あとがき
実はこの中に「リヴァイサン」と「ビヒモス」が入る予定でした。特にリヴァイサンは神ヤーヴェと戯れたりする竜で人間に害を与える竜ではありません。黙示録の時は神がリヴァイサンとビヒモスを殺し人類に食料を提供しております。実はリヴァイサンの出自は元々ヤム=ナハルとも言われ水の神様でエル(後にヤーヴェとなる)の息子でした。天空の支配権をエルから引き継いだのですが嵐と雷の神バアルに退治されてしまったのです。なんとリヴァイサン、実は多神教時代のヤーヴェの息子だったのです。なので中世期にリヴァイサンが「七つの大罪の一つ」である「嫉妬」の悪魔とされていなければ究極の守護竜だったことでしょう。ちなみにトマス=ホッフズがいうように「国家」の代名詞の竜でもあります。我々はリヴァイサンの細胞の一つ「国民」なのです。
なぜかアラブの時代に巨大なカバ「ビヒモス」が巨大な魚「バハムート」に。「リヴァイサン」がルティーヤーで世界牛と反転してしまいました。余談ですがバハムートとは英語読みで「ビースト」です。このバハムートがD&Dというゲームで竜となり今では守護獣として現代のファンタジー作品として活躍しています。というか多神教ヤーヴェ時代のヤム=ナハルの地位にまで戻ったのかもしれません。アラブ時代の偉大な勘違いが現代に復権することが出来たドラゴン、それがバハムートでありリヴァイサンなのかもしれませんね。
嫉妬というのも我々の成長の原動力。隣の国が羨ましい、先進国の生活が羨ましい。それが戦後復興の原動力だったり高度成長の原動力なおです。嫉妬は道を誤らさいしなければ人類に恩恵を授けるのです。
このように西洋の守護神とされた竜はいっぱいいます。あなたもこの機会にぜひ認識を改めませんか?




