イベント《Speed of Now》ストーリー 2:痛々しさ
[背景: レッスンスタジオ]
ボイストレーナー: 高宮くん、力が入りすぎで硬くなってます。
ボイストレーナー: この歌は確かに力強い歌だけど、力強さと硬直は違うので、
ボイストレーナー: 注意して歌ってください。
朱音: はい。
ボイストレーナー: 藤崎くんは、逆に力が足りない感じですね。
ボイストレーナー: 力強く、少し前のめりなくらいになっても良いですよ。
陸: ……はい。
ボイストレーナー: 佐野くんは、もっと歌詞の意味を考えてくださいね。
ボイストレーナー: 全部を抱えるが、軽く聞こえます。
ボイストレーナー: 全部って、きっともっと重いですよ。
昴: はい。
ボイストレーナー: では、もう一度、ブリッジのところから。
[背景: 楽譜]
転んで ぶつかって
痛くて 潰れそうで
挫けそうになって
[背景: レッスンスタジオ]
陸: (俺には、この歌詞が痛々しく思える)
陸: (傷だらけになって、それでももっと……)
陸: (そんなの、途中で倒れてしまいそうで)
陸: (きっと続かない)
陸: (……怖い)
ボイストレーナー: 藤崎くん、声もっと出してください。
陸: ……はい。
[背景: 楽譜]
それでも もっともっと
息が切れても
もっともっと Speed あげて
[背景: レッスンスタジオ]
ボイストレーナー: 高宮くんは、まだ力が入りすぎてます。
朱音: はい。
陸: (朱音……ずっと走ってる感じだ)
陸: (この歌みたいに)




