に見る。

私の行為は全部惰性だ。生きていることも。

学校でいじめられてから、二度と顔を出してない。外にも出ない。出るなら深夜くらいかな。

あ、またやってる。自称ガチバーチャル配信者のユメとか言うやつ。

宣伝配信か?大事なお知らせと書いてある。

話半分に聞きながらツイッターを見る。世間はユメの話で溢れている。

今一番のインフルエンサーと言っても過言では無いこの人。

一体どんな暮らししてんだろーな。タワマンとかに住めそーとか思っていたら耳に入った。


『みんな、現実世界はつらくない?』


うわ、売れてる奴がなんか言ってる。腹立つな。アンチコメでもしてやろーかな。そう思った時


『私のいる世界はバーチャルなんだけどね、現実がつらい、苦しいって思う人はさ、この配信終わったあとにリンク貼るから、そこを見てほしいんだ!』


『ちょっとはみんなの救いになれたらなって。えへへ!ユメの願い。みんなに届くといいな。』


なんだよ。結局金稼ぎじゃねぇか。くだらねぇ女。見る価値もないな。

そう思いながら、心のどこかで期待したのか、私はリンクを開いた。


﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌

貴方もバーチャルに身体を移しませんか?


メリットは沢山!

身体の痛みや心の痛みを感じなく

することができます!


バーチャルに身体を移したユメさんも絶賛!

⬇ご興味のある方は是非!脳科学研究所まで⬇

xxx-xxxx-xxxx

﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌


いや、胡散臭。臭すぎて草。

嫌がらせで電話でもかけてやろーかな。

いや、でももし本当にこの世界から居なくなることが出来るなら...いやいや、まさかね、そんなはずあるわけないって。

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