~第四十三話~ 残党
ハイタッチをした俺たちは急いでスイのもとへと戻った。
スイは何かの魔術を発動させようとしているところだった。
「ただいま。 ゴブリンリーダーは倒したよ」
と俺は報告した。
スイは発動をいったん止めて。
「お疲れ様。 相変わらず速いわね」
と少し笑っていた。
するとカイルが
「その魔法陣何しようとしてるんだ?」
と言った。
スイは
「これは風魔術のウォールよ。
指揮官を失ったゴブリンがここらから逃げ出さないように壁を張ろうと思って」
と言ってまた魔法陣の発動を始めた。
それを聞いたカイルは
「なるほどなぁ」
と言っていた。
俺はスイの組んだ魔法陣を見るとすこし改造されていたのがわかった。
通常のウォールよりも出力を下げて広範囲に壁を張れるように工夫している。
しかし、少し魔法陣に無駄な文字が書かれているようだ。
そのせいで魔力消費量が通常の1.3倍ほどになっている。
俺はそれを教えるために
「ここの文字、ここの意味と重複してるから省略したほうがいいよ」
と魔法陣を指さしながら教えた。
するとスイは驚いた顔で
「ほんとだ! 私、この魔術回路1週間くらいかけて考えたんだけど
全然気づかなかった!
やっぱりタツヤはすごいね! ありがとう!」
と言って魔法陣を修正していた。
俺は一週間もかんばったのに...
もう少し言い方を考えればよかったかな...
と反省した。
そしてスイが魔法陣を組み終わり、発動をさせた。
すると畑の周りに風の壁が現れた。
ちゃんとゴブリンたちも壁の外に出られないようだ。
俺とカイルは二手に分かれ、壁に沿ってゴブリンたちを討伐していった。
指揮官を失い、逃げ場も失ったゴブリンは村の子供の相手をするよりも
簡単に討伐できた。
これもスイが張ってくれた風の壁のおかげだな
と思った。
そして俺はちょうど出発地点と反対側で合流し、二人でスイのもとへもどった。
俺は
「それじゃあ、魔石の数の確認をしよう。
スイは念のためもう一度サーチをして敵いないか調べてくれ」
と言った。
スイはうなずき魔法陣を書き始めた。
俺とカイルは魔石の数を確認した。
作戦を始める前にサーチした魔物の数と入手した魔石の数があっていることを
確認できた。
そしてスイも
「確認したけど周辺には魔物の反応はないわ」
と報告をした。
俺は依頼の達成を確認し、二人に
「依頼完了だ!」
と言って三人でハイタッチをした。
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