第0話 『基礎となる話』
本日から、続編投下していきます。
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主人公カルマは、仲間に裏切られ、使い捨ての『爆弾』とされた。
そこで死ぬはずだった少年は、自らの機転で生き延び、迷宮に取り込まれ、ダンジョンマスターとしての『役割』を得る。
人としての名を奪われ続けた彼は、静かに決めた。
――かつて自分を消耗品として扱った『学校全体』へ、迷宮の主として復讐する、と。
カルマは迷宮を改変し、探索者たちの魔力と魂を『資源』として収集していく。
世界初の『ダンジョン討伐』を目指した全校レイドは、裏切りと混乱の末に崩壊した。
仲間同士の誤爆、疑心暗鬼、精神攻撃。
生き残ったのは、わずか十三名。
その裏で、迷宮は『学園祭』という新たな属性を獲得する。
カルマのあこがれが形となり、旧校舎を模した空間が形成され、制服姿の妖怪たちが誕生した。
かつての探索者たちは、罪と記憶を抱えたまま妖怪へと変わっていく。
河童、雪女、テケテケ、七人みさき……。
彼らはカルマの『学園祭ダンジョン』の役者となり、来訪者を迎える存在となった。
地上では、レイド隊の残骸が疑心暗鬼に沈んでいた。
責任転嫁、嫉妬、裏切り。
教師たちは酒と暴力に溺れ、生徒を守る側から『殺す側』へ堕ちていく。
旧校舎型ダンジョンに突入した主力部隊は、靴箱、傘、鞄、制服――
『日常の記憶』が妖怪化した空間に翻弄され、精神を削られていった。
やがて迷宮は“語り”の段階へ移行する。
生き残った探索者たちは、自らの罪や後悔を語ることで妖怪へと変わり、
旧校舎は完全に『学園祭ダンジョン』として覚醒した。
そして、カルマ(迷宮の主)と駆馬(人間としての彼)は再会する。
復讐の終わりではない。
記憶と名前を巡る“新たな物語”の始まりだった。
――終わることのない『学園祭』が、今、幕を開ける。
* * *
一つの学校がまるごと失われるという異常事態。
日本政府は当該ダンジョンを閉鎖し、調査隊の派遣を決定した。
何が起きたのか。
その原因は何か。
結果はどうなったのか。
現状はどうなっているのか。
――『役に立つダンジョン』になったのか。
――それとも、リスクだけの存在なのか。
それらを知るためである。
何が起きるかわからないのが『ダンジョン』だ。
もし有用な変容を遂げているのなら……子供たちの死など、些末なこと。
政府の――そして世界の見解は、ただそれだけだった。
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