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翠と橙(みどりとゆず) vol.202 いきなり両手を合わせて、「ごめん。」のポーズ。

万美、

「おぅ、おぅ、さっすが、我らの雅樂じぃ。ふふ。」


巽、いきなり、

「あ…。あの…???」


橙、

「お…、おじちゃん…。」


絃が生ビールを準備している中、奈都の席がなにやらひそひそと。


そのムードにいきなり翠、

「奈都~~。美祢さ~~ん。」

口を尖らせて。


奈都、美祢、

「あっ。あぁぁぁぁぁ。」


翠、後ろを振り向いて。

その途端、奈都、美祢。そして咲茉に、璋子。

翠の顔を見て、いきなり両手を合わせて、「ごめん。」のポーズ。


絃がふたりに生ビールを…。


すぐさま、4人…共にジョッキを持って、

「はいはい。巽く~~ん、退院、おめでとう~~。かんぱ~~い。」

巽のジョッキにカチンカチンと。


美祢、

「はい、ゆずも~~。」


橙、

「あっ。はははは。はい。」


尋音、飛香、

「あ~~~。ずる~~い。」


翠、そんな場面に、ようやく、

「ははははは。もぅ~~。ちゃっかりしてんだから~~。かかか。」


雅樂、翠を見て、男性の方に顔をクィっと。

翠、そんな雅樂に頷いて…。雅樂、2、3回、頷く。


絃、厨房に戻って、雅樂に、小さな声で、

「彼が、みどを裏の玄関まで運んでくれた人。そして、ゆずちゃんの彼。遊馬、巽さん。」


雅樂、小さな声で、

「ふ~~ん。」


巽、

「なんだか、凄い、雰囲気いいわ~~。なんだか、ざっくばらん。うんうん。しかも、いい匂い~~。」


橙、

「ふふん。でしょう~~。」


巽、

「さて…。」

品書きを見ながら…。数秒後、

「大将。」


雅樂、

「おぅ。待ってな。今、やってるからよ。」


巽、

「えっ…???」


「快気祝いでぇ~~。」


その声に翠、

「わお。」


万美も尋音も、それぞれ立ち上がって、厨房の中を覗き見、

「雅樂じぃ、や~~る~~。」


その声に美祢、奈都、璋子、

「なになに…???」


尋音、

「快気祝いだって。」


翠、

「かかかか。言ったら聞かないから…。」


そして、遂に全ての席が埋まり、他の客からもオーダー。


雅樂、

「おら。兄ちゃん、ゆずちゃん、どうぞ~~。」


巽、

「わお。旨そう~~。へぇ~~。」


雅樂、

「けけけけ。焼き鳥屋、兼、居酒屋みてぃなもんだから、こんな感じだけど、俺からの快気祝いでぇ。体には優しいもんばかりだ。食ってくれ。」


巽、にっこりと、

「ありがとうございます。すみません、気ぃ遣ってもらって。いただきます。」


「な~~に、気ぃなんざぁ、遣ってねぇよ~~。かかかか。」


絃、

「是非、食べてください。うん。」


橙、

「美味しそう~~。」


隣の飛香、嬉しそうに…。


「良し。雅樂じぃ。私、入るよ。」

翠。


店内を見回し、雅樂、

「おぅ。…だ~~な。」


翠が椅子から立ち上がり、厨房に入る、その瞬間、暖簾を潜って、

「ただいま。」


翠、

「わっと。びっくりした~~。」


雅樂、

「おぅ、ユッキ。けえったか。」


薫郎、

「雅樂じぃ、ただいま。また店の外…、5、6人いるけど…。」


翠、

「はい…???」


店内を見回して薫郎、

「あれ…???ゆず…、それに…遊馬…君…???」


翠、

「うん。退院して、来ちゃったみたい。」


「ふ~~ん。」

そして薫郎、テーブル席を見て、

「わっ。わわわわわわ。あ~~~。」

声を出して、指差して、

「美祢さ~~ん。奈都~~。咲茉に璋子~~。」






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