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ここは人類最前線7 ~魔性争乱~  作者: 小林晴幸
白昼堂々の勇者様拉致監禁事件
116/122

114.白い衣装は死装束か白無垢か(ほんの僅かな意識の違い)




 すらりとした細身の体は、男にしては華奢で。

 しかししっかりとした立ち姿は、大樹の様に揺るぎない。

 女性の様な細面は、切れ長の瞳が印象に残る秀麗な顔立ち。

 母とは似つかぬ漆黒の髪を靡かせ青年――に、見える男は試合場の上にて敵と相対した。

 相手がどれだけふざけた外見をしていようとも、五百年を超えて生き続け、相応の経験を積んできた彼に侮りはない。

 他の魔族であればきっと大げさなまでに反応を示し、遊んでいるかのような態度を取ったことだろう。

 だが彼は、違う。

 微塵も緩めることなく、表情は真剣に引き締められている。

 生真面目とも取れる真摯さで、彼は戦いに臨んだ。

 この三百年、彼が守り続けた地位……魔法戦闘に置ける戦士の筆頭として与えられる『四天王』の位を守り通す為に。

 彼が得るべき勝利は、あと二つ。

 準決勝を勝ち抜き、決勝を制さねば、生まれに見合った立場に面目が立たぬ。

 親の、一族の名を誇るからこそ。

 正々堂々と真正面から、全力で相手を叩き潰さねばならない。

 誰に矯正されずとも、彼は己で自分自身にそう課していた。

 誰に憚ることもないと、良く響き通る声で彼は名乗りを上げた。


「魔王セネアイーディが第三子、我が名はザッハルート。いざ、尋常に――……」


 どんな相手が前に立とうと、己が矜持に賭けて真剣に立ちあって来た。

 そう、どんな輩が相手でも。


 魔法の試合を前提とした、個人部門。

 その準決勝にて……それぞれのブロックから勝ち上がり、選出された二人の戦士。

 長年四天王の席を温め続けた男の、対面には。


 目のイッちゃってる不気味な着ぐるみが、のそりと大きな存在感で立ち尽くしていた。


 そして試合開始の声が上がる。



   ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆





 勇者様が試合に勝って勝負に負けたあの決戦から、三日が経過しました。


 そしてその間、勇者様はご自分の部屋から一歩も出ては来ませんでした。


 彼がこうして引籠るのは、もう何度目でしょうか。

 その心情は察して余りあります。

 ばっちり手慣れた対応で、勇者様がお籠り中に大活躍する貢物用の祭壇……じゃなくて、三度の食事を安置しておくためのシェルフを勇者様のお部屋の前に安置し、私達は彼が自ら扉を開いて出てくる時を待ちました。

 もしかしたら、このままこの部門の試合が全部終わるまで出てこないかもしれない……うっすら、そんな風にも思いながら。


 でも、勇者様は出てきました。


 ご自分で、しっかりと二本の足で。

 心の傷を回復させたのか、見なかったふりで忘れたのか、そのどちらかはわかりませんが。

 自らの精神を立て直し、人前で出られるくらいには心の折り合いもついたようです。

 やっぱり勇者様って精神(メンタル)強いですよね。(回復力が)

 落ち込んで、めげて嘆いて、立ち直って。

 それを繰り返して、きっと勇者様は強くなったに違いありません。

 心が強いな、と思うのもある意味では当然です。

 人間というのは環境に適応して、成長出来るらしいので。


 勇者様ったら、そろそろ新種の超生命体に進化しちゃうんじゃね? と、そんな期待をしてしまいそうです。


 勇者様が巣……じゃない、自室から出てきたのは、決勝戦の朝でした。

 試合進行の為に出てくる必要のある、まさにギリギリの瞬間まで引籠っていたことになります。

 それでも戦う為に出てきた辺り懲りn……潔いですよね!

