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ブルーナイトメア 第1部  作者: 小倉 めい
3/5

3話 お面

ひとこと

3話です!!!

今回もよろしくお願いしやす

「早くそれを俺に渡して」

その男性も少し顔をしかめながら言ってくる。

「すみません、本当にお守りなんで」

「体を乗っ取られてるんでしょ? 」

なんでそんなこと知ってるんだよ?

本当に怖いぞ…

「…いや、違います。通してください」

俺が嘘で通せなくて、路頭に迷っていると、

男性のズボンのポケットに入っているスマホが鳴っていることに気づいた。

「…はい、怜太郎です」

「怜太郎、もういい。帰ってきてください。

この──は、また今度、実行します。」

その男性の名前は、怜太郎というらしい。

電話の声は、女性の声だ。

大事なところが聞こえなかったが、

この人はなにか仕事をしているっぽい。

「…すみません。了解です、失礼します」

男性はポケットにスマホを戻して、

どこかへ行った。

「ふぅ、さて、持ち帰るか…。やっとだな」

俺は日向神社から出て、家に帰った。






「これを付けたらいいのか? 」

家に帰って、早速自分の部屋で紙袋からお面を出してみた。

「お面」しか言わなかったけど、よかったかな?まあ、お面が有名ってツキも言ってたし、大丈夫か。

紙袋の中には箱が入っていて、箱を開けると、柔らかい紙に包まれた、白い布に、「日」と書いてある布があった。

布の上の右端と左端に、長めの紐が着いている。

あ、これ、お面じゃなかった?まあ、聞いてみるか。


「なー、これで合ってるかな?白い布なんだけど…」

「うん!多分それ。

それを顔に着けて、紐を結んで! 」

「多分かよ」

ツキには呆れるぜ…。


顔に白い布を付けて、頭の後ろら辺で紐を

結んでみる。


少し経ってから、ツキの声が頭の中ではなく、近くから聞こえた。

「もういいよ、それ外してみ」

結んでいた紐を解いて、前を見ると、

ツキが目の前にいた。

「え、すごいなこれ」

「だろ!?今、俺庵になってるぜ。あ、

でもちなみに、俺は庵と夜の間は入れ変われたりするよ。俺次第で」

「そうなんだ」

ん?ちょっと待ってくれよ…?

俺が2人だったら、家族とか、友達が

混乱するな…。

「ちょっと待って…。お前、

隠さないといけないじゃん」

「え」

俺は自分の部屋の大きなクローゼットに、

ツキを押し入れた。


「えーせっかく人の形になれたのにー!

開けてよー! 開けてくれー! 」

ツキがじたばたとクローゼットの中で暴れる。

力技でクローゼットを閉じる。

「うるさい! バレたらどうすんだよ」

「あ…たしかに」

しーん…と静かになる。

「あ、あと二つくらい願い事あるから、

よろしくね」

ツキが小声で言ってくる。

「は!?ちょ、まっ」

ガチャン、と玄関から

ドアが閉まる音がする。

「庵くん、ただいま」

裕香理さんが帰ってきたようだ。

「ほら、家族にバレるよ♡」

「っ…。あ、おかえり! 」

俺は苛立ちを隠しながら、玄関の方へ返事をした。


夜になって、家族も寝静まった頃、

ツキをクローゼットから出した。

「ほらよ」

キィ…と音を鳴らして、クローゼットが開く。

「やっと出れるぜ! ほんとに、

クローゼットとか勘弁してくれよ…」

「しー!家族が起きるだろ…で、

もう1つの願い事は? 」

俺が小声で聞く。

「んーとね、お前の学校に、東雲 柊って奴がおるんだけど、その柊と、指切りげんまんして〜? 」

「ああ、柊さんか。喋ったことないけど…わかった。できる限り仲良くしてみる」

「うん、よろしくー」

「お前は何もしねぇのかよ。」

「えーだって、クローゼットにいないとじゃん」

「絶対クローゼットの居心地が良くなってるだろ…」

はあ、とため息が出る。





時は経ち、月曜日。

「その本、面白いよな! 」

「ん? あぁ、だよね」

声をかけられて、顔を上げてみると、

柊さんが笑顔でこちらを見ている。

最近、俺が暇つぶしでやってる事は読書だ。

まあ、おもしろいかって言われたら

分かんないけど、暇な時に読んでいる。

「作者が好きなの? 」

宗教っぽい雰囲気が面白くて読んでるんだけど…。そんなこと言ったら

やばいやつだと思われるだろ。

「うん」

「あー、面白いよね!小夜中原人先生。

最近亡くなったらしいけど…」

「え、そうなんだ」

少し驚いた。





学校が終わって、部活も終わった。

俺の部活は、写真部。

なんか、今日も疲れたな…。

ちなみに、柊さんとは結構仲良くなれた、と思う。

とことこと歩いていると、後ろから柊の

声がした。

「な、庵! 」

「ん? どうした? 柊」

「一緒に帰ろ〜」

「いいよ」

ふたりで横に並んで、家に向かって帰る。

冬だから、日が沈むのが早い。


「あのさ」

少し前を歩いていた柊が、足を止める。

「どうした?」

「俺─」

続く

あとがき

こんにちは!めいです!!

最近新キャラ出まくってますね…!!

柊くんは何を言おうとしたのか…。

いいね、感想、ファンアートなどくれたら嬉しいです

ここまで読んでくださり

ありがとうございます

次のお話もよろしくお願いします♡

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