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モブの田中くん  作者: 牛蒡野時雨煮、
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田中くんと儚い命


 いろんな人に怒られつつ着替え終わった俺はいつものように体育の時間を過ごす。

「五十嵐くんだけ特別扱いか~良いな~」

 そう呟くのは佐々野原くん。

 彼も彼で五十嵐くんに負けず劣らずイケメンなんだが、何処か三枚目な感じが否めないお調子者で人気者。よく五十嵐くんといるし仲良し何だろうなって感じ。

「よーし! 俺もばっくれちゃおっと!」

 そう言って体育教師の目を盗み早々と何処かへ姿を消す佐々野原くん。

 勿論俺たちはそんなお行儀の悪い事なんかしないで真面目に授業に取り組むのさ。こんな時間でも立派に女子にアピールする機会なんだ。冴えない俺らだって輝くのに必死なんだ……

「よっ! と……って、あら~?」

「何やってんだよー」

「下手くそ~!」

 どうも力み過ぎたらしく高く蹴りあげたボールははるか上空へ……そして、


 そしてボールは一瞬で蒸発し変わりに何か黒いものが俺たちに降り注いだ。


「……は?」


 離れた所で野次を飛ばしていた男子生徒の上半身が消えた。

 少し先に立っていた女子生徒の足だけが残った。

 遠くで里井が何か叫んでいる。

 ふと見え上げたその直後俺の視界は黒いなにかが





 どうも、ずっと投稿した気でいた最終回をようやく投稿している僕です。牛蒡野時雨煮

です。

 完全に忘れていました。

 今回投げ込んだ『夜に焦がれたひとりのなにか』の投稿確認後、他の投げ込み作品をな

んとなくで確認し……「あっれぇ? 田中終わってないぞ?」と思い急きょ投げ込んだ次

第であります。


 はい、この作品の解説? 説明? ですが……田中は助かりません。

 今回はいともたやすく命を狩り取られるファンタジー系物語のモブをメインにしてみた

ので、田中理科くんが大活躍☆ なんて事はありません、ただただ儚く摘み取られます。

 救いもないですね。今後世界を救うであろう五十嵐くんたちの胸に記憶に刻まれるだけ

で、それ以外はなにか記録に被害者――名って記載されるだけでしょう。

 たまにはそんな物語も悪くないかなって思ったり思わなかったり。

 どの物語もモブあっての主人公。モブの犠牲の元輝くのが主人公。

 だからたまにモブにスポットライトを当てたら……こんな結末しか産まれなかったよ!


 それにしても約3年越しに投げ込むとは思ってもいませんでしたね。

 最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

 次は多分きっと明るい物語にしたいです。

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