 めげることのない彼の根性はとても素晴らしいと思います。

 そしてそんな素晴らしい勇者様の為に……

 私も、画伯も、そしてサルファも。


 張りきりました。


「――……リアンカ?」

「はい、なんですか。勇者様?」

「いや、そんな可愛く首を傾げられても………………この衣装、女装じゃなくないか?」

 確かこの部門は、女装(クリスティーネ)で通す予定じゃなかったか、と。

 どことなく憔悴した様子で問いかけてくる勇者様。

 そんな彼の衣装を私と一緒に整えながら、画伯が嬉しそうに言いました。

「うわ、勇者君ってば! 疲れきった表情にその顔の角度、気怠い色気が溢れてるね。スケッチして良いかな?」

「ヨシュアン殿、君はいつもそればっかりだな!?」

「創作意欲をくすぐる絶好の素z……勇者君が悪いんだよ!」

「なんて言いがかりだ……!」

 がっくりと項垂れながら、重たげな純白のローブから延びる白い腕で顔を覆ってしまう勇者様。

 ヨシュアンさんとの試合で、前の衣装は灰燼に帰してしまいましたからね。

 今の彼が身に纏うのは、三日間ほぼ不眠不休で仕上げた真新しい衣装です。清々しくも荘厳な空気を感じさせるのは、きっと途絶した伝統的な古代の司祭服(正装用)を参考にしているからですね。

 そりゃあもう、魔王城の資料室をひっくり返すという苦労を重ねないと参考資料も見つからなかったくらい、古い時代の。

 古の神官(ざっと二千年以上前の勇者一行の随行者)を描いたスケッチが見つかった時は、これ僥倖ですよね!?とヨシュアンさんと二人で喜んだものです。

 今の聖職者の正装にどことなく通じるモノを感じさせつつも、独特の意匠は人の目をハッと惹きつける。

 うん、中々似合ってるんじゃないでしょうか。

 元々勇者様はどんな服でも着こなしますけど、やっぱり聖人君子に例えられる善良で真面目な勇者様ですから。

 聖職者の衣装はなんか空気がぴったりはまる感じです。

「でも勇者様、よくこの衣装が男性神官(・・・・)のモノだってわかりましたね?」

 そして、そう。

 これ重要なことですけど。


 今の勇者様は、女装じゃないんです。


 いや、ほら。

 この前のヨシュアンさんとの試合で、誤魔化しようのないくらいしっかりはっきり正体が露見してしまいましたから。

 今更変装で正体を偽っても、意味はないなぁと。

 それどころか、正体がバレてもなお女装をする、となると勇者様の名誉的に痛いヒビが入ってしまいそうな気がしましたので。

 ここは開き直って、露見したなら露見したなりに勇者様自身として勝負に臨んでもらおうかなー……と思わないでもなかったので。

 加えて言うと、勇者様に開き直ってもらった方が楽しいと思ったんです。

 主に、観客の反応が。

 ……未だにクリスティーネちゃんが勇者様(おとこ)だった、と。その現実を認められないでいる哀れな殿方が沢山いるらしいので。

 此処は勇者様の正体をぐいぐい前面に押し出して、妄想(ゆめ)から覚ましてあげようと親切心を抱いた次第です。

 あともう一つ言うと、正直言って実は飽k……いえいえ、限界を感じていたんですよね!

 女性物の聖職者に限定した衣装は、既に最終形態まで合せて全てを出しきった感があったので。

 これ以上となると、これはもう勇者様の男性姿(ありのまま)で『聖職者風』という括りを持たせた方が幅も広がりますし。

 正直に言って男性としての聖職者衣装も美味しいかな、と思った次第です。


 衣装そのものは、白を基準に金糸の刺繍を多用したもの。

 高潔さを感じさせる、と言ったらわかりやすいでしょうか。

 デザインはたっぷりと布を使って性別差を感じさせないものですが、それでも参考資料には男性神官のものだと明記してありました。

 言われてみると確かに女性的な柔らかさは感じられません。

 どこまでも直向きな神への崇拝に浸る、凛々しさばかりが印象に残ります。

「リアンカ、君は覚えていないのかも知れないが……俺の祖国は、『選定の女神』に仕えた宗教国家を原型としているし、王家自体が祭祀を司る聖職者の家系だって前に教えなかったか?」

