《はじまりの話》白銀 夜 / 久遠 凪 1:双子
[背景: 喫茶店]
凪: カウンター席で。
凪: (正面から向かい合いたくない)
凪: (燐を端に座らせて、僕が真ん中)
凪: (燐が前のめりになりすぎたら困る)
凪: それで、話というのはなんでしょうか。
[背景: 名刺]
ステラプロダクション。
プロデューサー。
[背景: 喫茶店]
{{プロデューサー名}}: あなたたち二人をぜひ、スカウトしたいんです。
{{プロデューサー名}}: アイドルVTuberとして。
燐: ……。
凪: 僕たちが双子だから、という理由ならお断りします。
{{プロデューサー名}}: どうしてですか。
凪: 勘違いしないでくださいね、仲が悪いわけじゃない。
凪: でも、双子を売りにするようなことは、嫌です。
凪: 双子らしさとか、双子だから息ピッタリみたいなことも期待しないでください。
凪: 僕たちは、揃って何かすることはできない。
凪: そうだろ、燐。
燐: ……そうだね。
燐: 俺は、凪と同じには、できない。
{{プロデューサー名}}: ……。
{{プロデューサー名}}: なるほど。
{{プロデューサー名}}: でも、VTuberはアバターを使います。
{{プロデューサー名}}: 双子とわからないアバターにするのはどうですか。
{{プロデューサー名}}: それに、双子と公表する必要もありません。
{{プロデューサー名}}: 揃わなくても良い。いいえ、むしろ揃わない方が面白い。
{{プロデューサー名}}: それならどうですか。
凪: ……。
燐: 俺は……。
燐: 面白そうって、思ってる。
凪: ……はあ。




