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のんびり幸せになった村娘

最後はまったり、終わります~♪

「カリンさん!!何かあったらコレで私達を呼んで下さい!!」


次の日、巫女様と魔法使いゼロが家にやってきた

おそらくアキラが呼んだのだろう

あれからイアンが帰り4人になり・・・・・

どこで誰が寝るか揉め

夜ご飯もどこに誰が座るか揉め

お風呂の順番も揉め

私のお風呂をのぞき見しようとした神官シルクが吊るされ

父の部屋でアキラとシルク、私の部屋で父と寝ることになり

朝は朝でアキラの顔色が悪く虚ろな瞳で遠くを見ているし・・・・・

(何があったか聞かない方が良さそうだ・・・・・)


そして、巫女様とゼロがやってきた

巫女様が私に渡したのは滴の形をしたチャームだった

何かあったらの何かは神官シルクの事だろうか?

ははっと苦笑をして受け取る


「体の変化があった時もすぐに知らせて下さい。僕が駆けつけます」


ゼロが心配そうな瞳で私を見つめるので、私は笑顔で返した


「今の所なんともないし、大丈夫かなー?ありがとう」


その後他愛のない話をして二人はお茶を飲んでまた来ると言って帰るとちょうどアキラが帰って来た

城下町に生活用品を買い物に行ってたらしく、お土産に美味しそうなお菓子を買ってきてくれた


「・・・・・あと、これエルから」


少し嫌そうに私に封筒を差し出す

私はその場で中を見ようかどうしようか悩んでいたがアキラはクスっと笑い


「俺は・・・・・カリンを信じてる」


その優しい笑顔にキュンっとなって、隠れてコソコソ見るのもどうかと思い、封筒の中身をその場で見ることにした

中にはメッセージカードとチャームが入っていた


『愛人になりたくなったら、いつでも呼べ』


・・・・・

まぁ、エル王子らしいって言えばらしいような・・・・・

チャームの形がハートなのも何と言うか・・・・・

アキラはブリザードが吹き荒れるくらい冷たい眼差しでメッセージカードとチャームを眺め私に視線を移すと距離を詰めてきた

私は悪くない・・・・・よね?

なんともバツの悪い顔をしながら少し後ずさる

アキラは私の手に持っていたメッセージカードとチャームを奪い取りポイっと投げ私を壁際まで追い詰める


「そんな物、必要ないよな?」


うっすら微笑み熱の篭った瞳をしてゆっくりと顔を近づけてくる

この流れだと、やはり口付けをするのだろう

嫌ではなく、どちらかというと好きので私は頬を染め唇が触れる事を期待していると・・・・・


ガシャン!


窓の外から鎌が跳んできてアキラの前を横切り壁に刺さる

アキラと私は少し顔が青ざめ鎌が跳んできた方向を見ると父が不機嫌な表情を浮かべている


「ちょっと!!!お父さん!窓壊さないでよ」


顔から火が出るほど恥ずかしい!!

父に見られていたなんて・・・・・

まぁ、父の心情は穏やかではないだろうが・・・・・


「ロイドは昔槍の名手だったからねー」


父の部屋の扉からひょっこり神官シルクが現れる

もしかして・・・・・覗かれてたのか!?/////

アキラは顔を曇らせシルクを睨み私の手を掴みグイッとひっぱり家を出る


「洗濯物取り込むの手伝う・・・・・」


顔を赤くして少し口を尖らせているアキラも恥ずかしかったのかと気付くとなんだかくすぐったい気持ちになった

天気が良く、程よく風があったので洗濯物は気持ちがいいぐらい乾いている

それを取り込みカゴを持っているアキラに渡している目が合う

前の世界より、逞しくなったアキラが微笑む


とりあえず、のんびり幸せかなー


ふっと笑顔が零れた



おしまい


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

エピローグ


「ぅんぎゃー、うんぎゃー!」


「おーよしよしー我が息子よー泣くな泣くな」


赤子を抱いて目じりを下げて愛おしそうにあやしているクリーム色の髪のちょい髭を生やしたイケメン王

私とゼロは椅子に座りその様子を眺めている


「ゼロ・・・・・ハヤトに魔王の魔力移ってない?」


「うーん。微かですがやはり魔王の魔力を纏っています・・・・・が、それよりも彼の魔力が強すぎて」


心配そうな目をしている私に対して、ゼロの紫色の瞳は面白いとニコリっと笑う

私はエル王子が準備してくれた村から離れた森の中にある別荘でハヤトを出産した

どうも魔王の子供が生まれると悪い噂が流れたらしく、母子共に万が一を考え避難させられた

結界が張られた別荘で無事に出産が終わり、一か月がたった今日、ゼロがエル王子を連れて見舞いにきたのだ

ハヤトに頬ずりをしているエル王の横にスッと人影が現れ、救い上げるようにハヤトを奪い取る


「誰が『我が息子』だ!!ハヤトは俺の息子だ!」


不機嫌にエル王子を睨むアキラだが、エル王はにやりと笑い


「生まれながらにしてハヤトは俺のアリサの許嫁だ。結婚したら俺の息子だろう?」


そう、エル王と娘ちゃんはハヤトの2か月前に誕生したのだ

なんと・・・・・まぁ、正妃の座を勝ち取ったのはアメリア様(巫女様)だったが・・・・・

私の憶測ではおそらくイアンの策略があったに違いない

巫女様の美しい容姿とエル王のイケメン顔の間に生まれたアリサちゃんはそれはもう、赤ちゃんのくせに美人オーラ全開だった

それにくらべ、うちのハヤトは・・・・・普通っす

まーゼロが言うようにアキラの魔力が強すぎるって点だけいいかな?


「悪いがハヤトはやらん!!身の危険がない人生を送らせる」


アキラはかなり過保護ですね・・・・・

まー親心としては当然かな?

私から移った魔王の魔力が何も影響がありませんように祈ります


今まで読んでいただき、ありがとうございます

最初はただこんな小説が読みたいなーと、勢いで初めて書いた小説でした。でも、だんだんと自分の下手くそさに気付き恥ずかしくなって、途中何度削除したくなった事か・・・・・しかし、読んで下さってる方々がいると思うと嬉しくて、今日までやってこれました。勝手に感謝させて下さい!!

また、何か面白そうな話が出来れば気楽に掲載したいと思います。

本当に、ありがとうございました(*^ω^*)

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