「そういえば、なんかそんなことを聞いたことがあるような気も……?」

「古い聖職者の家系だからな、神への祭祀に関する資料も膨大な物がある。この衣装も、同じ物を何百年か前までは実際に特別な祭事に用いていた……聖職者、つまりは王族の、男子の……」

「え? いま、なんて言ったんですか?」

 勇者様の言葉は後半がまるで呟くように小さな声で、掠れがちにしか聞こえませんでした。

 何と言ったのか、と首を傾げて重ねて問います。

 つまり勇者様のお家では、数百年前まで実用していた、と。

 それも口ぶりから、どうも特別な時に使っていたようなんですが……

「だ、だから……男子の、婚姻時の正装として使っていた、と」

 古い記録に、そうあった……と。

 そう言う勇者様のお顔は、複雑そうながらも何だか気恥ずかしそうで。

 ふいっとそっぽを向いた、その耳が若干赤いです。

「良いね! 良いね良~ねぇ、勇者君! その顔色っぽいよー」

「……ヨシュアン殿は、黙ってくれないか? この衣装、本当に古い時代は神への献身……つまりは神を伴侶に自身を差し出し、信仰に生きることを誓った物だったそうだ。それがいつしか神に捧げる愛を現実の伴侶への愛に変え、忠実を誓う儀式で用いる物へと変遷をたどっていった、らしい。どちらにしても今では使っていないけどな」

 なんと、この衣装って昔の神官さんの花婿衣装だったんですか!

 知らないで勇者様に着せてましたよ……

「結婚のご予定もないのに……ごめんなさい、勇者様! そんな大事な衣装だったんですね……。今からでも別の衣装に変えますか!?」


 別の衣装となると、女物(男性サイズ)しかないんですけど!!


 数秒と考えることなく、疲れ果てた感はそのままに勇者様がゆるゆると首を振りました。横に。

「いや……良い。これで構わないから。本当に、今はこの衣装も使っていないし。それに……花嫁の方なら、着る時期にも拘るだろうけど、俺は男で別に、って、その……」

「勇者様、なんでしどろもどろなんですか?」

「……誰か、この微妙な心情を汲んでくれないかな」

 なんだかんだ結局こだわりはないとかで、勇者様は嫌がっていないようでした。

 そもそも花婿衣装として使われるようになったのは後年のことですし、本来の正しい形としては独身を誓った神官が着用していたって代物……って、さりげに縁起が悪い気がするような。

 勇者様、この衣装を着たせいで更に婚期が延びたりとか……あ、なんかしそうですね。うん。

 何となく申し訳ない気がしてきました。

 えっと、本当に違う衣装じゃなくっても良いんでしょうか。

 その場合、本当に女性用(クリスティーネちゃん)の衣装しかないんですけど。

 私と画伯は顔を見合わせ、ちょっと思案してしまいます。

 だけど折角作ったのにな……こんなに頑張って作った傑作を封印するのも惜しい気が。

 うぅん、どうしたものでしょう……。

「おーい、勇者の準備終わったか?」

 思い悩んでいると、まぁちゃんが勇者様の部屋に顔を出しました。

 ここは、まぁちゃんの意見も聞いてみましょうか?

