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欲望

森島幸信は夜就寝前に妄想していた。彼女とデートする場所は夜の海だ。砂浜で二人で並んで座って星などを見て槌田真綾に星の下でトランペットを吹いてもらうのだ。


槌田真綾を見たその日から森島幸信の学校での生活が劇的に変わったか?と聞かれたらそうでも無い。なにせ学校では休み時間を机に座っているだけの無口な男の子なのだ。1学年上の槌田真綾のクラスまで一人で行く様な勇気など無い。勿論行ったところでどうしようもないのだが・・


春になりクラス替えが行われ森島幸信は5年生になった。5年生と6年生のクラスは同じ4階にある。滅多に6年生のクラスの前を通る事など無いが給食を運ぶ時に唯一6年生のクラスの前を通る。


2週間交代の給食当番は彼にとって槌田真綾を見る最高の機会だった。槌田真綾は給食前の準備時間中必ず廊下で友達と喋っていたのだ。給食の割烹着を着てマスクを顔につけているので直視しても不自然では無い


しかし何故か少し物足りなさを感じていた。トランペットを持っていない彼女には魅力も興奮しなかった。


森島幸信はトランペットを持った槌田真綾が好きなのだ。そして彼女の大切にしているそのトランペットを屈辱的に痛めつけたい欲望に駆られていた。


休み時間中、森島幸信は裸にした槌田真綾の目の前でトランペットに傷を付けていくという妄想をして興奮していた。

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