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老後生活からの異世界転移は即死スタート!?  作者: マグロちゃん
第五章 モンベルの漁村

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49 弓の練習

 魚が食べたい!から始まった小さな願望がとんでもなく大きな事件となり既に解決したのだが、小さな願望はまだ達成されてない。


 予期せずこの先は卵を食べられる事になりそうだが、そうじゃない、違う違うそうじゃない。


 目的は魚だ、魚が食べたいのだ!


 リーネも自身に付いた風の精霊と合わせて一人で飛べるようになっているので、フウタをダルクに付け、セリーヌをジュリオが担げば全員で一気に行けるのだ。


 コッコ達が来てからもう2日経っている。


「お母さんまだモンベル行かないの〜?ねぇ~?」


 めちゃくちゃ催促するが中々決心がつかないようだ。


 ダルクと一緒になって8年、モンベルを飛び出してから数えたら10年帰ってないのだから帰りづらいのも分かるがこちとら魚が食べたいのだ!


 ダルクは冒険者ギルドにロック鳥の経緯を話に行っている。


 リーネは風の精霊が付いて見えるように

 なったフウタと3並べをして圧勝していた。他の三体はコッコの所にいる。


「そうね〜お父さんと相談しないとね〜」


 ノラリクラリと躱される、ダルクもセリーヌの父親に挨拶へ行くのに気が乗らないのだ。


 嫌ではなく、緊張するとかそんな理由だろう。


 相談すると言うので多少は進展したと思い、やる事がないのでこの間手に入れたショートボウの練習をする事にした。


 そのまま弓の弦を引っ張ってみる。


 ビョン


 やはり硬い5歳児が簡単に引っ張れるものじゃない。


「ストレングス」


 ビョイ〜ン


 問題なく引っ張れた、畑のある方へ行って近くに誰も居ないのを確認した。


「アースウォール」


 土の壁が出来上がったのでその壁を的にして弓の練習をする。


 矢筒を背負いそこから矢を取り出して土の壁に狙いを定め撃つ!


 ビョイ〜ン


 全然真っ直ぐ飛ばない。


 ビョ〜イン


 本当に上手くいかないセンスが無いのか?


 ビョイン、ビョイ〜ン、ビョイイン


 暫く練習していると山からベテラン狩人のローグさんが降りてきた。


「こんにちはローグさん」

「おう坊主、弓の練習か」


 それだけ言って下手くそに矢を放つジュリオの後ろに立って黙って見ている。


 矢を全部撃ちきったので飛んだ矢を取りに行き戻ってくると


「アドバイスが欲しいか?」


 と聞いてきたので


「是非お願いします!」


 と応えた。


 ローグさんは構えから狙いの付け方、持ち方、腕の引き方等細々と教えてくれた。


 教わった通りに矢を放つと


 ビィーン ドシュッ


 土の壁の真ん中辺りに当たった。


「ローグさんありがとうございます!」


 お礼を言うと当たったのを見届けてから手を挙げて家に帰って行く。


 イテ! 気付くと手のあちこちに擦り傷があった、今日はここまでにしようと家に戻るとセリーヌがリンゴを切ってくれた。


「リンゴまだ残ってる?」


 セリーヌに聞けばまだ一つ残ってるという、弓を習ったお礼に持って行くと言うとジュリオが採ってきたのだから好きにして良いと言ってくれたのでローグさんの家にお礼に持って行った。


 ローグさんより奥さんのオリーブさんがめちゃくちゃ喜んでくれた。


 黙って後ろを向き手を挙げてから戻る。


「愉快な小僧じゃ」


 後ろからそう聞こえてニヤリと笑う。


 暗くなる頃やっとダルクが冒険者ギルドから帰ってきた。


 散々色々聞かれたようだが依頼を受けた訳でもないのに特別報奨金として金貨3枚を受け取ったようだ。


 果樹園から依頼が出てたらしい、丁度タイミングが良いので貰っておけとの事だった。


 ギルドとしても依頼を受けてクリアした方が身に入るからWin-Winなのだろう。


「お父さん〜モンベル早く行こうよ〜モンベル〜!」


 セリーヌが相談するより先に切り出した。


「ロック鳥の羽根も手に入れたしお金も増えてゆとりも出来たしいいでしょ〜?」


 気が進まないだけで、既に障害はないのだが、やっぱり決断までいかない。


「んーそうだなぁ…でもなぁ」


「飛んでっちゃおうかな…。」


 ボソッと聞こえた息子の言葉にコイツならやりかねないと焦る。


「わかったわかった」


 半ば(なかば)脅されて了承するのだった。

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