「まぁちゃん、まぁちゃん! あのね、聞いて――……」

 かくかく、しかじか。

 まるばつ、さんかく。

 私が説明し終えると、まぁちゃんは面倒くさそうな顔で言いました。

「別に勇者の野郎の服なんざ、心底どうだって良い。なんなら腰ミノ一丁でも良いんじゃね?」

 前回の、試合まで。

 神の花嫁もかくやという聖女っぷり全開で神々しさを振り撒いていた美青年(女装)、が。


 ……決勝戦でいきなり腰ミノ(半裸)。


「それはそれでも良い、ような……意表は付けるし度肝も抜けるし、斬新?」

「まぁ殿、リアンカ!? 流石にそれは御免だからな!?」

「まあでも、決勝戦だろ。勇者の相手も、なあ……生半可な相手じゃねーし」

「…………生半可じゃ、ない? それをまぁ殿が言うのか? ……つまり、魔王がそう評するような相手、だと」

 驚愕と、戦慄。

 瞬間的にざぱっと蒼褪めた麗しのご尊顔には、信じ難いってお言葉が書かれているかのようです。

 驚き過ぎた為か、勇者様の唇が微かに震えていました。

「あ。そう言えば勇者様、今日まで引籠ってたから決勝の相手のこと全然知らないんですよね! ごめんなさい、失念していました……もっと早く教えてあげなくちゃ、でしたね」

「リアンカ、知っているのか?」

「そりゃまあ、決勝のお相手ですから。簡単な情報くらいは……といっても、詳しいことは知らないんですけど」

「何しろ、なぁ?」

「何しろ、ねえ?」

「な、なんだリアンカもまぁ殿も……そんな、意味ありげに」

「勇者様が決勝で戦う相手は、三百年もの間ずっと『四天王』の座に君臨し続けた魔法戦の猛者――」

「え、ええ!? そんなに強敵なのか!」

「――では、なく。準決勝にて長く四天王であり続けた『ザッハおじさん』を打ち破った、謎多き初参加の選手(年齢・性別・人種不明)です」

「えっ」


 勇者様が、固まりました。


「どんでん返しが起きましたからねえ、準決勝」

「それも、大どんでんがな。誰もが今年もこの部門を制すのはザッハのおっちゃんだと思ってたからなぁ」

 私やまぁちゃん、いいえ、魔境に住まう全員が驚いたと言っても過言じゃありません。

 いや、本当に負けるとは誰も思っていなかったので。

 お陰で準決勝に賭けた魔境の民の実に九割が大損被って天に嘆きの咆哮を上げていましたから。

「り、リアンカ? まぁ殿? 口ぶりを聞くに、いや『四天王』という肩書からして、そのザッハという人を良く知っているようだけど……随分と気安そうだが、どういう人物か聞いても?」

 不安そうな顔で、思わずと尋ねて来る勇者様。

 そりゃもう、経歴からして猛者確実ですからね。ザッハのおじさんって。

 対戦相手の詳しい情報がわからないので、それと戦ったザッハのおじさんの情報を聞いて推測の材料にするつもりでしょうか。

 特に隠すような情報もないので、教えてあげても良いんですけど……より一層、絶望したりしませんかね?

 ちょっと心配になったんですけど。

 でもまぁちゃんも隠す気はなかったみたいなので。

 特に勿体ぶることもなく、さらっと教えてしまいました。


「ザッハのおっさんな、俺の大叔父だから」


 あ、勇者様がまた硬直した。

 ……いえ、辛うじてまだ固まり切ってませんね!

 固まるよりも先に確認しないとって思ったんでしょうか?

 震える指をまぁちゃんに向けて、恐る恐ると……

「ま、まぁ殿の、大叔父……えっとアルディーク家の方、では……ない、よな」

「ああ、違ぇな。魔王家の方の親類だ」

「Oh……」

 勇者様が、頭を抱えました。

 弱り切った様子にも構わず、まぁちゃんが更に畳みかけます!

