~第四十四話~ 完了
その後も俺たちは畑の監視を続けた。
しかし、この畑の周りを仕切っていた魔物はゴブリン達だけのようで
他に魔物は出てこず、静かな夜が続いた。
そして朝を迎えた。
東からまぶしい朝日が昇ってきた。
その綺麗な朝日を見ていると後ろから
「おーい!」
という声が聞こえた。
俺たちが振り返るとそこには小走りでこちらに向かってくる依頼者の姿があった。
依頼者に気づいた俺たちも駆け寄った。
そして俺たちと依頼者が合流すると依頼者はすこし息切れをしていた。
きっと東門から走ってきてくれたのだろう。
依頼者は一呼吸置き息を整えると
「おはよう。
どうやら三人とも無事なようだね」
と俺たち三人を見ていった。
するとカイルが
「当たり前ですよ!」
と自信満々に言った。
俺とスイも軽くうなづいた。
そして俺は依頼者に昨晩のことをはなしした。
「昨晩畑の監視をしていると周りにいたゴブリンたちの動きが普通と違う事に
気づき、調べたところゴブリンリーダーの仕業でした。
そのためゴブリンリーダー1体とゴブリン17体を討伐しました。」
と言って依頼者に魔石を見せた。
魔石の数の多さに依頼者は驚いた様子だった。
「この少し多き魔石がゴブリンリーダーのものです。
パーティーメンバーに怪我人などは出ていません。
また、ゴブリン討伐後も周辺の監視を行っていましたが
魔物は見られませんでしたのでしばらくは被害がなくなると思います。」
と伝えた。
依頼者はしばらく魔石を見た後に俺たちに
「本当にありがとう。
まさかゴブリンリーダーがいたなんて思わなかったよ。
君たちは頼りになるんだな、本当にありがとう。」
と言って頭を深く下げた。
俺たちも頭を下げた。
そして俺が
「これで依頼完了という事で俺たちはギルドに戻ります」
と言うと依頼者が
「ちょっと待っててくれ」
と言って作業小屋へ行った。
依頼人を待つ俺たちの頭の上には?マークが浮かんでいた。
帰ってきた依頼人は箱いっぱいの野菜を俺たちにくれた。
そして
「これは君たちに今回のお礼として。 受け取ってくれ。
実は少し前にもギルドから若い冒険者がこの依頼に来たんだが、
依頼中に逃げられてしまってね。
そんなことがあったから最初に君たちを信用できなかったんだ、
本当にすまなかった。」
と言ってまた頭を下げた。
俺は驚いたがすぐに
「頭を上げてください。 そんなことがあれば信用できなくなるのも
しょうがないですよ。むしろ俺たちのことを信用してくれてうれしいです。」
と言った。
そして俺たちは大量の野菜を持って畑を後にした。
依頼人は別れぎわ俺たちに
「またお願いするよ」
と言っていた。
俺たちはその言葉が異様にうれしかった。
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