「ほら、前にイソギンチャク狩りに行った時に見たろ。氷漬けの俺に瓜二つの大叔父。それの兄貴な」

「確か、まぁちゃんの曾おばあちゃん……女魔王のセネアイーディさんの三人目のお子さんだったっけ」

「そうそう、それそれ。ザッハのおっさん、曾々爺さんに似たらしーんでちょっと角とか生えてっけどな。魔法の扱いが得意で、齢三歳にして山一つ吹っ飛ばした猛者だぜ」

「あ、その逸話聞いたことある! 確か玩具出しっぱなしにしていたことをお母さんに叱られて、お片付けが上手に出来るまでおやつ抜きって言われた末の暴挙……だったっけ」

「山一つ消し飛ばして「おかたづけ、じょうずにできたよー」っつったらしいな。そのお片付けじゃねえって曾婆さんがキレたっつうオチまでついて親戚の集いん時の語り草になってやがる」

「え? オチってザッハおじさん(三歳)が更地にした山の跡に、まぁちゃんの曾おじいちゃんがお子様向け遊興施設作って一儲けしたって話じゃなかったっけ」

「そっちは後日談だ」

「今でも残ってるよね、ちびっ子限定闘技場(年齢制限:十二歳まで)」

 まぁちゃんのお宅(魔王家)は色々豪快なので、逸話も豪快なモノが多く聞こえてきます。

 ここ数百年ではまぁちゃんの曾お祖母ちゃん一家が割と子供も多い方だったらしく、賑やかな逸話に富んでるんですよね。

 一方的な夫婦喧嘩の末に、曾お祖母ちゃん(魔王)が実家なのに子供を連れて魔王城を飛び出したとか。それを旦那さん(人間)が魔族の重臣総動員させて粘着質に追跡したとか。父派、母派に子供達が派閥に分かれて壮大な兄弟喧嘩を勃発させて河を干上がらせたとか。色々。

 ちょっと身近な伝説、みたいな扱いですよね!

 ザッハおじさんはその中でも協調性がある方で、ずっと魔王の臣下として貢献している良い人です。

 私も、子供の頃はよく遊んでもらいました。

 ……ザッハおじさんのロン毛三つ編みにして、ターザンごっことかして。


 まぁちゃんと二人、身内話についつい盛り上がってしまいました。

 その話を一方的に聞かされている勇者様はと言えば、どうも酷い頭痛に苛まれているようです。

 キラキラと荘厳なローブの袖から、二本の腕を自分の頭に回して。

 屈みこんで頭を抱える姿を見下ろすのも、もういつものことですね。今日は呻き声までついて、己が宿命(さだめ)を嘆いているように見えます。

「――話は、わかった」

「「え、本当に?」」

 我ながら、途中からあまり関係ない身内の武勇伝に脱線していたと思うんですけど……(自覚アリ)。

 えっと、本当にそれでわかったんですか?

「わかった、と……思う。とにかく、そのザッハおじさんとやらがとんでもない古強者だということは理解した」

「外見年齢二十五~三十歳の、実年齢五百八十四歳だけどな」

「何年生きるんだ、一体何年生きるんだ魔王一族!」

「え? 魔王さんちの平均寿命ですか? まぁちゃん、まぁちゃん達って何年くらい生きるっけ?」

「ん? 適当? 『なんとなく』で割と生きるぞ」

「話が脱線した! とにかく、そのザッハおじさんが凄い人なのはわかった。……で、だ」

 どこか不安げに、すごく神妙な顔で。

 重々しい声音で、心底困ったように。

 勇者様が、ぽつりと言いました。

「……そんな凄い『魔王の親族』を下した相手と、今から俺は戦うのか?」

 まるで迷子の様に力のない言い様に。

 私とまぁちゃんは、ぐっと親指を立てて激励の言葉を贈りました。

 勇者様、ふぁいと!


 

 

 



 対戦相手は大変な相手だぞ!と。

 無駄に勇者様の不安を煽る魔王と村娘。


 さあ、そんな勇者様の気になる対戦相手は、果たして一体どんな奴なのかー!?


対戦相手「らぶらぶ✿らぶラビット見参! ですよー……はあ。上の方がうさ使い荒くって吾も苦労しまくりですよ」

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